んぺ、んぺ、んぺ♪
スピカ、至福のひと時。
だがそれは、長くは続かない。
「はい、ごめんやっしゃ」
「えーっ」
「なんでよう」
「ぐすん…」
「スピカちゃんの意地悪…」
出かける時のリュックには、100均の老眼鏡をいつも入れてる。
出先での臨時使い用やし、それに100均やし、てなことで、むき出しのまま放り込んでた。
けど、こないだブックカバー作った「きれ」、もうちょっと残ってたなあ…。
ならば、ていうんで作ってみた眼鏡ケース。
クリアファイル巻いて、外側に「きれ」貼り付けただけの簡易仕様。
けどまあ、眼鏡は潰れにくなったんちゃうかな。
何より、今まで雑に扱こうてきた100均眼鏡さんに、ちょびっとだけ罪滅ぼし。
ほんまは重宝してるんよいつも。
ありがとうね。
今年の冬はもの凄い楽。
とは言え、やっぱり朝は寒い。
私が寝てたら、スピカも「いち」も、いつまででも寝てる。
放っといたら、一人と二匹、このまま寝たきりで一生終えてしまいそうや。
そんな素敵な予感のする冬は、
寝る前にホームベーカリーのタイマーをセットしとく。
翌朝8時、パン焼けたでー、とブザーが鳴ったら、
何を置いても布団から飛び出し、直ちに焼けたパンを取り出す。
この作業をぐずぐずしてたら、
またこんなことになってまう。
お陰さんで、朝から焼き立てパンをいただける。
毎朝焼くわけにはいかんとこが、問題っちゃあ問題なんやけど。
スカスカ過ぎず、
見守りスタイルでもなく、
かと言って2階建てではなく、
ごくふつーに、
こんなふうに、きっちり収まるベッドが
「あたちも欲しい」
と、いささかスネ気味の「いち」姫様であらせられます。
去年の秘伝豆、枝豆はおいしかったんやけど、
乾豆はさっぱり。
「せやねん、さっぱりやってん」
で、この冬は小豆味噌だけ仕込むことに。
2017年収穫の大納言小豆が残ってたから、それ使いきってしまお。
塩分は例年通り13%くらいに抑える。
<材料> 大納言小豆 1600g
米麹 1600g
粗塩 480g
前の晩から浸水しといた小豆、ストーブの上でコトコト柔らかして、つぶして、塩切りした麹と混ぜて…。
いっつものことやけど工程の写真撮るの忘れる。
作業始めたら、写真のこと、頭からぽーんて飛んでまうんやねえ。
ということで、気ぃついたら容器に投げ込んだ後やった。
ここまでの手順は、2016年の「小豆味噌に初挑戦」にupしとります。
空気に触れんよう、味噌の表面も容器の口もラップできっちりおおって、
最後に蓋して、仕込み完了。
おいしくなーれ
「いつんなったら親離れすんねん」
「ギャーギャー、ギャーギャー、けったくそ悪い」
「どっか障がいあるん違うか」
そんなひどいこと、村の男衆から言われて続けてるカラスの兄弟。
(兄弟やと勝手に思てるけど、姉妹やったらゴメンな)
いっつも定位置で見張りしてる。
一羽は火の見櫓の上。
もう一羽は、電信柱か、屋根の上。
何をどう見張ってんのかはともかく、
なんしか来る日も来る日も見張りしてる。
こんな日ぃもやで。
ほらあ。
もう一羽かて、ほらあ。
おーい、コタツでミカンなんかむいてるそこのおっさん、
この子らのこと、馬鹿にせんといたってんか!
獣医さんから教えてもろた鶏ささみ、鶏レバー、シーチキン。
どれも見向きもせんようなった「いち」姫様。
気休めにストックしといたゼリー状のパウチだけ、興味示してくれた。
ならば。
町のスーパーで仕入れてきた猫ジャンクフードの数々。
質云々言うてるバヤイやない。
なんしか食べてくれな話にならん。
猫と暮らし始めてかれこれ40年。
なんで「一般食」なるものが販売されてるのか、初めて分かった。
これまで、うちに来た猫たちには皆、総合栄養食しかあげてなかった。
なんで、総合栄養食と一緒にあげなあかん「一般食」なんてな不完全なもん、堂々と売ってるんか、常々疑問に思てた。
40年たってやっとわかったよ。
けど、それでも一枚上手の「いち」姫様。
お召し上がりいただけるのは、ジャンクフード部分だけ、ちょろり。
ちょっと前の話やけど、
そろそろ傷心の時効きたから書いとく。
買い物終わってスーパーから出た時、
「どうぞ」って、おっちゃんがいきなり手渡してくれた。
瞬間的に、「グッド タイミング!」て思た。
お腹すいてたんかなあ、
蒸しパンみたいな、チーズ蒸しとかいうやつ、
てっきりあれやと思うた。
「え? こんなん丸々もうてええのん?」
思わず手渡されたもん二度見してたら、
「交通安全週間です」
おっちゃんが言うた。
ほんまや、書いたある。
家帰って、裏返してみたら、
食べるもんちゃうかった。、