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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

「そこそこ」と「すごく」の補完ではなく掛け算

2021-06-21 20:14:49 | 温熱環境
佐藤さんとのコラボでは「そこそこ」小さい住まいに「すごい」断熱性能を組み合わせたご提案が多め。

この「そこそこ」と「すごく」ってどのように補完しているのでしょうか。

今回コラボ08でご提案した住まいの大きさは延べ床面積で24坪。
ネイティブディメンションズ界隈(極めて小さい世界)ではそこそこの小ささ。すごく小さいってわけでもない。

では、すごい断熱性能って何?
ネイティブディメンションズ界隈(極めて小さい世界)ではなかなか出てこないお話しですけど、
現在断熱性能は下図のように分類されています。
この図で怖いのが、国の基準がなんと下から2番目というところ。

国が決めた省エネ基準はすごくレベルが低い。
ちなみにもう一つ国が決めた低炭素住宅なんていう、すごそうな制度もありますが、それはこの図でいうと下から3番目。

ずこー

としか言いようがないレベル。(昭和生まれなので)

じゃぁ、三角の上は何っていうと国に任せてられないからということで作られた民間基準。

ちなみにミニストックはZEH+G2の境目くらいで、このレベルを普段「そこそこ」の断熱性能と言ってます。

コラボ物件ではG3を標準的にご提案していて、今回のコラボ物件では0.18W/㎡となりました。
下から3番目の数字の通り、家全体からは約41Wの熱しか逃げません。

これは「そこそこ」小さい住まいのおかげ。

どんなに性能良くても大きければ、奪われる熱は増えるもの。
だから建物をそこそこ小さくすることで、すごく性能がいいのに、さらに熱を逃げにくくしちゃうっていう。
(ちなみにミニストックは、性能をそこそこよくすることで、すごく建物が小さいから、さらに熱が逃げにくくなるっていう考え方)

実際にピンとこないので、簡易計算で冬にどのくらいの暖房器具が必要か計算したのが下の表
建物から奪われる熱に、換気で捨てちゃう熱を足すと、このお住まいでは1.7kwの暖房器具が必要ということになります。

いってんななきろわっとって?

下はエアコンのカタログの抜粋
エアコンって6畳用が一番小さいエアコンですけど、
その6畳用の暖房能力が2.5kwです。

つまり、6畳用のエアコンで、このお住まいを暖房しても能力的におつりがくる計算になります。
しかも、仕切りのないワンルームのお住まいなので、効率もよくなります。

そしたら、光熱費が安くなるのは当然として、エアコンが壊れた時の買い替えも簡単じゃないですか。

皆さん、現在各部屋にエアコンをつけてて、毎年どれかが壊れるっていう無限ループに陥っていませんか。
そのあいだ、あいだに給湯器壊れたり、テレビ壊れたり、ブルーレイレコーダー壊れたり、冷蔵庫壊れたり、洗濯機壊れたり、電子レンジ壊れたり、パソコン壊れたり、なんか勢いで買った健康器具が壊れたり、スマホ壊れたり、車壊れたり。

で、買い替えが追い付かなくて、使わない(使えない)部屋が増えてきたり。

光熱費と設備機器の買い替えって無限なんです。
だけど、断熱性能は最初の1回だけです。

ついでに
冬布団いらないし、こたついらないし、厚手の部屋着いらないし。

つまり、それらの収納スペースいらないし。

どっちが重要かは明らかですよね。

相乗効果が出やすい住まいにしましょう。






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2 コメント

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3回建てないと… (アミ)
2021-06-22 07:43:42
いつも、興味深く拝読しています。
実家の父の口癖が、「家は3回建てないと、本当のいい家にはぶつからない…」でした。
私も、結婚時の二階の増築、そして、一生に一度の大決心の建て替え新築。
家つくりは、2度経験しましたが、なんか、「う~ん?」と、しっくりきません。
展示場を飽きるほど見学に行って、好みの家を作ったはずなのに…。
もっと、早くにお知り合いになっていれば…と残念です。
もう、80代を前にして、父の言うような3度目はありませんものね~。
Unknown (スズキジュン)
2021-06-22 11:26:14
アミさん、コメントありがとうございます。
確かに3回建てないとってよく言われますね。
反対に住めば都なんて言葉もあったりします。
きっとご家族との思い出がたくさん沁み込んだお住まいのことと思いますので、ぜひ、愛着を持ってお過ごしいただけたらと思います(^^)

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