宇治市植物公園の駐車場に車を停めてフラワーデッキの入り口に向かうと、左手に見える大きな木。
この木はトチノキ(ムクロジ科トチノキ属)です。
手のひらのようになった大きな5枚の葉(掌状複葉)が特徴的。
そしてひょっとして・・・と楽しみにしていた花が咲いていました!
塔のように立ち上がる姿は、一度見たら記憶に残ります。
トチは沢沿いなど水分の多い場所に自生し、そのクリにも似た実は古くから人々の食糧になってきました。
なんと縄文人の遺跡からも出土するそうです。
ただ、栗の実に似ているといってもアクが強すぎて、そのままでは食べられません。
根気よくあく抜きした実を使った栃餅などは、今も山里の特産品として売られています。
トチノキの蜂蜜もくせがなくとても美味しいです。
一度だけ、滋賀の山の中の狭い道をドライブしているとき、忽然と現れた屋台のような店舗で見つけ購入。
うそみたいに安いお値段でしたが、それ以来出会っていません・・・
わ~、木について語り出したら止まらなくなる。
次に進みます。まだ入り口にも入っていませんから(笑)
さて、入園受付のある建物(緑の館)から出てすぐのところにあるのは・・・
お馴染み、カツラ(カツラ科カツラ属)です。
新緑が目に眩しいです!
こちらも沢沿いなど水分の多い場所に自生し、宇治の名木になっている巨木もあります。
先ほどのトチノキもそうですが、あまりに乾燥した場所で街路樹などにされているとちょっと気の毒に・・・
植物園はきちんと管理されているからいいですね。
少し歩くと、オオデマリ(レンプクソウ科ガマズミ属)に花が咲いていました。
咲き始めの緑色もなかなかいいですが、やはり純白の手毬は豪華ですね~
ちなみに、オオデマリは日本に自生するヤブデマリ(ガクアジサイのような花)を全部装飾花にした園芸種。
オオデマリの真向かいにはコデマリも満開!
これはアメリカイワナンテン(ツツジ科イワナンテン属)でしょうか。
花を覗いてみたかったけど、遠すぎて断念。
もうないと思っていたミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科スイカズラ属)が一輪だけ咲き残り・・
毛深いのがよく分かるので載せてみます。
花が落ちた後、毛むくじゃらの子房が膨らみ、赤く熟します。
ここからモミジ林の方に入ります。
青もみじがとても美しいです!
京都の紅葉の名所は、今の時期「青もみじ」を宣伝しています。
久しぶりに電車に乗ったら、「青もみじを見に、電車で出かけよう!」みたいなポスターがかかっていました。
緊急事態宣言がないGW、大勢の人が気をつけながらも観光に、イベントに、ショッピングに楽しまれていることでしょう。
私は?そのうち投稿でご報告しますね〜
さて、本当は1回で木本を終わらせる予定でしたが、まだこれと同じくらい残ってる・・・
ということで、続きは明日!
【撮影:2022/4/23 宇治市植物公園】