先日の放送でNHK「その時歴史が動いた」が300回を超えたそうです。このブログとは何の関係もありませんが個人的には数少ない毎週見ているTV番組です。
学校の歴史教科書なんて暗記させるより、この番組を見ておけば充分じゃないかと思います。歴史を学ぶ上で大事なのは年号や人名、事変の名前を暗記することではないはずです。そんなカリキュラムだから誤解が生じ、おかしな世の中になる。何故、そのような歴史の流れになったのか、当時の人々の苦悩、決断、日本だけではなく世界的な背景、文化的な要因などがあって連綿と歴史が綴られているのです。
当時の人々が懸命に生きてきた、決断してきた結果現代が成り立っているのだと知ることができる番組で、「今」を作り上げた人たちに感動し、尊敬し、浪漫を感じます。そうしたら、歴史が教科書として現代の人たちの役にも立つはずです。立場上一番知らなくてはならない政治家さんや学校の教師、マスコミがわかっていない気がしますねー。
一つの歴史が動く時、個々の感情も含めて内外色々な要素が複雑に絡んでいるのです。あの時代のあの人の行動は間違いだとか、あの政策やあの戦争は間違いだとかは今だから簡単に言えるのです。その時にいない人間ならどうとでも言える。単純に結果論だけ見て正誤の判断をするのは浅はかだと思うのです。今の人たちが作り上げられたA級戦犯を弾劾するのはたやすいですが、肯定するつもりもないですが、当時その人間が置かれた状況なんて今の人間に絶対に理解しきることはできないのだから靖国問題で大騒ぎするマスコミ、隣国はまだしも、自国内の反対論者も愚の骨頂だと思うのです。
この番組はこれからも今の姿勢で続けてほしいと切に思います。