なだめても、すかしても、一口も食べてくれへん「いち」。
ドライやら缶詰やら鶏ささみやら、手を替え品替えお出ししても、プイッ。
四日目、頭骸骨が浮き出てきて、歩くのもフラフラ。
これはもうあかんと、獣医さんに連れていく準備。
ケージに入れる前に、ダメもとでと、もう一匹の猫、スピカのフードを目の前に置いてみた。
そしたら、なんと。
なんと、なんと、なんと。

食べてくれたではありませんか!
ちょこっとずつやけど、寝転んでは食べ、ゴロゴロ言うては食べ…。
で、座ってる私の脚にぴったりくっついて離れへん。

そんで、訴えてくる。
「撫でれ」

ちょーか、ちょーか、よちよちよち。

お手てもじもじ、グルグル。

そうか、i/dがそんなに嫌やったんか。
それにしても「いち」、あんた命かけて抗議してくんねんな。