なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

大雨の中、東福寺の紅葉をチラ見

2022-12-01 05:02:15 | 植物

今日からついに師走。
一年で一番せわしない季節がやってきました。
しかも、12月になったとたんに、今シーズン一番の寒気がやってくるとは・・・
皆様、体調には十分気を付けて、温かくしてお過ごしくださいね。

さて、12月初めの投稿は、ザ・京都の紅葉です。
京都に住んでいるんだから、紅葉見放題でしょ!

という無言の(時に有言の)プレッシャーに負け、よりにもよって大雨の朝に東福寺の紅葉を見に行きました。
とはいえ、例によって9時のシンデレラなので、超有名な通天橋に入る時間はとれそうもありません。
そこで「通天橋から雲海のように広がる紅葉を眺める様子」を対岸の臥雲橋から眺めることにしました。

8時過ぎに到着!
臥雲橋は屋根があるので雨が当たりません。
しかも他の人は通天橋が目的地なので、数枚写真を撮ったら先を急いで行かれます。
そこで比較的ゆっくりと写真を撮ることができたのですが・・・


遅かりし!東福寺の紅葉・・
見ての通り、真っ赤に紅葉した木々はどれも最盛期を過ぎ、半分くらい葉がチリチリになっていました。
その割に、ズームで通天橋方向を見ると、まだ黄色や緑の木も沢山混じっています。
それにしても、やる気のない写真(笑)


手前の木々が一番綺麗なタイミングで見られたら美しかったかもしれませんね。
NHKの京都ニュースで見たときは言葉に表せない美しさでしたが、1週間遅かったです。
雨に濡れて、より可哀そうな感じに・・・


黄色い葉に頑張ってもらいました。
もう来年のための冬芽が出来ているのがちょと嬉しいです。


時間もないので、ここでUターン。
(え、これだけ!?と思わないでくださいね)

東福寺駅から東福寺に向かう道はこの時期左側通行とされており、私が帰るころには行列になっていました。
皆さん大雨をものともせず、見る気満々の気合満点!
まだ通天橋が開いたくらいの時間なので、帰る人は数えるほどです。
そんな一人である私はと言うと、この辺りには塔頭が沢山あるので、それらをのんびり眺めながら歩いて行きました。


こちらは数ある塔頭のひとつ、同聚院。

「働く女性の守り本尊」と書かれた赤いのぼりと、白いバラが目を引きました。
この塔頭のご本尊は不動明王で、特に平安時代、芸事の上達にご利益があると高貴な女性の信仰を集めたそうです。
境内には、祇園の芸妓でアメリカの大富豪モルガン氏の甥と結婚したモルガンお雪(のちにフランスに移住)のお墓があります。
高貴な女性に大富豪の奥さんと聞くと、働く女性の守り本尊というのがピンときません・・・


白いバラは、お雪の死後に京都市の姉妹都市であるパリ市から送られた「ユキサン」というバラ?


こちらも塔頭の明暗寺。門前のイロハモミジが真っ赤でとても印象的。
後で調べてみたら、この明暗寺(善慧院)は普化宗の禅寺で、「虚無僧発祥の地」なんだそうです。




こちらは曲がり角にあった見事に紅葉した一本。
誰もいない奇跡の一瞬に撮りましたが、実際には前後に沢山の人がいました。


色交じりの紅葉(黄葉)も素敵ですね!


こちらも塔頭のひとつ、退耕庵です。
門から見える紅葉が美しかったので、ふらふらと中に入ってみました。


14世紀に創建されたこのお寺、応仁の乱で荒廃しましたが、慶長4年(1599年)に安国寺恵瓊によって再興されました。
こちらのお寺、上の写真左手の客殿も有名なんだそうですが、それより目を引くのが小野小町ゆかりの地蔵堂。
なんでも、ご本尊のお地蔵様の体内には、小野小町に寄せられた艶書が沢山収められていたとか。
体の中にラブレター詰め込まれたお地蔵様、「玉章地蔵」と呼ばれているそうです。


それにしても、写真に写るほど雨が強くなってきました。


杉苔の緑に散る赤い葉がいい雰囲気


井戸の蓋に散る葉


ということで、超有名なお寺の塔頭の紅葉を、雨の中楽しんできました。
最後は、退耕庵の松で・・・


この写真を撮ってから1週間余り。もう今年の紅葉は終わってしまったのでしょうか。
例年12月上旬までは綺麗なのに、ちょっと残念です。

【撮影:2022/11/23  東福寺】

コメント (14)
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