
坂道上って、
「よっとこせ」て私が畑に到着した途端、
バーッと一斉に飛び立つヤマバト。
畝にかがみこんでる私を、
「豆か? なあ、豆まくんか?」て、
ちょっと離れた樹や鉄塔の上からのぞいてるカラス。
「音一つ多ない?」
ゆうてんのに聞く耳持たん。
「ホー、ホケケキョ!」
自信満々鳴き続けてるウグイス。
スナップエンドウのネット支柱には、
あれはヒヨドリか?
何羽かで来ては、
食べてんだか、遊んでんだか。
バサバサとご機嫌さん。
けどこないだ、
見慣れんお客さんがあった。
スナップエンドウ刈り取った後の支柱に、
何やら動くもんの気配。

鳥か?
なんか、あんまり見かけん色やな。
こっちは畑の外にいて、その距離約15メートル。
デジカメで覗いてズーム、ズーム。

うーん、イソヒヨドリでもないような‥‥。
腕プルプルしてピントボケまくるんを、
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、
とにかくパシャパシャ撮っといた。
帰ってグーグルで検索してみる。
「背中の羽根が青く、胸が赤い鳥は」
グーグルの「AIによる概要」ゆうのがすぐに返してくる。
「背中の羽根が青く、胸が赤い鳥は、イソヒヨドリのオスです。 」
いやあ~‥‥。
これやで。

「目じりが赤く、くちばしが長くて太い」ゆうのを追加して再検索。
グーグルが返してきた。
「背中の羽根が青く、胸が赤く、目じりが赤く、くちばしが長くて太い鳥は、イソヒヨドリのオスです。」
えーっ、ほんまにぃ~ ?
あ、喉が白いゆうのもゆうてみよ。
グーグルは即座に答える。
「背中の羽根が青く、胸が赤く、目じりが赤く、喉は白く、くちばしが長くて太い鳥はイソヒヨドリのオスです。 」
けどなあ、イソヒヨドリのオスって、こんなやでぇ。

ちょっと違うんちゃう ?
そや、足が赤いゆうのも追加したろ。
ほんならまた即座に回答が表示された。
「その鳥はイソヒヨドリのオスです。背中の羽根が青く、胸が赤く、目じりが赤く、喉は白く、くちばしが長くて太くて足が赤い特徴があります。」
どないしてもイソヒヨドリのオスにしときたいらしい。
何べんも何べんも自分で撮った写真見返してるうち、

こりゃひょっとしてカワセミでは ?
カワセミなる鳥を実際に見たことのない私は、ネットでカワセミの写真探してみた。

これ、鳥類図鑑に載ってるカワセミ。
似てない ?
うっとこの畑の子、ちょっと色褪せてるけど、
イソヒヨドリのオスゆうよりも、
どっちかゆうたら、こっちに近ない?
イソヒヨドリも好きやけど、
カワセミさんやったらええなあ。
「初めまして」やねんけどなあ。
また来てくれへんかなあ。