鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

ダイワ鮎マスターズ2014南東北大会

2014-07-09 14:28:22 | 小国川

 きょうは一転していかにもの梅雨空です。 総長(馬鹿ですね)いや早朝は強い雨が降りまして、目を覚ましたくらいです。

         (昼前のいつもの風景です。たまたま雨は止んでいました。)

     

 きのうのことですが、ダイワ鮎マスターズ2014南東北大会【小国川】 に参加してきました。

           

 いつもなら参加することだけに意味がある、価値があるということで参加してきましたが、悲願?叶って、念願?のダイワ鮎マスターズの予選を通過することができました。 つまり、決定戦に出ることができたということです。

 

 振り返ってみればダイワの大会には何回参加してきたことでしょうか。 思えば苦節20余年?、参加すれど、挑戦すれど 決定戦には出られませんでした。 過去2,3回はいいところまで行ったことがあるのです。

 でも悔しいことに、抽選番号が後だということで、若い番号の人が決定戦に出て行ったのです。 つまり、予選通過のボーダーラインの匹数の場合、全員繰り上げ当選ということではなくて、一番若い番号の人のみが予選通過となるのでした。

 悔しかったですねえ~。そういうこともあって一気に白髪が増え、老けていったのでしょうか。とすればダイワの責任は重い!大変重いということになります。まあ冗談ですが。

       

 今年のダイワの大会には久しぶりに青葉カワセミ会から3人が参加しました。 これが結果的によかったのかもしれません。 一人での参加なら、またしても”参加することに意義がある”ということで終わっていたかもしれません。 参加者数は129人と少なかったですね。その割には車は一杯でした。

 受付で3000円を支払い、箱の中のワッペンを引きます。 赤いワッペンで裏を見たら、何となんとナント A-6 です。つまりエリアは上流で、オトリの順番は前から6番目ということで、これは考えてみればすごいことです。 いままでこんなにいい番号を引いたことはありません。 これがツキの始まりだったのかも・・・。

   

 カワセミ会3人のうち、二人がA(上流域)で、ひとりがB(下流域)となりました。今回のエリアは広く、上流は長沢堰堤下から、下流はJRの鉄橋までとなっています。

 予選は7時から10時までの3時間(昔は4時間でしたね)。 早くオトリをもらうのはいいとしても、一番の問題は””どこに入るか””です。 長沢の堰堤は問題外としても、ポンプ場までならいけないこともない、でも水とオトリの入った7キロ(実際は4キロくらいか?)の曳舟をもって20分以上も歩くのは考えただけでもしんどい。

 そこでいつもの怠け癖というか、楽をしようと思って「経壇原」の下流の方にしようと決めました。ここなら下流に良い瀬、急瀬があるし、大きな石がゴロゴロしていて、水量も豊富だし川相も変化に富んでいるところです。

 6番目にオトリを受け取ったとはいえ、後発の人たちはドンドン抜かしていきます。走るのは禁止と言われていても若い人(私より)は走るか駆け足となります。「経壇原」に着いても、入ろうと思っていたところは先に入られてしまいましたので、その下流の方にしました。

 いつもなら水量が豊富で、なかなか川の流芯を渡って右岸に行くのは厳しいのですが、ことしは渇水気味なのが私には助かります。泳げないし、川が怖い自分としては渇水の方が川の中を割と自由に歩けるから嬉しいのです。

 

 私は流芯よりも右岸寄りにはいりました。後方左岸よりにもう一人が瀬を狙うのでしょう、声を掛けてきたので、少し近いように思ったけどOKしました。 ここがいいのは大石がゴロゴロしているので、竿を伸ばして仕掛けをセットし、開始時間を待つ間石に腰を下ろしていられることです。これは助かります。疲れたら腰かけながら釣りができますし。

 

 午前7時。いよいよ試合開始。2匹のオトリのうち小さい方を取り出して、セットします。背バリを使用しました。何とか泳いで右岸へチ寄りに行ってくれます。 オトリを泳がせていると、右岸へチではときどき鮎のジャンプが見られました。群れ鮎でしょうが、何にしても鮎がいるということが分かれば少しは可能性が出てきます、希望が持てます。

 7時30分頃かな、グルンという当たりがあり、ようやく1匹目が掛かったかと喜んだのですが・・・、鮎釣り師ならもうお分かりでしょう。そうです、掛かったのは鮎ではなくてハヤだったのです。ハリスがハリス止めと絡まり、ハリスの交換です。でもあまりに反応がなかったので、ハヤでもいいから掛かってくれと念じてはいたのです。

