ネオクラ式

Neo-classical style of the daily life ★

アマリーにハマリます

2010-06-19 23:00:32 | クルマ(E30)
E30を大切に維持すること、クラシック全般に言えることですが、幾つかのポイントがあります。

先ずはエンジンオイル。

近頃は量販店のオイルコーナーに行くと合成油 = 高級オイルとして扱われていますが…
オイル技術的な進歩と、最近のエンジンに使用される材質の向上等から、シールやガスケット類への攻撃性は問題ないと言えるでしょう。
役割の的を射た精製がされていると考えれば確かに正しい選択でしょう。

しかし、クリアランスが広く攻撃を受けやすい旧車の場合は、その限りではありません。
滲みや漏れを誘発します。

例えば、エステル系の合成油。
流体潤滑域でオイルの粘性抵抗を減らすには最高のオイルですが、エステル単体ではシールを膨張させる攻撃性を有します。
イメージとしては、てんぷら油もグリセリンと脂肪酸が結合したエステルです。
攻撃性の他に、イカの様な水分や複雑な成分(うまみ成分?)を含む食材を揚げるとてんぷら油はすぐに汚れますよね。
間違いかもしれませんが、水気等に対する安定性も良質な鉱物油の方が勝ってると感じます。

これらのことから、結論!! 北米(ペンシルバニア)産のパラフィン系鉱物油がベストです。

なぜパラフィン? かと言いますと…
国内で製造される鉱物油のほとんどは中近東産のナフテン系鉱物油(環状分子構造)なのに対し、北米産のパラフィン系鉱物油(鎖状分子構造)は
分子表面積が大きく、電気的な分子間吸引力が働くため強靭な油膜が形成され容易に劣化しない長寿命だと思います。
加えて天然の「ろう」成分も有しているとのこと。
シールやガスケット類への攻撃性も極めて低いことからも、パラフィンリッチな程よい高粘度のものを使用しています。
 
世界のオイル供給量としては、パラフィン系が5% で ナフテン系が95% とのことです。

質の良い日本酒は悪酔いしない?!的な、そんな感じです。

グレードについても、最近のSMグレードはZDDP(ジアルキルジチオリン酸亜鉛)フリーであることが大きな特徴だと思います。
旧車ではカムとロッカーアームの接触面は、スリッパ型と言う平面接触で油膜でのみ潤滑されていました。
それが最近ではローラーベアリング接触となり、摩擦面の負担は軽減されてきているため環境的に問題のあるZDDPを控える傾向にある様です。
ZDDPの潤滑性は旧車には必需品とも言えるものですが、環境面と経時経過でエンジン内に残す不純物から考えると多すぎるのもどうかと思います。
そこで、ネオクラ式にバランスが良いと考えるのは…
SLまたはSJグレードのパラフィン鉱物油ということになるのです。

当初はずっと POLO LUBRICANTS の TURBO XLD、CI-4/SL・グローバルDHD-1 の 10W-40 に 進化剤 を 注入していました。
  http://www.tasco.co.jp/polo_lsc/tpi_turboxld.html
  http://www.sinkazai.com/

POLOオイル、本当に良いオイルです。
そして
この進化剤、プロショップでしか施工できないうえに…
エンジンを回しながら 「点滴」 で 一滴ずつ注入するのです。

 
ところが、もともと15W-40指定の20年モノ。 それでも、滲みます。

そこで現在は、アマリーのインペリアル。

20W-50と10W-40と10W-30の3種ありますが、適宜 15弱W-40強 の 粘度配合になる様にブレンドしています。

これが素晴らしい

E30の特性として感じるのは、まさにシルキーシックス。
軽いレスポンス性よりも しっとりした粘り強さだと思いますが、そのフィーリングをしっかり引き出してくれます。
『Add Miles And Life In Engines』 (マイル(距離)とエンジンの生命を延長する)
AMALIE

アマリーにハマリます
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1 コメント

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Unknown (たけみ)
2020-01-06 22:51:52
鉱物油は全てパラフィン系ですよ。
ナフテン系はエンジンオイルには使いません。
あのエンジンオイル屋の記事ほインチキです。
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