川崎市・狛江市・世田谷区 静岡県牧之原市 整体スクール「日本徒手整体アカデミー」日本徒手整体施術院

東京・神奈川・静岡で整体師資格取得は「日本徒手整体アカデミー」。「巡心流整体術」は当校独自手技。講師によるブログ。

脾経 Ⅲ

2023年07月09日 | 学院長のコラム、ブログ

土用の季節では鼠径部のトラブルもよく起こります。

糖質過多の影響でリンパ節が炎症を起こすことで、恥骨が隆起、つまり骨盤の一部が歪みます。その状態が持続すると、股関節接合部が亜脱臼気味となり、やがて軟骨壊死等引き起こして、人工骨頭置換術を要する引き金にもなってしまいます。

鼠径部違和感を解消しようと開脚等ストレッチを加え続けたり、スクワットで負荷を加え続けて、亜脱臼を促進させてしまうパターンも少なくありません。

運動を選択することは、とても難しく、痛みや炎症の根本的メカニズムを理解していたり、どの方向にストレッチを加えるべきか、等専門的知識がないと逆効果です。

開脚はあくまで股関節の一方向のストレッチに過ぎず、トラブルが起きた時は強いて言うなら開脚ではなく、内旋方向に矯正する必要があるパターンが多いかもしれません。

とにかく鼠径部の問題は糖質過多による鼠径リンパ節の炎症がきっかけなので、食生活を改めることが先決です。

蒸し暑い時期はアイスクリーム、アイスキャンディー、果物等日々摂取してしまいがちで、カロリー換算から考えるのではなく、糖化という観点で健康への悪影響を考慮すべきです。

このようなリンパ節の問題、関節炎、変形性関節症等特に今の時期は引き起こしやすいのです。

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脾経 Ⅱ

2023年06月18日 | 学院長のコラム、ブログ

ストレスが持続することで、身体の恒常性(ホメオスタシス)が保てなくなってきます。具体的には自律神経系の均衡が崩れて、交感神経優位状態が続いてしまいます。また、内分泌系にも影響が出てきます。身体内で活性酸素が発生、周辺の細胞を傷つけて各所で炎症が発生します。通常はそうなると、内分泌系であるステロイドホルモンが分泌されて炎症を抑えたり、低血糖になった後、血糖値を上昇させてたりします。

つまりステロイドホルモンはストレス下で発動しますが、血糖値の変動はストレス時のみならず、当然、糖質過剰、継続摂取等食生活の偏りでも分泌が続きます。

このステロイドホルモンは諸刃の剣で、炎症抑制や血糖コントロール機能を有しているものの、リンパ節を萎縮させ、リンパ球の働きを抑えることにもなります。

薬剤のステロイドも同様ですが、一時的な炎症抑制効果なら素晴らしい力を発揮しますが、継続作用は根本的に免疫力が低下してしまうのです。

日頃からストレスがある中で、糖質を継続、過剰摂取し続けていると、脾臓やステロイドホルモンを分泌する副腎という臓器がダメージを受けて、自己免疫性疾患、関節炎等の発症リスクが高まります。

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脾経

2023年06月11日 | 学院長のコラム、ブログ

前回の投稿からしばらく空いてしまいました。

季節は入梅、梅雨の季節に入りました。湿気でムシムシしますね。でも、必ず冷え込む日も訪れます。そんな時、体調を崩してしまいがちです。

風邪をひいたり、それがきっかけで免疫系トラブルとなり、関節炎だったり帯状疱疹だったり、リウマチに罹患してしまいます。風邪は万病のもと、というのは本当に事実です。

ウイルスの侵入でリンパ系が炎症を起こしたり、そこから更にリンパ浮腫、膝に水が溜まる、鼠径部痛、変形性関節症等に派生してしまいやすいのも今の時期です。

もともと甘党の方、アイスや果物等例え少量でも日々摂取している方もリンパ系に問題が生じるので、余計にこの時期は気をつける必要があります。

脾臓はリンパを生成する臓器の為、上記リンパ系トラブルは脾臓の炎症や機能不全とも言えます。脾が病まないと病気にならないと言われるくらい東洋医学では特に脾経を重要視しています。

