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猫とおかちゃと月光仮面    のんびりふんわり自然農

~田舎でのんびり自給生活…のはずが
    無農薬、無化学肥料の自然農。猫の手借りたい時もある~

最後の声

2025年04月19日 | 身辺整理

ある程度年齢重ねてきたら、
「もう何があってもおかしない歳」になってくる。

歳を重ねたら重ねるほど、
その「何」の確率は上がってくる。

明日、脳梗塞で倒れるかもしれん。
いや、ひょっとしたらこの瞬間、
ちょっとお茶でも‥、
立ち上がった途端、
こけて骨折って動けんようなるかもしれん。

無事に過ぎていく瞬間瞬間がある一方で、
そのすぐ横ではリスクが積み重なっていってるんかも。

さて、その「何」かがあって、
自分で自由に動けんようになったり、
意思を周囲に伝えにくなった時、
自分は決して望んでない医療をあれこれ施されるほど怖しいことはない。

そんなドツボにはまるのを防ぐために、
まだ判断力、意思伝達の力あるうちに用意しとくのが「リビングウイル 」。
終末期医療に関する事前指示書とも言われる。

いろいろな機関がリビングウィルの書式や例文を公開してる。
ここではその一例として、
日本臨床内科医会が聖路加国際病院の厚意により作成 したという「私のリビングウィル」をご紹介しておく。

けど、リビングウィルに書かれてない事態が発生したときはどうするか。
誰が本人の意を汲む代理人として意思表示するんか。
課題はいろいろ残されてる。

そうゆう場合も想定したうえで厚生労働省は、
リビングウィルを一歩進めた形での、
アドバンスケアプランニングゆうのを勧めてる。

もうひとつ、終末期に関する本人の意思を記したもんに「エンディングノート」がある。
これは、医療だけやのうて終活全般。
死生観や信念、葬儀や遺産についての希望などなど。
自分の一生を、自分なりに納得できる形で締めくくるための、指標みたいなもん。
一例として、愛知県豊橋市が作成した「私のエンディングノート」を紹介する。

自分で意思伝達でけへん状況想定したら、
ゆうときたいこと、お願いしときたいことは、
誰しも多分いっぱいいっぱいある。

けど人様に頼まなあかん以上、
あれを省き、これは諦め、
泣く泣く削りまくったその上で、
「贅沢は言いません。けどどうぞ、これだけは聴いてもらわれへんやろか」
「お願いやから、どうかこんなことだけはせんといて」ゆうのを書いて周囲の人に託しとく。

もう自分で動けんようになった人の、
声も出されんようになった人の、
まだ元気のあるうちに絞り出した最後の最後の声。

どう考えても理不尽な願いでもない限り、
あるいは、状況がめちゃ大きく変わってない限り、
託された人は、あるいは人たちは、荷重いかもしれんけど、
ありったけの知恵や力かき集めて、
その意思を尊重したげなあかん。
万難どころか、
億難も、兆難も排して、
叶えてあげなあかんのちゃうかと私は思う。

そういう意味からも、
むしろこっちのほうが大事なことかもしれん。
つまり、
自分の最後の希望を誰かに託そうとする人は、
託す相手を間違えたらあかん。
絶対に、アカン。
やり直し、
もうでけへんのやから。



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そらすな

2023年12月26日 | 身辺整理

どうでもええけどこの1年半、引越ばっかりやったなぁ。

まず私が兵庫の山奥からここに来て、
母が施設からハウスに戻って来て、
母が亡くなったら部屋明け渡して、
今、
足の踏み場もなくなった私の部屋の断捨離中。

それでも最近、自分一人と猫一匹の生活になって、
時間の余裕もちょっとだけできてきた。

よう考えたらどっこにも出かけてない。
母の部屋と私の部屋の往復と、
時々畑と、
たまにハウスのマイクロバスに乗って役場やスーパーに行く。
それと、
裏の牧場には2回ほど出かけたなあ。

今日はええ天気やし、
近所でも一周してみよか。

この地は、多少の起伏はあるけど概ねなだらか。
視界も開けてる。



酪農で開けた町。
今は随分少ななったらしいけど、それでもまだ、
牛飼ってる家もある。

道歩いてたら、
のんびり草食む牛さん見かけたりする。


これ、牧場でも何でもない。
普通の畑の向こうに、牛さんがおるんよね。


30分ほど歩いてハウスに戻ってきたら、



移動販売車が来てた。
こないちっちゃい車に、どないして積み込んでるんやろ。
言うたら、大抵のもん出てくんねん。
魔法みたいやねん。

月二回やし、値段もちょっと割高ではあるけど、
運転してくる若い女性がもの凄うやさしいて、
ほんと、頭下がるくらいやさしいて、
この車楽しみにしてる人、結構多いん違うかな。



聞いたら、スーパーの関係者やのうて、
福祉サービスの会社が運営してるんやって。
なるほど !

