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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-16(lab)】何を設計しているのか-2階リビングの小さい家-

2023-12-04 19:03:17 | ministock-16(lab)
もともと大きな敷地を3分割した1区画を購入してスタートしたミニストック-16

1番最初に予約してお打合せがスタートしましたが、残りの2区画がすでに工事着工している、決まっているとのこと。

ちんたらしていて(↑の写真)すみませんと平謝りですが、
後日メールにて、改めて鈴木のような変態にお願いしてよかったとお礼を言われました。

Nさんは相当なド変態のようです。

違った。

住まいづくりの物差しが同じでよかった。
スピーディな住まいづくりは目的が置いてけぼりになりがちな印象を持っています。
あれがいい(らしい)、これがいい(らしい)と方法が先行しがち。
例えそれが正しかったとしても、住まい手と作り手が同じ感度で理解しあうことが今後の住まい方に影響するのではないでしょうか。

作ることが目的じゃなくて、住むことを目的に打ち合わせを進めています。

その期間の中には、恒例の光熱費試算も含まれます。
ミニストック-16は安定のギリギリG2レベル(0.34kW/㎡k)

建設費をかけすぎずに光熱費も抑えるうそのような都合のいい設計。

この性能で光熱費をシミュレーションしたところ、
年間の予想光熱費は¥170,899
月に均すと¥14,242です。

ちなみにですが待機電力や調理、給湯など季節に関係なく必要な光熱費は私の試算で年間¥90,000くらいです(ミニストックの標準仕様の場合)。
よって、冷暖房するための費用は¥46,000くらいとなります。

1年間全館冷暖房して¥46,000
まぁ、安いかなとは思いますが、
これが高いか安いかは、単に光熱費だけの試算では読み取れません。

この光熱費にするためには建設費がいくらになるのか。
この光熱費を維持するためには、住んでからの費用がいくらになるのか。
その総額も調べるべき。
つまり、全体も見渡さないと判断できません。

例えば、年間の光熱費の30年間の合計は¥5,126,981
その30年間の維持費は以前お伝えした通り、ミニストックの場合で
10年目に¥346,262
20年目に¥677,083
30年目に¥1,054,883
で合計¥2,078,228となりますので(根拠は下記リンク参照)、


建設費+¥5,126981+¥2,078,228+家電製品買い替え費
が住んでいる間に必要な費用になります。

まさに作るのが目的じゃなくて、住むのが目的になっているか、です。




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