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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-09(terrace)】なんら代わり映えのしない家。-小さい二世帯住宅-

2020-12-10 19:55:01 | ministock-09(terrace)
もうほんと代わり映えもなく、なんかどれもこれも一緒で。

お客さんのお住まいに伺ってきた感想です。

皆さんも早くこんな事言われてみたいですよね。

だって、来週からいよいよ雪マークが並んでいますよ。
ここ数年小雪の年が続いていましたが、今年は降るぞぉって言われていますよね。

っていう事は、いつもの新潟市なら12月に一回ドカッと降って、それが一回融けて、年明けに本格化するという流れ。

だからというわけでもありませんが、先日伺ったついでに室内の表面温度を測ってきました。

1階のフローリングです。


25度です。

その周辺も似た温度で、あたり一面緑です。

1階の少し間仕切りが多いエリア。
脱衣室


こちらは23.4度でした。
周辺も似たような温度で、色ムラがほぼ均一。


2階のお部屋。
コッシーと柱が妙に合っています。


21度で周辺の温度ムラはなし。
コッシーも同じ温度。感染症の心配はないみたい。


何気に興味深かった2階の畳とフローリング

一般的に畳は暖かくて、フローリングは冷たいと言われています。
しかもフローリングは木の中でも硬くて有名なオーク。
硬いという事は、密なので冷たいという事になるはずなんですが、

今までのセオリーが嘘になっちゃう22.8度

畳とフローリングに表面温度の差はなかった。
連続暖房してると結局同じ温度になります。

もう、無理やり探します。

2階の壁際と屋根

屋根際は断熱材充填部分に木材が比較的多く入っているので、熱橋部分と言えます。

ようやく色味に変化が出てきて20.9度

といってもホント際の一部だけで、他は温度ムラのない表面です。
熱橋部分で20度弱くらいでしょうか。

よーしという事で、サッシ

出入りを頻繁に行う場所なのでスライディングドア(引違の仲間)を設置しました。

よし、明らかな温度ムラ(なんのよし?)
引違の一番の弱点部分は12.9度

しかし、サッシから15cmも離れると床の温度は25度近くを示しています。
冷たい部分は土台がある場所だから、ここも熱橋の一部。

断熱材の内側が床下暖房が効いているようです。

ミニストック-09は扉で仕切られているのがトイレと浴室のみ
あとは一切ドア・引き戸なしのワンルーム住宅。

リビング内に階段と吹抜けがあって、その合計は5帖

世間では、「めっちゃ寒い家」の代表格と言われている間取りです。(よく雑誌の後ろの方にある失敗談のコーナーで出てくる常連キーワード)

その欠点を補うための超スーパーウルトラハイパーマックスレボリューション断熱仕様かと言えば、

そうでもなく普通の断熱仕様。
中の上くらいかな。

そんな仕様と間取りだけど、なんら表面温度に代わり映えがないのがミニストック。

といっても特許を取りそうな特別な技術ではなく、普通の施工方法。
ちょっとアイディアを足すだけ。
これで冬に挑みます。

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