なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

生態園の新緑と木々の花~京都府立植物園2024/4中旬(1)

2024-05-02 05:30:57 | 植物

予告通り、今日からしばらく4月中~下旬に見た花のアーカイブ特集です。
近年、温暖化のせいか季節が2週間ほど前倒しになっています。
4月の花とはいえ、昔は5月に見た花が沢山登場しますので、どうぞご覧くださいね。



今日は京都府立植物園の植物生態園でみた木の花たちです。
4月は上旬にも一度行きましたが、この時期は花の回転が速いので2週間後に再訪したというわけ。
例によって、花、名前の順にしますね~
球根ガーデン入り口横から植物生態園に入って一番最初に出会ったのがこちらです。



こちらは宇治市植物公園の夜間開園で「まるで蛍?」と言ったあの花。
そう、シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属)です。
バラ科は5弁が多いですが、4弁であるのが特徴的。

向こうの方に白い花を付けた木が見えました。
これで分かったら、相当の植物生態園通ですね。


ズームで花を見てみると・・・まだほとんど蕾でした。


でも葉を見たら分かるかも。新緑と青空が綺麗ですね!


こちらはミツバウツギ。
ウツギと名前が付いていますが、アジサイ科、スイカズラ科、バラ科のどれでもありません。
ミツバウツギ科ミツバウツギ属です。どや!
葉が三枚複葉になっているので三つ葉と名付けられたようです。

園路を歩いていくと、また白い花がもこもこ咲いているのが見えてきました。


ガマズミじゃないかと思ってズームで見たのですがちょっと違う?


何が違うといっても葉が違いますよね。
そう、こちらは常緑低木のハクサンボク(レンプクソウ科ガマズミ属)。
ガマズミと間違えたのも当然、同じ属でした。
花だけではなく、真っ赤でツヤツヤの実や、冬芽の様子も魅力的です。


続いて今年は有名な冬芽を全然見られなかった木があります。
冬芽=花芽なので、花が咲いていないと思ったのですが、数個咲いていました!


これを見てピンときた方もおられるのでは。こちら\(^o^)/冬芽の花の一種。
カナクギノキ(クスノキ科クロモジ属)の花です。
もう受粉が終わったのか蕊が黒いです。

園路をさらに進むと・・・おや、あの赤い花は?


簡単ですね~シャクナゲ(ツツジ科シャクナゲ属)です。
この時はまだ蕾でしたが、翌週行った別の場所ではもう花が全部落ちていました。
早すぎでしょう!

お~、この新緑が美しい木はなんでしょうか。
何かぶら下がっていますね。花みたいです。


シデか何かの仲間かと思ったのですが、違いました。
こちら葉と花をご覧ください。


知る人ぞ知る、チドリノキ(ムクロジ科カエデ属)です。
ウッソー!こんな葉のカエデがあるなんて・・・と私も思いました。
葉脈が細かくてとても綺麗で一度見たら忘れない・・・ことはなく、何度も忘れます。
シデとの違いは、葉っぱがカエデは対生、シデは互生なので、そこで大まかに区別しましょう。

お次も分かりそうで分からない。


一瞬花びらの落ちた後の蕊かと思ったのですが・・・


ごめんなさい!樹名板確認していませんでした。
ムクロジ科カエデ属の花であることは間違いありません。
知ってる人が知ってると思うので、ぜひ教えてくださいませ。

次は超簡単です。


ヤエヤマブキ(バラ科ヤマブキ属)が満開!
新緑に黄色い花が映えますね。


池の方に曲がると、こんな花が咲いていました。


一瞬シモツケかと思いましたが樹名板にはミツバイワガサ(タンゴイワガサ)の名前。
バラ科シモツケ属なので仲間なのは間違いないようです。
それにしても、蕊蕊しさが半端ないです!


ほとんど同じ場所で咲いていたのがこちら。
咲いていたというより、まだ蕾ですが・・・


ツリバナ(ニシキギ科ニシキギ属)ですね。
京都府立植物園のツリバナ、結構大きな木なので、揺れて揺れて・・・

そして、池の向こう側に咲いていた花はというと・・・


邪魔な枝が多すぎてちゃんと撮れていませんが、こちらも蕊蕊しい~
ハクサンボクの花に似ていましたが、葉が違いますね。
これぞザ・ガマズミかと思ったら、葉が少し小さいコバノガマズミでした。

この辺で肩と腰が痛くなってきたので、うーんと伸び。
空を見上げると・・・


新緑の向こうの青空が爽やかです!

草本に続く・・・

【撮影:2024/4/19  京都府立植物園】


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2024-05-02 06:28:37
昨日は、一日雨、こんな青空が戻ってほしいと思いつつ、一気に暑くなりそうですが^^;

ミツバウツギ、
ミツバウツギ科ミツバウツギ属、こんなに独立した種類だったんですね。
てっきりウツギだと思っていました。
勉強になります。φ(..)メモメモ

チドリノキ、
これはカエデの仲間ですか(@_@)
植物の分類にも不思議がありますね

ツリバナ、
実になったと思ったら、蕾、
一年の速さを感じます。でも、こうして花は
毎年変わらず、頑張っているんですよね^^
返信する
おはようございます (shu)
2024-05-02 06:54:17
4月から5月にかけて、たくさんの花が咲きますね。
この時期はブログのネタに困ることはなさそうですね。
(できれば冷凍保存しておきたいのでは?)

