一昨年の秋、母をどこかに連れて行ってやりたいと、いろいろ調べまくったことがある。
せっかく家に帰って来て、ベッドで寝てるだけではもったいないもんね。
けど、この地は一応観光地のくせして、バリアフリーがなってない。
車椅子やとうんと遠回りせなあかんかったり、
スロープがないもんやから車椅子ごと担ぎ上げなあかんかったり。
入院して半年ほど病院や施設で暮らした母は、
もうつかまり立ちもできんくらいに脚弱ってたし、
あんまり長いこと車椅子にも座ってられへん。
訪問リハの先生たちとも相談した結果、
外出は断念した。
母はそのまま亡くなってしもたけど、
先日、
母の粉骨を入れたカプセルをポケットに入れて、
小峰城跡に出かけた。
一年ほど前、歯医者さんに行った時気になってたちっこいお城。(→)
別に母も私もお城好きなわけやないけど、なんか静かそうな気ぃして。
ほんま、静かでした。
犬の散歩に来てる人が二組ほどと、あとは観光客が二、三人。
三重櫓のてっぺんまで、手すりに張られたロープにつかまりながら登って、
なんとまあ手の込んだ組み立て方やなあ、て天井見上げて、
石垣が何回も崩れたそうで、
そのために娘が一人、人柱にされたとか。
「乙女桜」ゆう碑が建ってた。
むごいことするもんや。
下界に戻って、駅前にあるモダンな図書館に寄って、
そこの喫茶室でピアーダとコーヒーのセットをいただいて。(→)
母の好きやったピザ、なかってん。
んで、帰ってきた。
生きてる間はどっこも連れてってやられへんかったけど、
なんとかこれでごめんしてもらわれへんやろか。
年末、ハウスでは餅つきが行われた。
昨冬はコロナ後久々の餅つきやったらしい。
確か1月末頃やったような‥。
その時は母も見物に出かけた。(→)
わずか1年ほど前のこと。
命ゆうのは、ほんま、ころっと裏表替わってしまうんやなあ。
ともあれ今年も皆さまにとってよき年となりますように。
新年早々ですが、事情により、しばらくこのブログお休みします。