お会計して帰る時、
「よいお年を」
て、言うてくれた。

えー、もうそんな時期 ?
こりゃえらいこっちゃ。
のんきに散歩なんかしてるバヤイやなかった。

昼からまた雪降って、
ごそごそ荷物ひっくり返してる私を尻目に、
窓の外の雪を愛でていらっしゃるもこりん姫。


もこりん、猫の手ぇでええから、ちょっと貸してくれへん ?

「あら、あれ何かしら ?」

こらあ、 話そらすなぁ !



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ややこし

2022年05月26日 | 身辺整理

 

引越日が近づいてきて、物の処分、スピードアップせなあかん。

けど、電気やら水道やらインターネットやら、閉じたり開いたり開設したり。

そんな連絡で一日のほとんどの時間がつぶれていってる。

いろいろな手続きする中で、関東と関西の違いに戸惑ったりすることも多い。

 

まあそれはまた別の機会あったら触れることにして、

今日はごみについて、ちょっと。

 

どこの自治体もごみ分別にはピリピリしてると思うけど、

私が今住んでる町のバヤイ、えーっ、て思うこといっぱいある。

他の町でもそうなんかなあ。

 

ゴミの出し方のテキストみたいなんがあって、毎回それ見ながら出してる。

 

まず、「燃えるゴミ」とか「容器包装のプラスチック」とか「金属」とか、ジャンル別の出し方のページがある。

 

その後に、個別の品名ごとの出し方一覧が延々と続く。

例えば、「茶だんす」ゆうのを見たら、分別区分は「粗大ごみ」とあって、出し方は「ガラスを外す。50㎝から2mのものは粗大ごみで持ち込む。50㎝までのものは、材質が固いことから金属でステーションに出す」て書いたある。

他にもこういう但し書きというか、例外的なことがものすごく多い。

灯油のポリタンクとかまな板とかも「金属」として出すんよね。

もう、ややこし、ややこし。

ゴミ分別した後は、ぐったりやわ。

 

「ほんま、ほんま」

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一生分

2021年09月10日 | 身辺整理

 

なにげのう「断捨離」言うてて、

いやー、私のバヤイそうやろか、ふと思うた。

よう知らんけど、断捨離って底の方になんか思想的なもんがあるんちゃうかったっけ。

 

ただでさえめんどくさがりの私が、そんなめんどくさいことに関わったらろくなことない。

「めんどくさーっ !」「むりっ !」「向いてないっ !」

ゆうてぜーんぶ放っぽり出してまうのが落ちや。

 

私のバヤイは「身辺整理」。

そういうことにしとこ。

 

まだ動ける元気残ってるうちに、できるだけ身の回りすっきりさせときましょ。

それくらいのスタンスでおったら、なんとかぼちぼちやってけるやろ。

 

で、シュレッダー。

こんなん自分でお金出して買うわけないんで、

携帯電話のポイントやったかなあ、なんか貯まった時にもろたんやったと思う。

 

私の住んでる町、ゴミ袋に氏名書いとかんと収集してくれへん。

越して来た当時、それ知ってびっくりしたでえ。

犯罪とか、近所の目ぇとか、そういうことは考えへんのかこの町の行政は。

 

それで、シュレッダーもろたんやけど、使こたんは試運転の一回だけ。

隣の部屋で埃かぶったまま鎮座おわしました。

 

処分する前に最後の花道飾らしたろやないか、

ゆうことで引っ張り出してきたんが給与明細。

社会人になってから、ここに移住してくるまでの40年弱。

何思たかずうーっと持ち続けてた給与明細。

細ーい紙やったり、A5くらいの大きさのやったり、

いろんな会社の給与明細。

 

なんでこんなもん一回も捨てもせんと、引っ越しのたんびに連れ回してきたんやろ。

多分、捨てんのめんどくさかったんやね。

いろんな会社名のいろんなサイズの封筒に入って、

お菓子の缶かんに詰め込んだあった。

 

ジャーッ。

バキバキバキーッ。

 

はい、これ、私の一生分の、働いた証し。

 

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