鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

2014シマノジャパンカップ鮎釣り選手権大会

2014-07-14 17:00:33 | 小国川

 よくジャパンカップ、ジャパンカップといいますが、正しくは表題のように「2014シマノジャパンカップ鮎釣り選手権大会」というのですね。

             (午後4時30分過ぎの風景。以下同じ)

 

 その小国川大会に釣り友と2人で参加というか、挑戦してきました。 仙台、宮城県側は曇っていていつ降り出してもおかしくない天気、でも関山トンネルを過ぎればきっと山形県は晴れた青空であろうという期待はものの見事に裏切られました。 こんなはずではなかったのに・・・とは勝手なこちらの思いです。

                      

 山形県も宮城県とほとんど同じような天気でした。 でも北上するにつれていい天気になってくれるかもしれないと淡い期待を持ってしまうわけです。 やはり鮎釣りは快晴の下で、眩しい陽光の下で川に入って楽しみたいものです。

 

 ところが現実は厳しく一日中重苦しい曇り空、8日のダイワの時のあの眩しく暑い敵はどこに行ってしまったのか。いつ降り出してもおかしくない天気で、実際には午後になって小雨が降り出しました。 それでもシマノジャパンカップにはたくさんの人たちが関東・東北地方から集まってきました。

            

 車の数もダイワを圧倒的に上回りましたし、参加者も175人前後でたくさんの鮎釣りファンが小国川に集まってきました。 さすが小国川ですというべきか、さすがシマノというべきか、まあ両方と言っておきましょうか。

 

 午前5時30分から受付開始です。釣り友と二人列に並んでA5版くらいの封筒を引きます。封筒の裏の右下に番号が印字されています。釣り友は8番、私は9番でした。 ということはエリアは上流域です。オトリ配布は早いも早い、ついています。 釣りにはツキも必要です。

            

 105番くらいまでが上流域で、その後は下流域です。私はダイワの時も上流域でした。これはいいぞ!と内心ほくそ笑みました。 心配なことと言えば、8日と13日では水量が同じではないことです。 雨が降ったこともあり、やはり増水しています。といっても夜よりはかなり一気に減水したなということが河原の石を見れば分かります。

 

 5から10センチくらい8日よりも多い水量と言えるかな。でもその差は私にとっては大きいものです。水量が多ければ当然波の勢いも早く強くなります。立ち込むには不利です。根掛かりしたときには外しに入って行けないかもしれません。

                 

 泳ぎが達者であれば、万が一流されても慌てることなく流され、大勢の立て直しが可能でしょうが、泳げなくかつ足腰の踏ん張りが利かなくなりつつある老体に近くなってきた身としては、皆さんに迷惑はかけたくないですし、であれば無理はしないことにするというのが私としての最低限のエチケットでしょう。

   

 シマノの場合はオトリの配布はA上流とB下流の、2か所だけなのですね。だから上流の場合は1番から105番まで一列に並んでのオトリ配布となります。 こうなるとくじ引きの運不運というものが大きく左右しますね。 やはり9番というのはすごいことなのです。

 1番前の釣り友はオトリを受け取ると、一関大橋の下流右岸を目指して早歩きをはじめました。 ついて行こうかなと一瞬思いましたが、やはり初志貫徹、成功してもしなくても入る場所は『経壇原』1本にしようと、上流を目指して歩き出しました。

 入川は8日と同じところにしようと思って目指したのですが、水量の増加のためでしょうが、8日の場所がはっきりせず(何といい加減の記憶でしょう!)、かつ増水のため急瀬が荒瀬のようになっていたりして、川の中央を渡り右岸側に歩くのは厳しく、何とか上流寄りに入って行ける場所を見つけたのは「経壇原」の中央よりもやや上流側でした。

 きょうのタックルは、竿は8日と同じくシマノの「珪石90-95」で、水中糸は太目の複合メタル0.1号のメタビートかな、にしました。水量が多いので細い複合メタルよりも比重が重く太い糸にすることにしました。これが結果的に成功したのかもしれないと勝手に思っています。