さて、○○ウツギと名が付く植物は多いです。必ずもアジサイ科ではありません。
共通しているのは、白い花が咲くということでしょうか。
ミツバウツギは知らない樹木でした。

ガマズミの仲間も数が多くて、よく間違えます。
花も似ているし、果実も似ています。
ハクサンボクは花序がこんもりとしているのが特徴で、それで庭木にも人気なのでしょうね。

カナクギノキは全然分かりませんでした。
シャクナゲはホンシャクナゲでしょうか?
チドリノキは知る人ぞ知るなので、知らない人でした。

次の知ってる人が知ってると思われたカエデ属は、葉が展開する前に花が咲いています。
こんなカエデは珍しいですね。
長くなりましたので、この辺で止めておきます。
返信する
チドリノキ (ran1005)
2024-05-02 18:10:23
樹木の花は近くで見る事が無いので殆ど判りません。チドリの木初めて見ます。
楓なのですか⁇
タンゴイワガサと命名されて居る処を見るとミツバイワガサは丹後方面で多く見られるのでしょうか?
超満開のシモツケみたいな印象ですネ。
こんなにいっぺんに木の花をご覧になって・・・
首が疲れたのでは?
ところで『『芯芯しい』が恥ずかしながら私には読めません。(涙)
どうぞ仮名をふって下さいませんか?
返信する
木の世界も奥が深いですね (ninbu)
2024-05-02 20:16:11
なつみかんさん、こんばんは。

木々の花と聞いただけで尻込みをしそうなタイトルです。花、名前
の順に出てくるので、無謀にも挑戦してみました。

予想通り、惨敗でした~。わかったのはシロヤマブキとヤエヤマブ
キだけで、あとは名前すら出てきませんでした。

ただ、ハクサンボクをガマズミと答えられたのだけは、同じガマズ
ミ属と聞いて多少救われた気分です。

カナクギノキ、チドリノキ、ミツバイワガサなどは聞いたことのな
い名前の木です。山野草同様、木の世界も奥が深いですね。
返信する
今日も寒かったです (なつみかん)
2024-05-02 21:22:11
attsu1さん、こんばんは。
昨日は雨、今日は晴れましたが結構寒かったです。
明日からの連休、気温が上がりそうなので、体調管理に注意が必要ですね。

さて、2週間前の京都府立植物園、見てくださってありがとうございます。
ウツギと名前が付くのは、アジサイ科、ユキノシタ科、バラ科の3つだけと思っていたので、ちょっと意外でした。
花が見られて良かったです。

チドリノキはもっと驚きました。
葉も花も、イメージするカエデとは違いすぎて・・・

ツリバナはちょっとタイミングが早かったようです。
いずれにしても、揺れるので撮りにくいですね。
何もないかな~と思っても、色々見られるのが京都府立植物園のいいところ。
明日も続きます!
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おっしゃる通り (なつみかん)
2024-05-02 21:25:55
shuさん、こんばんは。
ご指摘通り、今の時期はネタがありすぎて、全部載せるのは難しそうです。
この後も、近場ですがあちこち歩いて、投稿の出番を待っている写真があります。

〇〇ウツギは、通常アジサイ科のいわゆるザ・ウツギ、私が好きなタニウツギのスイカズラ科、そしてコゴメウツギのバラ科があります。
遠目にはアジサイ科に見えたミツバウツギは独立独歩のミツバウツギ科でした。

ガマズミもおっしゃる通り区別が難しいですね。
さすがにハクサンボクは分かりますが、ガマズミとコバノガマズミも間違いそうになります。
もっと難しいのは、クスノキ科クロモジ属でしょうか。
植物園は場所で覚えているので、あまり野山では役立たないかもしれません。
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新緑が綺麗でした (なつみかん)
2024-05-02 21:30:29
ran1005さん、こんばんは。
最初にお詫びです。
蕊蕊しいは、正式な日本語ではなく、なつみかんの造語で「しべしべしい」と読みます。
意味は、非常に沢山の蕊がある様子を表しています。
でもなつみかんのブログ読者以外は、誰も知らない言葉です。
混乱させてしまい、申し訳ありませんでした^^;;

チドリノキは新緑がすごく綺麗でした。
その他の木々も、花だけではなく、葉が新鮮ですごく気持ちが良かったです。
ミツバイワガサは、おっしゃる通りシモツケの豪華バージョンみたいでしたよ~
確かに首が疲れて、翌週早々、整体に駆け込みました・・・
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植物園の良さ (なつみかん)
2024-05-02 21:34:08
ninbuさん、こんばんは。
木の花は苦手とおっしゃっていましたよね。
確かに、野外で見たら名前が分からない木々の花が沢山あったように思います。
でもこれまで毎月のように京都府立植物園に通っていましたので、その姿と生えている場所が目に焼き付いています。
今回は、それでもチドリノキと密売和傘、もといミツバイワガサは分かりませんでした・・・
ミツバイワガサは低木なので、花が咲いていないと分かりにくいです。
チドリノキに至っては、とてもカエデとは思えません!!

おっしゃる通り、奥が深いです・・・
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つんつんシベが沢山 (ピエロ)
2024-05-02 23:26:10
なつみかんさん こんばんは
前倒しで咲いている・・・そうですよね。
春は白い花が沢山 ミツバイワガサは初めて聞く名前だと思いました。
纏まって咲いている白い花 シベがツンツンして可愛らしいし遠くからでも目立つ木ですね。
よく似ている花は区別しにくいです。
返信する
大好きです (なつみかん)
2024-05-03 19:14:58
ピエロさん、こんばんは。
ミツバイワガサは初めて見た気がします。
タンゴイワガサと言う別名があるくらいなので、丹後に行けば出会えるのでしょうか。
それにしても蕊が長くて沢山あって豪華でしたよ~
長いまつ毛の美人さんのようです。
ガマズミもそうですが、蕊蕊しい花は大好きです!
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