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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-10(lab)】大体ない。-グランドピアノがある小さい家-

2020-09-23 18:18:12 | ministock-10(lab)
ネイティブディメンションズの標準的な設計期間は約1年。工事期間が約6カ月ですので、完成した建物のアイディアは約1年前のアイディアという事になります。

昨年の11月にご紹介した上の画像のアイディアと実際を見比べてみましょう。

当時の記事では、使い勝手の他に断熱性能についてだったり、構造についてだったりを理屈一杯に語らせていただきました。


でき上りはこんな感じ


畳コーナーの先にあるカウンターもイラスト通りです。


幅90cmのカウンターが本当に浮いちゃってます。

だって、(カウンターの)脚があったら、ここに座るのに(自分の)足を出し入れするの面倒じゃないですか。
だから脚なくしちゃいました。

インスタライブでもご紹介したこの瞬間。


そもそも脚と畳コーナーで囲っちゃったら、掃除が面倒になっちゃう。

そのためのアイディアでした。

そして、リビングの使い方についても、当時の記事で予告してました。
リビングの中心にテーブルを置いても畳からじゃ遠くて使いにくいだろうという事と、

そもそもリビングにテーブルを置くのが当たり前になってますけど、リビングにテーブルって本当に必要?
せいぜいマグカップが置ければ十分じゃない?

っていう発想から、畳コーナーの壁に背もたれとニッチカウンターを絶妙な高さで設計したんです。

こちらも、インスタライブでご紹介した瞬間がこちら。


断熱材入れ方や梁の構造計算を緻密に行って、図面を何枚も描いて、この何気ない使い方を実現させています。

結果、テーブルがなくても、ほぼ同じ使い方ができるようになりました。

色々揃うほど便利になると思われがちですが、なくて使いやすくなることも沢山あります。


そして、ついには畳コーナーの脚も半分ありません。

半分ないので、足元が間接照明になってます。

プロジェクターで映画を見る時に足元だけを照らして観ることができます。
まんま映画館仕様。
大画面だけじゃなくて、周りの雰囲気も映画館にしちゃいました。

「ない」がこんなに贅沢なんて。

そして、この間接照明は1階の間接照明とも一部つながってます。


これは空気の循環を促進させて、全館空調の効きをより良くするためです。

理由があるのは当然として、理由が1個だけじゃない設計。
これが、設計期間が長い理由。

お客様をついつい待たせちゃう理由。

言い訳ともいう・・・。


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