 その後も当たりはなし。後方の瀬でおもりをつけて釣っている人が鮎を掛けました。7時45分頃かな。いいなあと思うとともに、よし!鮎はいる、その内俺にも掛かるはずと、プラス思考に切り替え、執拗に右岸へチを泳がせます。木の枝に天上糸が絡まらないように最新の注意が必要です。

 そして時は午前8時頃、へチ寄りも流芯の瀬脇で軽い当たりが伝わってきました。よし、やった!慎重に引き抜きます。小さいだろうとは思っていたのですが、思っていた以上にチビの鮎でした。 でも、まあこれで”ボーズ”は免れました。精神的にはだいぶ落ち着きます。

 その後は私の正面へチだけではなく、少し下流域の石に囲まれているかのような、城郭都市ふうにいえば”城郭へチ”とでもいいましょうか、上には大きな木があり、正面からは竿を出すのが難しいところです。上流からなら竿と糸が斜めに入るので、あまり上の木を心配しなくてもいいのです。

 その2か所を中心に攻めまくりました、何ていうと格好いいですが、何とか掛かってくれと祈りながら鮎に泳いでもらいました。 8時30分、45分、50分と掛かりはじめ、2時間でオトリ込み6匹ですか。 上下の周囲を見渡ながらの釣りでしたが、掛かっていそうなのは私と、すぐそば下流の瀬で釣っている人のみのように感じられました。

 ときどき向こうから話をしてきます。さっき親子丼ぶりをしてしまったとか、この辺で掛かってるのはここだけのようだとか、知らない人と時々雑談して、気を紛らわしながら竿を動かし、アユに泳いでもらいました。 その結果さらに2匹追加となりました。 オトリ込みで8匹、これなら”もしかして、もしかするかも”と正直なところ思いました。 (でもいつも淡い期待は、甘い妄想で、裏切られているのですが)

 検量を無事済ませ、一段落です。ダイワの若い女性の途中経過が入ってきます。ただ今検量中ですが、目下のところの予選通過匹数は”上流が6匹、下流が7匹”、次に”上流は7匹、下流は8匹”とのアナウンスあり。 それで確定しました。 そうです、newoneが初めて堂々(ボーダーラインでなく)と予選を通過し、決定戦に出場することが決まったのです。

 あまりの想定外のことに少々面喰った面がなきにしもあらずでした。 第一予選を通過することができるなんてほぼ無理だろうと思っていましたから、ブロック大会がいつどこで開催されるかなんて記憶していません。全国大会の日時場所も知りませんでした。無欲がよかったのか、本当にたまたま入ったところがよかったのか、どっちにぢても”まぐれ”であることには変わりはありません。

 

 決定戦出場者はA、Bから14名ずつだったかな、計28人です。 決定戦ですから、参加者が少ないのですから、エリアも当然狭いものとばかり思っていたら、エリアは予選と同じとのこと。 これには逆に困りました。どこに入ったらいいのか分かりません。狭い範囲を指定してもらった方が入川しやすい。でもようはどこに入ってもいいですよ、すきなところで思う存分腕を発揮してくださいということでしょうか。

 迷いました、ことしの小国川は釣り返しが効かない、一度釣られると、もうそこでは釣れないと聞いていました。 でも、予選の時の場所は群れ鮎がいる、そして瀬でも竿を出せる。まだまだ釣り切られた状態ではない、瀬の中に縄張りを持っているような場所ではないですから。 ここまで来たら ダメもとでおなじところで竿を出してやろう、それが予選を通過させてくれた右岸へチおよびそこで遊ぶ鮎たちへの礼儀ではないか、そんな変な理屈で同じ場所に入ることに決めました。

 決定戦はAの一番、Bの1番、次はAの2番、Bの2番という風にオトリを受け取って、思い思いの場所目指して歩きます。 私はA-9でした。 予選はA組で9番目の順位ということなのでしょうか。 今度のワッペンは黒でした。

   

 経壇原に入った予選通過者は私を入れて4,5人でした。でも1時間もしないうちに残ったのはnewoneだけとなりました。ということは他の人たちは釣れないから移動して行ったということなのでしょう。

 

