武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

ひとりになること

2006年10月15日 08時53分47秒 | Weblog
ひとりで暮らした経験がありません。
いつも賑やかな家庭で育ち、結婚後すぐに子育てが始まり、ひとりになる時間の使い方も知らずに、年を重ねました。
子どもが育ち、ひとりになる時間が、増えました。
でも、ひとりの時間に、何をしていいのか、どう過ごせばいいのかが、わかりません。
一人旅は、好きです。ひとりで出かけるのも好き。戻れば、誰かが、家にいます。

そう。家の中で、待つ立場になったのです。外にいる家族は、ここに私がいるから、それぞれが、がんばれる。帰る場所があるから、ひとりで、社会と戦える。

暗くなっても、誰もいない、リビング。稽古をすればいいのだけれども、それすら手に付かない。早く慣れなければ、いけない。鬱な状態になっていきます。かろうじて、正常を保っているのは、猫の存在のおかげ、かな。
本を読んだり、映画を観たり、という時間は、いつの間にか、たっぷりできていました。

人からは、忙しそうに見えるらしい。でも、そんなことないのかもしれない。忙しい振りをしているのかもしれない。星の王子さまにも、出てきたよねえ。ああ、忙しい忙しいと、同じ事を繰り返している人が。
虚しくなってきたので、最近、忙しいを言わなくなりました。


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