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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-09(terrace)】そこは与条件-小さい二世帯住宅

2019-04-08 16:23:26 | ministock-09(terrace)
現在、積算用の図面を取りまとめている最中なので敷地に穴をあけてきました。

↑一応正しい日本語書いてるつもりです。

今回のお住まいは、今お住まいの建物を解体して新築します。
よくあるパターンです。

なのにこの光景は珍しい?

私が今日行ったのは地盤調査。

どっちかって言うと事前地盤調査っていうくくりでしょうか。
敷地内の土が見えているところまで調査の機械が乗り入れることができなかったので、ドリルでコンクリートに穴をあけて調査を行いました。

何でか?って、

工事前に設計図面を整えます。

設計図面は与条件が決まらなければ描けません。

普通、与条件っていうと「お客様のご要望」を言うんですけど、与条件って「方針を固めるための条件」じゃないですか。

だから、ご要望以外にも、法律だったり、敷地条件、近隣条件も含まれてきます。
全部揃って設計方針が決まります。

そしたら、地面の下も与条件。

どんな地盤か分からないと構造計算が確立しません。

っていうよりも、地盤調査が必要か、必要じゃないか、必要だとしたらどんな工法が最適か?
これがはっきりしないと予算が決められません。

予算が決まらない不安を抱えながら設計を進めるわけにはいきません。これは私のためでもあり、お客様のため。
むしろ、お客様の方が不安は大きいかもしれません。

その不安を取り除く方法は「事実を知ること
だから調査します。

イマドキは近隣の地盤データを閲覧することもできます。
液状化履歴だったり、地歴も知ることもできます。
ただし、数メートル違うだけで地耐力が変わるのが地盤。
数メートルで地耐力が変わるから不同沈下するわけで。

だから、極力近くの地質を知ろうとしたら、やっぱり敷地内で調査をするのが一番。
設計や見積もりの精度を上げることができます。

解体後、更地の状態で再び新築する建物の四隅と中央を調査して、設計を最終確定させます。


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