 この付近に入った釣り人はダイワのときよりも少なかったように感じます。ありがたいですが。 8日同様背バリを使用しました(おもりはどうも使いにくいというか、不安なのです)。周りの釣り人はほとんどがおもりですね。

 竿を出したところはこういう場所です。

    ① 

   ② 

     ③ 

 ②の左岸側正面が私が立ち入ったところです。 ①はその上流側で、③は下流側ということになります。 午前7時から10時(といっても10時まで本部前に戻らないと失格なので、9時40分に納竿しましたが)までの3時間弱、ここだけで竿を出し続けました。 辛抱もいいところの釣りです。 水温は18.5度で、低いです。曇り空でとても夏のような感じはせず、肌寒くさえ感じてしまいます。

 実際に狙いを定めたのは、言うまでもなく””右岸へチ””です。 (私には多すぎますが)いい水量で、如何にも鮎が好みそうな流れ、場所でしょう。 ここに鮎がいなかったらいどこにいるのか!と叫びたくなりませんか。

 「ブー」という変な音がしていよいよ釣りの開始です。 一見(一聴というべきか?)すると何か物足りないような音ですが、意外とよく聞こえてくるのです。 2匹の養殖オトリは小さいですね。小さいからダメとということは全くなくて、どちらかというとかえって小さい方が大きい鮎が掛かります。

 ハナカンを通して逆バリを打って(私はなるべく”皮打ち”にしています)、背バリをセットして送り出します。といっても足もとから泳がせるのではなく、なるべく竿を使って遠くへ飛ばすようにしています。その方がさっぱり泳いでくれないからといって、イライラしなくて済みます。

 ダイワの時はさっぱり掛からず、30分後に掛かったと思ったらハヤでしたし、鮎が掛かったのは1時間後でした。 ところがきょうは(13日のこと)5分後にオトリと同じような鮎が、②の大きな石の手前で掛かったじゃないですか。 嬉しかったですね。 そしてオトリを取り換えて、再度送り出します。

 そしたらまたもや5分後に、今度は1回目よりも強く逞しい当たりが伝わってきました。この鮎の強い引き、これが釣り人を心から喜ばせるのですね。 これも18センチくらいかな、きちんと取り込んで、ますますもしかしてこの分なら、またしても予選を通過できるのではないかと本気で思ってしまいます。(でもこういうことはよく聞きますね。最初の2匹まではすぐ掛かって喜んだが、その後は全く掛からなくなってしまった・・・)

 その大きな鮎をオトリにした②のところへ泳がせます。 2,3分くらい後かな、この大き目の元気な鮎で更に元気な生きのいい鮎を連れてきてもらって、一気に釣りまくろうと思いました。思いましたが、何となんとナント”根掛かり”発生! 何度も折れないように注意しながら竿を煽ってみますが外れません。

 そのうち鮎が浮かんできました。オトリ鮎は水面近くまで姿を見せてくれます。石に挟まった枝か草にハリが掛かってしまったようです。 近寄ってはみましたが、例え近付くことができたとしても、腕や足をつかって外そうとしたときに下流に流されてしまいそうでした。その危険性が一杯あったので、安全を第一に考え竿を仕舞って、天上糸を持って引っ張りました。

 もうお分かりですね、”プッツン”です。 ただよかったことに切れたのは下の付け糸だったことです。だからそのまま付け糸とハナカンハリスをセットして、気を取り直して、最初に掛かった鮎を再度送り出します。 今度は③の右岸へチ下流の方で泳がせます。 ググッという当たりで掛かりました。

 そういう感じでポツポツ掛かります。 でもまたしても②のところで”根掛かり”です。 2回目の根掛かり、竿を畳んで天上糸を引っ張ります。ハリハリスから切れてくれればありがたいのですが、そううまくはいきません。でも悪い中でもいことはあって、2回目も下の付け糸からのプッツンです。 付け糸とハナカン回り仕掛け、背バリをセットして、挫けずにオトリを送り出します。

 掛かりはするのですが、うまくいきません。今度は掛かり鮎を空中でのバラシです。 まあそういうことがあったのですが、結果としてオトリ鮎2匹込で ”8匹” という釣果でした。2時間も経つと寒くなってきました。体が震える感じにさえなりました。込み8匹で予選を通過するかどうか、微妙なところかなと思いながら納竿して検量場所へ向かいます。

