平等院の藤を見た帰り、ダメもとで、もう一度宇治川沿いの山側を歩いてみることにしました。
こちらは路側帯はあるとはいえ、車道が近いので気を付けないといけません。
それでも木々が沢山刈られたので、ずいぶん歩きやすくなっていました。
2018年に初めて歩いてから毎年歩いているので、どこに何が咲いているのかはほぼ分かります。
セントウソウ(セリ科セントウソウ属)はまだ沢山咲いていました。
それにしても小さくて撮りにくい・・・
ツボスミレ(ニョイスミレ:スミレ科スミレ属)はぽつぽつと・・・
この辺りに咲く、ジロボウエンゴサクはもう咲き終わって茶色く枯れていました。
でも咲いてたんや! ちょっと嬉しいです。
コメガヤ(イネ科コメガヤ属)もいつもの場所に・・・
でもこの後がいけません。
こんな感じでずんべらぼんに・・・
コマユミやネズミモチやイボタノキ、ニワトコやキブシ、皆無くなってしまいました。
この辺り、結構崩れやすい岩で出来ており・・・
下の方にも石がゴロゴロ落ちています。
木が無くなって大丈夫かなあ。でも抜いたわけじゃないのでまた元に戻ることを期待して。
気を取り直して歩いていると、シロバナタンポポ(キク科タンポポ属)はいつもの場所に残っていました。
関東・北陸以西に自生し、こちらではわりとよく見かけます。
こちらは柱頭の先がくるんくるんしています。
こちらはまだ雌蕊が出てきていない花ですね。
黄色い糸のように見えるのが雄蕊の葯筒とのこと。この中を花粉を付けながら雌蕊の花柱が伸びてきます。
横にはカンサイタンポポも咲いていました。
乗っているのはバッタの幼虫?全く分かりません。
こちらは調べました。クロボシツツハムシというハムシの仲間のようです。
テントウムシかと一瞬思いました。
同じところに、咲き残りのシロヤブケマン(ケシ科ケマン属)が・・・ラッキー!
今シーズン初見のカタツムリも・・・クチベニマイマイでしょうか。
スズシロソウは今年は完全に見逃し、この一輪だけしか見られませんでした。
でもその近くで嬉しい発見が。
なんと前には見られなかったカテンソウ(イラクサ科カテンソウ属)が沢山。
こちらは花粉を飛ばしたあとの葯なんだそうです。独特の形は一度みたら忘れません。
赤茶色い毛の生えた五角形の物体が、雄花の蕾です。雄蕊が伸びているのが花。
むむむ、ということは今年も「葉腋に着く」というミニサイズの雌花を見逃しました。
去年も同じことをして「来年こそ!」と書いた気がします。
ショック~
またもや、来年の宿題としますね!
さて、その横に咲いていたのがここ数年、宇治川畔では見られなかったこちらの花。
そう、タニギキョウ(キキョウ科タニギキョウ属)です。
山の中の沢沿いなどではそれほど珍しくない花のようで、やんたんなどでも見られます。
でもこんなに近くで見られるなんて大感激。
惜しむらくは、暗かったせいで写真の大半がピンぼけ。
でも見られただけでもすごく幸せな気持ちになりました。
来年もどうか残ってくれていますように・・・
ということで、ながながと引っ張った宇治川特集はこれでおしまいです。
GW期間中にもう一度見に行きましたので、その様子はまたそのうちに投稿しますね~
来年の参考にしかならなくてごめんなさい。
【撮影:2022/4/23 宇治川】