プルーフ・オブ・マイ・ライフ

プルーフ・オブ・マイ・ライフ』のDVDを観ました。

物語は、主人公のキャサリン(グウィネス・パルトロウ)の
誕生日から始まります。

キャサリンはシカゴの自宅で、
父親のロバート(アンソニー・ホプキンス)と共に、
シャンパンで誕生日をお祝いしていました。

しかし、それは彼女の空想……。

ロバートは、1週間前に亡くなってしまったのです。

天才数学者だったロバートは精神を病んでしまい、
何年もの間、キャサリンはロバートの看病をしていました。

大学で大好きな数学を学ぶことも諦めて……。

キャサリンにはクレア(ホープ・デイヴィス)という姉がいますが、
ニューヨークでバリバリ働く彼女は、
父親の面倒を妹のキャサリンにまかせっきりでした。

そんなクレアが父親の葬儀のためにシカゴへやってきますが、
キャサリンとクレアは衝突ばかり。

父親を失った寂しさと、姉への苛立ちで爆発寸前のキャサリン。

そんなキャサリンに手を差し伸べたのは、
ロバートの元教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)でした。

彼は、ロバートの遺したノートの中に、
数学界を揺るがす重要な何かが埋もれているのではないかと、
気が遠くなるくらいたくさんあるノートを1冊ずつ調べていました。

実は、キャサリンにずっと密かに思いを寄せてたハル。

そんな彼に、最初は心を閉ざすキャサリンでしたが、
彼の優しさに触れて徐々に心を開いてゆき、
彼に1本の鍵を渡します。

その鍵は、ロバートの書斎のデスクの鍵でした。

ハルがデスクの引き出しを開けると、1冊のノートがあり、
そこには、これまで誰もなし得なかった
数式の証明が記されていました。

その証明はロバートが成し遂げたものだと思い込むハルに、
キャサリンは、それを書いたのは自分だと言います。

けれども、その言葉を信じることのできないハル。

自分の言うことを信じてくれないハルに、
キャサリンは傷つきます。

果たして、世紀の大発見となる数式の証明を記したのは、
数学の天才だったロバートが遺したものなのか、
それとも本当にキャサリンが……?


実は最初、借りるのをためらったんです。

だって私、数学が大の苦手なんですものー。

でも、キャスティングを見て、思わず借りちゃいました。

……当たりでした!!!

思った以上に良い作品でした。

まず、キャスティングがバッチリ!

精神を病んだ天才数学者のロバートを演じた
アンソニー・ホプキンスは文句ナシに素晴らしかったし、
その父親の才能を受け継いだ聡明な娘、
キャサリン役のグウィネス・パルトロウもとってもよかったです。

この作品の撮影時、グウィネスの実父が亡くなってから
間もなかったようなので、彼女のこの役に対する思い入れは
深かったのではないのでしょうか?

ハル役のジェイク
・ギレンホールは、
少し前に観た『ジャーヘッド』のイメージが
強く残っていたのですが、ハルのような
大人しめの役のほうがしっくりきますね。

バッチリだったのは、キャスティングばかりではありません。

ストーリーにも引き込まれました。

「数式の証明をしたのは、
ロバートだったの? キャサリンだったの?」
と思いながら夢中になって観ているうちに、
あっという間にエンディングでした。

だらだらと長くなくてよかったと思います。

キャサリンの過去を少しずつ振り返りながら、
最後にはナゾが解けるという手法が、
とってもスッキリしていてよかったです。

過去を振り返れば振り返るほど、
キャサリンの亡き父親への想いが
痛いほど伝わってきて、ジーンときました。

数学嫌いでも感動できる作品だということを、
私がプルーフ(=証明)できた作品でした。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ
アミューズソフトエンタテインメント
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