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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-10(lab)】用法・用量を守って正しくお使い下さらない場合-グランドピアノがある小さい家-

2020-09-29 22:22:50 | ministock-10(lab)
狙い通りなんですが、見学会中誰にも気が付かれませんでした。

キッチン正面の壁。

タイルでもないし、キッチンパネルでもない。

だけど、誰も不思議に思わない。

改めて見ると、コレ何?って。

答えはモールテックス。

せっかくモールテックス使うなら、モールテックスらしく使いたくなるのに。
現に、洗面所ではモールテックスらしさ全開ですし、
トイレに至っては、完全にあっち側に突き抜けてしまいました。


だけど、キッチンはモールテックスの気配を消しました。
いや、消したのはキッチンの気配。


このリビングダイニングキッチンにおいて、キッチンがそこそこオープンで、ここにタイルやキッチンパネルを貼ったら、キッチンの存在感がでかくなってしまいます。

私とMさんの考えは、「この間取りではキッチンを消したい」でした。

そこで便利なのがモールテックス。
お手入れが楽チンでありながら、壁の色と同化させることができちゃう。

存在感を消すためにモールテックスを採用するたいうパターンもあるんです。

たぶん商品開発とは別の趣旨で使ってしまいましたが、これが見事に狙い通りでした。

もう一つ。

レンジフード脇に棚が2枚あります。

吊戸棚まではいらないけど、ちょっとした棚はあると便利っていうパターン。
簡単な造りですが、その棚にモイスを敷いて、汚れ防止兼水切り棚代わりにしちゃいます。


よく使うコップや調味料など。
汚れたら削ればいいし、面倒くさくなったら捨てればいいパターン。

さらに棚の下。
ペーパータオルがぶら下がっています。

棚下全体を見ると色々ぶら下がっています。

これは、棚下にステンレスを張って、マグネットで自在に小物掛けをレイアウトできるようにしたもの。

リケジョのMさんからのご要望。

ステンレスならキッチン回りで使っても安心。
正しい使い方ではないと思うけど。

当たり前が正しいとは限らないのが、私たちの生活です。



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