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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

設計のミカタ

2018-02-01 15:23:13 | 建築構造
構造計算において、新潟県内では雪の重さを3kgとしています(1m真四角に1cm積もった場合)
そして、新潟市であれば屋根に100cm、三条市では200cm、長岡市では250cm積もるものとして計算することになっています。
(つまり、新潟市では屋根に300kg/㎡、三条市では600kg/㎡、長岡市では750kg/㎡雪が載った状態で構造計算をするという事)

これは県や市で決められている値なのですが、

といっても、

どんな状態の雪が3kgなの?って思いますよね。

7-8年前に雪の重さについては一度記事にしています。
一度溶けて水を含んだ雪がその重さなんですが、今年からそれがもっと簡単に分かるようになりました。

その名も「雪下ろシグナル
県のHPで公開されているサイトですが、全国で初めて新潟で運用開始となりました。
これで、今の状況が構造計算の範囲に納まっているか納まっていないかが分かります。

納まっていない場合は雪下ろしが必要という事。
これは、かなり画期的だと思います。

構造計算って、地震が起きないと実感できない性能と思われがちです。
しかし、雪の事を考慮して計算しているので、毎年実感できる性能なんです。

雪が屋根に積もって、ドアが開けにくくなったとか、引戸が重くなったとかの経験ありませんか。
雪の重みで建物が押しつぶされて鴨居が下がったために起きる不具合ですが、それは雪のせいではなく、耐力不足が原因です。

また、お客様の了解さえいただければ、設計者は計算で使う積雪量を変えることもできます。
物件によって、積雪深度は違う場合もありますので、積雪何センチで設計されているかを設計者に確認して、上記のサイトと比較してください。

性能の見える化、大賛成です。




ついでにもう一つ。
この時期エアコン暖房で乾燥にお悩みの場合、
洗濯物や浴槽のお湯(水)を気化させての調湿をお勧めしてますが、加湿が足りない場合は、
自然気化式の加湿器も試してみてください。
ちょっとしたインテリアにもなりますし、出張先のホテルなんかでも使うと便利です。
ワンシーズンで使い捨てのタイプが多いです。捨てちゃう方がカビなどの心配も少なく安心です。
楽天サイトの通販ページ

但し、過剰な加湿は結露を呼びやすくなります。窓回りや押入の奥など空気が回りにくい場所がじめじめしてないか確認するようにしてください。





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