 さて、決定戦の釣果ですが、オトリ2匹込で10匹でした。 予選よりも釣れました。まあ、これは広く探ることができたということで、急瀬でも、どこでも好きなところにオトリを入れられました。掛かればどこまでも下がることができます。誰もいないのですから。最後までいたのは青葉カワセミ会の2名のみです。

 右岸へチで5,6匹、急瀬で4匹くらい掛かりました。しかも型は1匹を除いて、オトリよりもかなり、ときにははるかに大きいのです。瀬で掛かった鮎の方が大きかったですが、20センチ超のきれいな見事な小国川の鮎、”松原鮎”です。

 決定戦はどこでも平均的に釣れました。1時間も全く釣れないということはありませんでした。 最初は不安心配でした。同じところには居るバカがいるか?!と呆れかえられるかなと思いつつ、竿を出したのですが、これがそんな不安を吹き飛ばすかのように、鮎の方から掛かってきてくれるのです。嬉しいですね。

 予選と同じように、1匹掛かれば精神的に落ち着きます。落ち着けば竿の操作にも、オトリ鮎の動きにも好影響を与えます。 上手いこと回転していくのです。正のスパイラルです。また後ろで見ているカワセミ会員の拍手にも助けられました。声援はありがたいものです。

 そして正直に書きますが、人間というのは不思議な生き物で、もしも東日本ブロック大会に出ることになったらどうしよう?那珂川か箒川か、7月27日とか言っていたな、一応確認の時「出られます」とは言ったものの、実際問題として9人の中に入ってしまったらどうしよう?

 嬉しくもあるが、不安でもある、その心の準備を全くしてきていない!!地区予選で決勝戦に出られればそれでいいのだから、日程調整はうまく行くのか、町内会や団体の行事や会議、合唱の方はどうなる、第一家族の方は大丈夫か、そんなことを考えながら決定戦に臨んだのです。

 でもいざ出陣!ということになると、競技がスタートすると、変わるのです。負けられない、負けたくない、やるからには勝ちたい、何があっても釣果ゼロ、零、0 だけは御免だと思ってしまうのです。無様な姿は晒したくないですから。 長州の強弁・詭弁・はぐらかし・自己陶酔の特異かつ得意な誰かさんのように、恥を知らないわけではないですから。

 そして1匹でも掛かってくると楽しく面白くなってきます。 天気はいいし、水温も21度あり寒くはなく、絶好の鮎釣り日和ですし、台風の通過を控えていて、次はいつ川に入れるかどうか不安定な日が続きますから、なおのこと大会当日の自然には感謝です。

 

 そして一番よかったのはこの場所が独占状態で、どこにでも遠慮なく入れることです。急瀬での鮎釣り、私はやはり瀬釣りが好きですから、急瀬で大きい鮎が掛かった時の感触、強い当たり、その後の逃れようとする野鮎との格闘、これが堪りません。強烈な引きをするアユに敬意を払いながら、鮎との敵味方ではあるけれども一種共通した感情を抱きながら、掛かった鮎を引き抜きます。 これがいいのだなあ~。

  

 きれいでしょう。これが最後に掛けた鮎です。

 (長くなってしまった。すみません)

 決定戦の結果は、オトリ込10匹、重量は495グラムです。1匹約50グラムです。

   (Aー6は予選の時の番号)

 そして28人中の順番は、名前の呼び出しは28位からスタートしまして、なかなかnewoneの名前が呼ばれません。 うん?!これはもしかして・・・、第12位 何某選手、第11位 何某選手、あっこれは本当にもしかして・・・、

 第10位 newone選手 と名前が呼ばれました。

 1位から9位までの9人が箒川での東日本ブロック大会に出場します。9位と10位の差はたったのひとりなれど、その現実的な差は大きいです。 でも、残念悔しいという気持ちとホッとした気持ちが入り混じったというのが正直なところです。釣りだけでなく、順位でもハラハラドキドキさせられました。

           

 ということで、バスタオルを頂きました。

 

 匹数では10番ですが、重量では3位でした。だからといって何も出ませんでしたが。 1位は釣果18匹の人で700か800グラム台、2位の17匹の人もそうだったかな。1匹当たりの重量ではトップでしたね、堂々の。

 これは最後のお楽しみ抽選会でもらったものです。 これも全く初めてのことですが、抽選会で最初に名前を呼ばれたのは他ならぬ newone でした。

   

                  

 ことしの帽子はしっかりとしていて一番良かったかもしれません。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする