鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

どうなることやら

2014-10-20 16:27:05 | 思いつくまま

 きょうはあまりぱっとしない天気でしたが、午後からはいつ降ってもおかしくないような空模様となり、パラパラ降って来たり、何とも重苦しい午後となっています。

 

    

 

 きのうから12月20日(土)の本番に向けての第九合唱の練習がスタートしました。指揮者はこれまた素晴らしい経歴の持ち主で、飯守泰次郎先生です。 ネットでプロフィールを読むと恐れ入るくらいの人物のようです。

 

 「せんくら」こことはリセットしまして、まず最初に飯守先生指揮の第九合唱をみんなで聴きました。 去年の録音のようです。

 

 一番の関心事は何だと思いますか?みなさんは。 私は何といってもドイツ語の発音ですね。 つまり、ER を発音するときに、舌を巻くのか巻かないのかということです。 巻き舌を使うのか使わないのかということですね。

 今年で5年目になり、秋と年末と2回ずつ歌っていますが、巻き舌でなかったのは1回だけでした、確か。  ご存知のように第九合唱の歌詞は、シラーの ”An die Freude”(歓喜に寄す)です。

 schöner (美しい)  Götterfunken(神々の輝き)   Tochter(乙女)   Wir(我らは)   feuertrunken(火を飲む)   Zauber(魔力)   wieder(再び)   werden(になる)   Brüder(兄弟・同胞)   sanfter(やわらかい)  ・・・ etc  etc たくさんあります。

 耳を澄まして聴きました。基本的に巻き舌を使わないようですが、ところによっては巻いているようにも感じられ、どういう基準で巻くか巻かないか決めているのだろうか? 分かりません、はっきりしません。

 巻かないようにして歌うしかないかなと思っていますが、マエストロ稽古で何と言われるか、すべては指揮者(マエストロ)次第ですから。 プロフィールには「彼こそドイツ語で Kapellmeister(名指揮者)と呼ぶにふさわしい」とまで書かれています。

 約30分の第九第4楽章を聴きましたが、我々の合唱指導の先生は、できれば飯守先生のHP(ホームページ)を開いて、先生のメッセージを見てほしい、先生の考え方を知って欲しいと言われました。

 そして実際の練習では、543小節からの M(あの有名な歓喜の歌の旋律) を歌いながらそれぞれの発音についての様々な注意等がありました。 ただ先週は休みで、今週から再開ということだったためか、全体に声は出てはいなかったと自分自身についても言えることですが、感じました。

 最後には、このようなことを言われました。 ベートーベンのメッセージをどうやって伝えていくか?一人ひとり真剣に考えてほしいと。 子音をどう表現するか? 母音の色をどうするか? ここまで来ると私としてははたと困ってしまいます。 何回も言われてはいるのですが、今回はいつにも増して強く言われました。

 子音の発音? 母音の色??これだけでは確かに???ですが、例えば同じ言葉 Freude でもその出てくる場所によって変わるのではないか?と言われると確かに前後の歌詞や旋律によっても確かに変わってくるもの、変わってしかるべきもの、変わらなければおかしいものと言えないこともないなとその時は思ったりするのですが、ではいざ実際にどういう表現で歌うか、明るくとか、力強くとか、広くとか、各自それを考えてくるようにという宿題を出されてしまいました。

 歌詞を何度も読み返し、シラーやベートーベンがこの言葉で何を言いたかったのか、それを自分の血肉となるまで真剣に考えるようにということなのでしょう。 いわば真剣勝負ですね。

 ただ辛いのは、個人的にはこの歌詞(シラーの詩)は何というかすんなりと自分の中に入ってくるようなものではない、恥ずかしさというか恥じらいというかそういう気持ちがあるということですね。簡単に言えば馴染めない、馴染みにくいと言えます。 でもそんなことは言ってはいられないのですが。

 飯守先生のHPを開いて、去年の公演のときのメッセージ等を読ませていただきました。

 2013年12月7日の姫路第九では、「・・・・。8番目の交響曲を書き終えて、彼は、それまでの王侯貴族、進歩的な文化人・知識人のための音楽には何かが決定的に足りない、ということに突然気がついたのではないかと思います。 一番大切な民衆に向かって、世界中のすべての人に訴える音楽、という理念に到達した彼は、ついに交響曲の歴史において初めて、独唱と合唱、つまり人間の声を用いたのです。 第九は、西洋音楽の長い歴史における大改革であり、まさに『庶民のための交響曲』なのです。」とまで言っています。

 同年12月21日の川西市の第九では、「ベートーヴェンが何を考えて作曲をしたのか、ということを様々な例も交えながら皆さんにお伝えします。作曲家の意思を理解し、皆でこの第九の精神を表現する、ということが非常に重要だと思っています。」と言っています。

 

 奥が深いです。ますます迷ってしまいます。  ここまでお付き合いくださってありがとうございます。大半の人にとってはつまらなかったのではないかと思います・・・・・。


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