なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の実たち~京都府立植物園2020年1月(4)

2020-01-18 05:51:14 | 植物

冬の植物園のお楽しみのひとつが「実」。
秋の鮮やかな赤い実とちがい、じんわりと趣があります。
なんでかな~と考えましたが、やはり周りの光景がモノトーンだからでしょうか。
これが雪景色ともなると、もっと感動的になるのでしょうが、今年は降りそうもありません。
そんな実のある光景、ご覧くださいませ。

ヤブラン(キジカクシ科ヤブラン属)のツヤツヤの実。
隣に見える緑の芽は、かのミズバショウです。
咲くのはまだまだ先ですが、もう緑の芽生えがあちこち。


赤と黒のコントラストが美しいトキリマメ(マメ科タンキリマメ属)です。
葉はすっかり落ちましたが、実は長く残っています。
この赤と黒(紺)の取り合わせ、ゴンズイやクサギなどもそうですね。
自然界で目立つ色彩が生き残るのでしょうか。
それにしても、トキリマメとタンキリマメ、いまだに区別が付きません。
これは名札が真下にあったので、自信をもってトキリマメです。


あと少ししたら青い宝石になるノシラン(キジカクシ科ジャノヒゲ属)。
今は、緑から藍色の複雑な色彩が目を楽しませてくれます。
なんだか、海と森のようですね。


案内板に従ってフウ(フウ科フウ属)の落ち葉を踏みしめて歩きます。
その先にあったのは・・・


ツクバネ(ビャクダン科ツクバネ属)の実です!
上の方にあり、案内がなければ絶対に見逃しそうな地味な姿ですが、よく見ると羽根つきの羽根にそっくり。


生態園の実を堪能して、森のカフェ方面に移動。
倒木クマちゃんがお出迎えしてくれます。
名前は、花ちゃんです。



私の愛木、エノキ(アサ科エノキ属)は垂れ下がった枝を剪定してもらってすっきりした姿に。
遠景が素敵です。


ひと気のない園内をそぞろ歩きます。
寒いのでベンチに人影もありません。
横の木はアキニレですが、枯葉の付いた木は何でしょう。


最後にロウヤガキ(カキノキ科カキノキ属)のシャワーを浴びて、実観賞はおしまいです。
冬の植物園、堪能できましたが、そろそろ寒くなってきました。
時計を見るとまだ2時台です。
温室の方に行ってみましょうか。



(つづく)

【撮影:2019/1/6 京都府立植物園】

コメント (8)
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