皆様こんにちは!院長の佐々木です。
今回はコラム「その痛みにはワケがある」シリーズ7話目をご紹介致します、お楽しみに下さい。
【9.平均寿命のからくりと薬の理解】
日本人の平均寿命が世界的に見て長いことはよく知られています。
一般には和食文化や医療体制の充実等がその要因であると言われているようですが、別の視点から考察していきます。
「健康寿命」という言葉をご存知ですか?
薬、延命医療や介護に頼らず、健康的に生活できる期間のことです。
日本人の健康寿命は男女共に70歳位で、平均寿命と比べて10年前後のタイムラグがあります。最後の10年で、寝たきりになったり延命措置を受けることにより医療費がかさみ、生涯平均医療費2300万円の約半分が使われるそうです。
100歳以上で寝たきりの割合は、アメリカで35%、日本ではなんと65%!
如何に延命のための医療(薬や人工蘇生等)が日本の医療の主流になっているかが分かります。
健康寿命が短いのは、先に述べてきた偏食と薬の副作用のためです。にもかかわらず平均寿命が長いのは、延命医療に起因していることを解説していきます。
現在薬の売上高は世界で年間38兆円、国別消費量ではアメリカと日本がダントツで、日本は全世界の6分の1の薬を消費し続けています。
人口比率ではNo.1です。製薬会社にとって日本は大変おいしい国なのです。
日本におけるMRI等の高度医療機器設置数はアメリカの倍だそうです。
高い医療機器への投資を回収するのには、検査数を増やすしかありません。
1961年に施行された皆保険制度により、薬の処方も医療も保険で受けられるようになりましたが、裏を返せば、薬を多く処方し検査を沢山した病院が儲かる構造になりました。
WHOが高血圧の基準数値を下げ、今では上が140の人も高血圧に組み込まれ降圧剤が処方される・・・これも前述した医療制度が原因です。
製薬会社が新薬を一つ開発するのに100億円以上かかるので、元をとれるかどうかに社運がかかっています。だからどんどん新薬(効果の程は別にして)が市場に出回り、病院もどんどん処方を続けます。
そうしないと収入を確保できません。
ドクターズルール(医者の心得)では、一度に4種類以上の薬を処方してはならないという項目があるそうですが、実際はどうでしょうか?
不眠、高血圧、高脂血症、関節痛、糖尿病、メタボリックシンドローム、痛風、便秘や下痢等の生活習慣病は、生活習慣を修正すれば改善します。
それらの処方薬は一生飲み続ける必要のない薬です。
不眠症、高血圧、胃腸薬が最も多く処方される薬のベスト3で、次いで血液をさらさらにする薬、頭痛薬、鎮痛薬が多いのです。
しかし、副作用がない薬、そして病を完全に治す薬は存在しません。
それらを踏まえて、一生飲むに値する薬なのか、そして副作用という弊害について考えて頂けたらと思います。
利用されるのではなく、薬を上手く利用すれば良いのです。
急性の炎症や痛みを抑える薬は基本的に飲んで構わないと思いますし、むしろ無理して我慢せずに飲んだ方が良いでしょう。
手術や歯科治療時の麻酔や痛み止めなどもそれに当たります。
また、強い捻挫、ぎっくり腰、急性の不快な頭痛のための鎮痛薬も問題ないと思います。
それらは長くても数日から1週間位で、ある程度期間が限定されていて、長期間飲み続ける必要がないからです。
風邪の場合、本当は自然治癒を待ちたいところですが、仕事などのために休んでいられない場合もあるでしょうから、一時的に薬で症状を抑えて、誤魔化しながら治癒を待つのも止むを得ないと思います。
気管支喘息やアレルギー(アナフィラキシーショック等)などの急性発作性症状時に処方されるステロイドも、なくてはならない数少ない薬の一つと言えるでしょう。循環器系、脳血管・神経系罹患後の薬も必要となるでしょう。
これらの薬は、どれも基本的には短期間で限定的なものか、命に関わるものだと言えます。
それ以外の、例えば生活習慣病と言われるものは、長期間薬を飲む必要性はありません。長期間飲み続けると必ず弊害が起こります。
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