ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

長椅子のふたり

2010年11月14日 | 子どものこと
 リラックスした休日のことだった。

 中二の息子が、「おとうさん、アズガバン見よ」と私に夕方言ってきた。アズガバンというのは、例のハリーポッターシリーズの第三作目の『ハリーポッター/アズガバンの牢獄』のことである。
 二、三日前にレンタルで借りてきていたのは知っていた。息子は一度見たはずだ。正直なところ、私はハリーポッターシリーズのファンではない。一作目はまあ、面白かったが、画面の暗さが嫌なのと、ファンタジーやSFには少し批評眼が肥えていて(自分で言うか)、二作以降は見たり、読んだりする気分にならないでいた。

 それでも、息子が一緒に見ようという気持ちが嬉しかったので、わかった、後でね、と答えた。
 息子が風呂からあがってきたところで、一緒に茶の間のソファに座った。
 『アズガバン』はなかなか、面白かった。途中、『もののけ姫』のパクリだと心ない人に言われてもしょうがないシーンもあったが、後半になって俄然面白くなった。
 その時、前にも一度か、二度、見たことがあるのを思い出した。なにせ、シリーズものなので、どれがどれだかわからなくなっているのだ。クライマックスのストーリー展開で、あ、これは、と思い出した。
 ソファに二人でくつろぎ、息子の足の裏などをマッサージしながら、映画を楽しんだ。
 「これ、けっこう面白いじゃん」と息子に言うと、彼は満足そうに「うん」とうなずいた。

 誰かとその映画を一緒に見たいな、と思うということは、その面白さを共有して楽しみたいという心理だと思う。私もよくこの映画、子供たちや、家人と一緒に見たいなと思う時がある。
 息子もそういう気持ちだったのだと思うと、親としてもとても嬉しい。親子で同じ映画を楽しめるということ、ありきたりのようで、かなり稀な幸運なことであると理解している。
 親子で映画を鑑賞した後、彼は満足げに寝る前の歯磨きをして、二階の自分の部屋に上がっていった。
 私はしばらくして、彼の姉にあたる、私の娘を迎えにいった。今日は中学時代の友達と集まっていたらしい。迎えに行くと、彼女もまた、楽しかったと一言いった。

 幸せだなと実感する。
 有難くて、何かに手を合わせたいぐらいの気持ちだ。
 実際に手を合わせてみよう。

 感謝、有難うございます。
 
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。