南日本海人、モットーを少し変える

　春である。季節上は劇的な変化が起きるこの時期、考えてみれば社会的にも新たな始まりと、別離と、物事の変化が起きる。
　南日本海人、一生懸命、人生をやっているつもりであるが、なかなか人生というものは一筋縄ではいかない。予想外の出来事や、不意打ちは人生に付き物ということは先刻承知しているが、やはり、不測の事態により、対応を求められることが出てくるとストレスを感じる。
　現在もなかなか微妙な問題を抱えているわけであるが、その中で改めて気づいたことがある。人生で大事なのは、やはり人と人とのコミュニケーションなのだ。
　『人』との『間』と書いて『人間』。わかってはいるが、ついおろそかになっていたのかもしれない。
　俳優の国村準が、映画『半落ち』の出演者インタビューで答えていた言葉が心に残っている。
「人生は人との接し方ですね」
　一見簡単な言葉に見えるが、含蓄の深い言葉だ。私はこれを聞いたとき、国村準という俳優はすごい、と思ったものだ。確かにそうだ。
　最近の自分が抱えている問題から自省してみて、少し学ぶことがあった。
　そこで、自分のモットーである『前向き、楽天、感謝』を少し変えることにした。新しいモットーは、
『感謝、前向き、楽天』。
　よく考えると、この語順が正しい。前の語順ではどうも独りよがりになりすぎて、コミュニケーションに問題があると思ったのだ。まず、『感謝』、そして自らを『前向き』にコントロールして、努力した後は、『楽天』的に過ごす。これが正しい順番だなあと気づいたのである。
　つまらないことで申し訳ないが、私にとっては大事なことなので、書いておこうと思う。感謝。