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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

競合から、協働へ。

2020-05-10 18:32:29 | 設計業務
ハウジングkomachi別冊をご購入いただいた方はすでにご存じかと思いますが、

昨年の夏ごろよりサトウ工務店さんとのコラボを始めましたが、いよいよ動きが本格的になってきました。
毎度毎度のことですが、
佐藤さんといえば、本まで出版しちゃうような方。
佐藤さんといえば、全国大型パネルユーザー会「みんなの会」の会長を務めちゃうような方。

すごい人が新潟にいたもんだと感心するばかりでしたが、その佐藤さんと

「設計×設計」のコラボをしようって。

世には、設計と工事のコラボというのはたくさんありますが、
ぱっと考えただけでも「設計と設計」でコラボしているところは思いつきません。
設計の下請けみたいなのはたくさんありますけどね。

なんでコラボが始まったのかとか、皆さんにとってどんなメリットがあるのかとかは、デイリーライブズ新潟でたっぷりと語っていますのでそちらもご覧ください。

デイリーライブズ新潟の記事




「私たちのコラボとは」

読んでいただけました?
で、それを踏まえて実際にどんなことをしているかというと、

1.二人でお客様との打ち合わせに参加します。

2.その情報をもとに私がプランと構造を考えます。
例えば、こんな感じ


3.そのプランをもとに佐藤さんがデザインと納まりを考えます。
たとえば、こんな感じ


もちろん役割は、完全に線を引いているわけじゃなくて、それぞれ相談しながら、意見を出し合ってブラッシュアップさせています。リモートワークで。

これが、他とどう違うのかというと、

一般的なコラボは、例えば自分でできないことを誰かに外注することで、一つを組み立てることに対して、
私と佐藤さんのコラボは、お互い最初から最後まで全部できる上で、お互いの得意な部分を分業しているので、二つできることを一つにミックスしているということ。

つまり、果汁200%みたいな。

そのうえでお互いが得意なことをしているので、スピードも上がるわけです。



「お客様にとってコラボとは」

OBのオーナーさんであれば思い当たる節があると思いますが、もともと私と佐藤さんはライバルでした。
検討中のお客様が私と佐藤さんを行ったり来たり。

また、これは石田さんから聞いたお話なんですが、最終的に○○さんに依頼したけど、□□さんの提案も良かったんだよなぁって。
お客様にとっても苦渋の決断があるようです。

つまり、私と佐藤さんで悩まれている方については、悩み無用になりました。
もうリーブ21に相談に行かなくていいんです。



「コラボによる変化」

昨年末くらいから設計打ち合わせが始まって、
今月下旬・来月上旬から立て続けに工事が始まります。

二人でお客様のご要望を伺って、

私がプランと構造を考えて、


佐藤さんが、デザインと納まりを考える

とお伝えしたばかりですが、

二人を混ぜ合わせたというよりかは、新しいデザインが生まれ始めました。
お互いの得意なことを混ぜ合わせていたら、

「これも格好いいんじゃない」

って、一人だったら出てこないようなことが出てきました。

これはうれしい誤算。

肉(デザイン)は骨(構造)についています。
骨(構造)は肉(デザイン)がついていないと命になりません。
それを同時進行でお互いに意見を出し合って、

二つがつながると血(生活)が流れ出します。


ミニストックというデザイン
サトウ工務店さんというデザイン

二つのご提案ができるようになりました。
私にとって大きな進歩。

新しいネイティブディメンションズが始まっています。






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