世の中には、偶然というものがある。
仕事で少し遅くなり、帰り道にスーパーに寄った。ビールでも買って帰ろうと思ったのである。普段はコンビニで買うのであるが、今日は少し訳あって、スーパーだった。
スーパーの食品売場で、缶ビールとハイボールの缶を買い物かごに入れ、それから魚肉ソーセージの売場に言って、298円の10本ぐらいの束を、「こんなになくてもいいな」と思いながら、その隣にあった100円の
5本の束を手に取った時である。
「こんちわ」
あいさつする方を見ると、これは同じ趣味のチームメイトの若い人ではないか!
「おお、こんちは」
見ると、一人で買い物をしている。あらら、こんなところで、魚肉ソーセージの買い物で逡巡しているところをあまりおじさんとしては見せたくなないなあ、かっこわるいなあ、などと思いながらも、「今帰りなの?」などと、話していた。
わずかの間だが、会話もはずみ、フランクにプライベートなことなどもしゃべってくれる。
歳上のおじさんとしては、ういやつじゃのうと思いながら少し会話して、じゃ、またと売場で別れた。
しばらくして、またアルコール飲料売り場に戻っていろいろと見ていると、再び、彼がそこを通りかかったので、つい、また話しかけた。
私が「実は商品券をもらったんだけど、商品券って、お釣りがもらえないらしいから、計算しながら買ってるんだ。」というと、なんと、「え? 実は僕も同じなんです」と商品券と電卓を開いたスマホを見せられた(笑)。
ええーっ! なんという偶然であろうか。 彼も商品券の電卓の人だったのだ!
なんという偶然!
こんなことあるんだな。
それにしても、商品券の500円あるいは1000円ぴったりあるいは、少し越すぐらいと限定される買い物の、なんと難しいことよ(笑)。
時間がかかってしょうがない(笑)。