現代医学では成人したら脾臓はほとんど働かない、と捉える西洋医学との一番の相違点は脾臓への重きの置き方と思います。

脾臓は甘い物、糖の過剰摂取が大きく影響を及ぼすとも考えられていて、現代医学でもこれは十分に説明できますが、言い換えればリンパ系に影響するとも言えますので、自己免疫性疾患、ガン等は糖の影響が実は非常に大きいという観点が、現代医学ではまだまだ認識が足りていない状況です。病気の根源を遺伝子解明に労力をつぎ込む昨今ではありますが、糖の摂取量をコントロールすることが先決なのに・・と感じています。

脾経への言及は続きます。

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肝経 Ⅲ

2023年03月18日 | 学院長のコラム、ブログ

健康診断等ではコレステロール値が必ず表示され、悪玉コレステロール値が高いと食生活において肉食や油物を控えるようにだとか、コレステロールを下げる薬が処方されたりします。

このコレステロールも肝経の分類に入ります。そもそもコレステロールとは傷ついた細胞膜を修復したり、ステロイドホルモンの材料となる物質であり、コレステロールの8割以上が肝臓で生成されるのです。

人体にとってとても大切で重要な物質であり、実は総コレステロール値が高い人の方が長寿とのデータも指摘されています。

細胞膜が傷つくのは、交感神経が優位状態が持続して活性酸素が発生すること等が原因です。

また、ステロイドホルモンはストレスホルモンとも言われています。ストレスで不安定になったり、空腹時に糖質を摂取したりして乱れた血糖値を正常に戻したり、ストレスで発生する前述の活性酸素の影響で身体各所に炎症が起こった際、その炎症を抑える作用がある、生体維持に欠かせない貴重なホルモンです。

こう考えると、これらの材料になるコレステロールは、ストレス下で多量に生成されることがわかります。

そのストレスが継続するとコレステロールを生成する肝臓も疲弊することになります。

このようにコレステロールが高いからとむやみに薬で抑制したり、油や肉類を控えたりするのではなく、今それだけストレスをがかかり続けていることを認識すべきですし、では、どうしていくか、を問うべきだと思います。そして、しっかり肝臓も養生してあげたいものです。

 

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肝経 Ⅱ

2023年02月05日 | 学院長のコラム、ブログ

今回も肝経に言及していきます。

肝は怒りの臓器と言われ、肝の疲労、劣化は怒りっぽくなり、イライラを誘発して交感神経を優位にしてしまいます。

怒りや憂い、不安、悲しみ等の感情は過ぎる、つまり、持続すると自律神経は不安定となり、主に交感神経が優位状態が続いてしまい、恒常性=ホメオスタシスが保てなくなってしまいます。

血流不全、酸欠、高血糖、免疫力低下等につながってしまいます。怒りの感情も鼻息が荒くなるのだから、呼吸が浅くなり、無酸素運動状態に陥り、活性酸素が大量に発生します。

それは乳酸となりますが、その乳酸は前回言及した通り、肝臓が分解するわけです。でも、その肝臓がアルコール、薬、ウイルス感染等により疲労したり、機能低下、そして炎症を起こすと分解仕切れなくなり、ますます肝臓に負荷がかかります。

肝臓が疲労してたら、イライラ、酸欠は速やかに収まらないし、イライラが続いたら肝臓は疲労して悪循環に陥る、昔の人は素晴らしく言い当てていると、いつも感心します。

通常、経験、年齢を重ねると達観し、感情のコントロールも若い時より上手になることが多いですが、年をとる程キレ易くなる人は、やはり、アルコールや薬の影響が大きいかもしれません。

酸味が肝臓の養生には良いと言われ、お酢をお水やトマトジュースと割って毎日一杯摂取、がお勧めです。

春はダメージが受けやすいと言われ、これは暖かい風が吹くことで一気に新芽が育ち、例えば食材になるタケノコ等を食べ過ぎると解毒作用を担う肝臓が疲労することに所以があると思われます。

とにかく、最近怒りっぽく、また、筋肉がつりやすい、凝りやすい、偏頭痛や腰痛、膝痛、頚痛等自覚状態が続いていたら、肝臓の疲れを疑ってみて下さい。

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