さて、佐野さんのゴ－ルデンウィ－クツ－リング
次は出雲大社（いずもたいしゃ）にやってきました。
いずもたいしゃ、と呼ぶのが私的にはなじみがよいですが
ここは「いずもおおやしろ」ともよぶそうです。
この出雲大社には、神在月（神無月）に
全国から八百万（やおよろず）の神々が集まり
神議が行われるとして有名ですね。
それでは行って見ましょう。
現在の出雲大社の本殿は江戸時代に建造されたもの。
高さ２４ｍと神社建築の中ではかなりの規模。
しかし平安時代には今の２倍の高さがあったと言われます。
聞くと現在、本殿は工事中のようですね。
こちらは本殿に向かう参道
松の巨木が４列に連なっていて
堂々としています。
平成１８年より出雲大社では
屋根を葺き替える本殿の修理にともない
『平成の大遷宮』を行なっています。
遷宮（せんぐう）とは、神社の本殿を修理する場合に神体を移すこと。
現在、本殿は素屋根という覆いに包まれていて
外から見ることはできません。写真後方に見える建物がそれです。
前方の建物が仮本殿
現在、大国主の命のご神体が移されています
ちょうど訪ねたこの時期、特別拝観が許されていました。
本殿は信仰上、重要な場所であり
普段は入って見ることができない場所だそうです。
今回は、修理の為、御神体が移されていることから
素屋根内部の工事現場を巡ることができます。
ただし、特別な場所ゆえ
服装は正装に近いものでないと許されないとのこと。
少なくともバイク用ウェアではいけません。
こちらは神楽殿です。
古代大社造りの様式を生かした社殿は
昭和５６年に再建されたもの。
ここでは神楽や古代の儀式が行なわれます
入り口に張られた「大注連縄（おおしめなわ）」は日本トップクラス
長さ13m、周囲9m、重さ5tあるそうです。
注連縄にお金を投げ、うまく刺さると
御利益があると言われているそうで
佐野さんいわく、
実際にお金がたくさん刺さっていたそうです。
かつての本殿は現在よりもはるかに高く、
中古には16丈（48m）であったと伝えられます。
平安時代の「口遊」という子供向けの書物には
巨大建築のベスト３のたとえとして
「雲太（出雲大社）・和二（東大寺大仏殿）・京三（平安京大極殿）」と記され、
出雲大社は、東大寺の４５ｍよりも大きかったことを述べています。
こちらは、その古代神殿の「心御柱（しんのみはしら）」のレプリカ。
直径１４０ｃｍもの杉の巨木３本を束ね
巨大な一本の御柱とされていたと伝わります。
実は当時の建物については
はっきりしたことはわかっておらず
巨大な古代神殿の存在も疑問視されていましたが
平成１２年、地下に施設を作ろうとしていたら
偶然、３本の柱を１本に束ねた巨大柱が発見されました
直径３ｍにも及ぶ柱跡は、
その存在を実証する証拠のひとつと言えるでしょう
ここ出雲大社の祭神は
「因幡の白兎（いなばのしろうさぎ）」等の神話の主人公である
「大国主命（おおくにぬしのみこと）」
神話によると国譲りの代償として
天照大神（あまてらすおおみかみ）が
大国主命の為に壮大な神殿を建造して与えたのが始まりと言われます。
1000年も前、日本古代の歴史に
つながる場所が、ここ出雲大社なのです。
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