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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】べ、べつに間違えたわけじゃないから。

2019-06-28 19:37:10 | 坂の上の狭小住宅
階が違うだけで、同じ位置に間違い探しレベルの似たような障子があります。



障子を開けても、やっぱり同じじゃんっていうレベル。


じゃあ、一体どこが違うんでしょうね。

正解は、

障子の骨の数

1階は障子が4分割されていて、骨(縦)が3本



2階は障子が3分割されていて、骨(縦)が2本


なんで、こんなことした!?

理由は障子を開けた時の雰囲気の持って行き方が違うから。

もちろん、障子を全開すればおんなじ見え方になるんですけど、全開はわびさびに欠けるので、

半開がちょうどいい。

肴はあぶったイカでいい。

1階の場合は、サッシが嵌め殺しで外には坪庭があります。
障子を半開すると、庭木の葉の揺らぎと障子から漏れる光の透け感が両方楽しめます。


一方、2階の場合は、すべり出し窓と嵌め殺しの連窓になっています。障子を開けてもお隣の壁しか見えないので、開けるときは換気や通風の時のみ。
だから、すべり出し窓部分だけが開けば用事が足りるので、その部分に骨の位置を合わせてあります。

よって、3分割。
換気をして、障子の透け感も楽しんで。




で、両方に共通しているいたずら
本来なら、障子の骨は室内側に向けるんですが、今回は室内側に障子紙が貼ってあるので、骨が影でしか見えないんです。
いわゆる、裏表逆に障子紙が貼ってあるんです。
理由は二つ。
障子の骨そのものを透け感で表現して、室内の印象を柔らかくしたかったから。
骨にたまる埃が目立ちにくいから。


っていう。


言わなきゃ間違えたんだろって思われちゃうから、先言っときます。



ほんとのほんとですよ。
言う方が嘘っぽくなる感は皆さんで消化してください。








で、



で、




そうなると気になるのが一番最初の画像。

リビングから和室を見ると、やっぱり障子紙がリビング側に貼ってあって、骨の影しか見えません。

じゃあ、和室から見るとどうなってるの?

和室から見てもやっぱり、見えるのは骨の影だけ。


つまり、間仕切りの障子紙は両面貼る太鼓張りという障子になっています。

だからどこから見ても、骨の影だけ。

透け感を楽しんでもらえる住まい。




ね、




ね、



ウソっぽくないって分かってもらえたと思います。
最初から設計に組み込んでいました。



で、



で、(しつけー)



外から見るとどーなる?




骨がはっきり見えて、メリハリが効いてます。

ふらっと家の前を歩いていて、この障子の違和感に気が付く人は誰もいないと思いますが、



要は、近くから見る場合は印象を柔らかくして、遠くから見る場合はメリハリ効かせたいっていう、

潜在的に響くような設計が私の癖です。


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