 結果として”予選通過”でした。 A上流域は7匹以上、B下流域は8匹以上の釣果が2回戦への出場資格を得られました。 これでダイワに続いてシマノも予選通過、この歳でこんな嬉しいことを経験するなんて一体どういうこと? このところは文句なしの予選敗退の繰り返しだったのに・・・(がまかつは通過したことあり)

 単なるツキなのか、実力か?実力ということはあり得ない!ツキ(番号札のくじ引き)と場所のコラボのせいでしょう。 入った場所が鮎のいないところでは、いくら泳がせても掛かるはずがありません。 場所を見る目が歳と共によくなったか?そうとも言えないな。 カン(勘)が当たったということか。カンとツキと場所、この3つが揃えばそこそこいい線を行くということになるでしょう。

 2回戦へは20%の人が進めますので、Aからは21人、Bからは13人の合計36人で2回戦を行うことになりました。 そうそう私としてはシマノの場合狙っていたものがあります。もうお気付きでしょう、”ベテランアングラー賞”です。 2回戦への出場とベテランアングラー賞の二つを獲得できればこれに勝る喜びはありません。(何といじらしい小さい喜び!)

 しかし、驚きましたがベテランアングラー賞は”11匹”の釣果のベテランでした。脱帽です。上には上がいます。 レディス賞でさえ”9匹”でした。

 2回戦は11時10分から13時10分の2時間となりました。一番釣果の多かった人からオトリ鮎を受け取ります。私は当然後ろの方でした。 どこに入るか、どこで心中するか、もうお分かりですね。 「経壇原」です。今年は経壇原に始まり、経壇原で終わりにすることにしたわけです。最期まで関わり続けます。

 11時近くからは小雨が降ったりしたので、私はベストのなかにゴアテックスの雨合羽を羽織りました。 そして向かいました、経壇原へ。 広いエリアに3人くらいかな入ったのは。 馬鹿一直線の私は1回戦と全く同じ場所へ入りました。 7時頃よりはさらに水位は下がったように感じましたが、流れは相変わらず早く強いです。

 またしても長くなってしまいましたね。記憶もあやふやになりつつあるので、結論から申し上げましょう。 キープはおとり込みで”4匹”のみでした。 やはり釣れなかった、1時間半くらいの短い時間では鮎はいついてはくれなかった、戻ってきてはくれなかった。

 最初の1時間では1匹掛かったのみ、いや2匹掛かりました、取り込みました。でも内1匹はまたしても根が掛かりで失ってしまいました。 それでさしものnewoneでもこれではいけない、何とかしないとと思い、流浪の旅に出ようかと少し上流へ左岸側から向かいましたが、上流側には釣り人が並んでいたりしているので、最早いいところにはいることは無理であろうと判断し、写真①の上流15メートルくらいのところから再度釣り下ることにしました。

 悪戦苦闘すること50分くらいか、①の写真のところで強い当たりが眠気?を覚まします。掛かり鮎が水中で白い肌をよじっているのが見えたのです。そして一気に下流の方へ引っ張っていきました。竿を立てて堪える暇がありませんでした。 水中を走られてバラシです。情けない!

 でも今回は諦めることをせず、最後まで粘りました。その結果終了1分くらい前に1匹掛かってくれました。 嬉しかった。今回は感謝です、掛かってくれた鮎にただただ感謝するのみです。    謝謝  鮎

   

                       (町内の百合)

                      

 終わりました。結果は釣果4匹です。 当然上位に食い込める数字ではありません。 祈るのは”せめてビリではないこと”です、情けないですが。 結果一覧表を見ましたら、4匹は私を入れて2人、3匹が3人、そして2匹(釣れなかった)が4人いました。私より下に7人いてくれました。惨めですね、こんな低次元のマイナス競争をするなんて。

 終わった。 寒かった。 疲れた。 でも、納得の出来でした。

 最後の抽選会でも何も当たらなかったし・・・。釣り友はコーヒーメーカーが当たりました。 去年はシマノの大きな傘が当たったのですが。

 

 


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