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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

「街中の狭小二世帯住宅」一年点検

2018-01-28 18:01:32 | タッチザスカイ!
一年点検に伺ってきました。

その際に、打ち合わせを進めていたインターホンカバー兼表札が完成したので、神田さんに取り付けてもらいまいた。

インターホンとの隙間は寸分も狂うことなく、ポストの幅ともぴったりです。
書体はシンプルなフォントを選んでいただいた結果、金属ながらほっこり感のある表札に仕上がりました。

結構お手頃価格で製作できたので、長年思い描いていた「アレ」も製作に入ろうかなと思います。
まだ内緒ですが、ネイティブディメンションズの証を作ろうかなと考えています。

さて、建物の方ですが、木材の乾燥収縮による梁と壁との隙間がほとんどでした。
昨年の冬は50%前後あった湿度が今年は30%台となっていましたので、1年掛けて順調に建物から水分が抜けた証拠と言えます。
なのに、壁のクラックは一切なかったので、大工さんの下地施工と塗装屋さんの塗装作業がいかに丁寧だったかが1年越しで確認できました。

引き渡しの時に綺麗だったらOK的な安い施工ではありません。
永く住んでいただけるための施工をお願いしています。



但し、床下に潜ると食洗器の排水管から若干(ほんと若干)の水漏れが確認できました。
これは至急直してもらいます。
Hさんすみません。

床下が1mで良かったです。
いつでも床下に潜れるから気が付きました。
しかも引き渡し時の水圧検査では確認できなかったので、引き渡してから生じた不具合と考えられます。
なんで、そう言い切るかというと、竣工時の水圧検査も床下に潜って行っているから。

ない方がいいに決まっていますが、万が一に対応できた例として、この設計でほんと良かったと実感しました。

そして、コーヒーをいただきながら検査報告を行い、1年住んでみて、こうすればよかったと思うところを聞いてみると、
(私はいい所じゃなくて、悪い所を聞くのが趣味)

ご夫婦顔を見合わせながら

「別に・・・」

不機嫌そうではなかったので、いい方に言っていただいたと思います。
早く家に帰りたいと思うようになったと、とてもありがたい言葉もいただきました。

先日の寒波の時に、暑くて一回エアコンを止めたともおっしゃっていました。

私の顔はすでにくしゃくしゃ。

ホント素晴らしい出会いに感謝です。
ありがとうございます。




最後に1年間の光熱費について。
一昨年の設計時に、ガス・電気の光熱費は年間¥244,093と予想し、均すと月々¥20,341とご提案していました。

この一年間の実際の光熱費は、検針票を合計すると、
ガスが¥55,535、電気が¥151,038で合計¥206,573でした。

月々の平均光熱費が¥17,214
(周辺に雪を落とせない土地なので、今回太陽光発電は設置していません)

私の設計の中では大邸宅の部類に入る26坪強の住まいです。
準防火地域であり、バリアフリー設計も積極的に取り入れたことで、省エネに不利になる設計もありましたが、その上で、この大きさを月々¥17,214で賄えたことは、かなり満足です。











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