~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

池波正太郎さんの「真田騒動 -恩田木工-」

2015-10-19 07:18:18 | 小説・本
私(おじさん)の読書日記です。

来年の大河ドラマが『真田丸』ということで、何かと”真田”についての話題が耳に入ります。
それで、私が大好きな池波正太郎さんの「真田騒動 -恩田木工-」を取り出して読みました。

この真田家にかかわる人々を描いた池波正太郎さんの”真田もの”は傑作ばかりです。
以前、『真田太平記』を紹介しました。(こちら)
この小説は、面白いばかりでなく、戦国から徳川時代への歴史、武将の関わり合いがよく分かります(中学や高校の歴史の教科書よりずっと分かります)し、国や藩を守ることがどんなに大切で大変かが分かります。

真田騒動―恩田木工 (新潮文庫)
さて、この「真田騒動 -恩田木工-」は、
”関ヶ原の戦い”後の真田家、初代藩主真田信之(信幸)から五代目、六代目の藩主の時代まで、真田家を守るために努力した信幸や家老恩田木工などを主人公にした短編で、
 「信濃大名記」「碁盤の首」「錯乱」「真田騒動」「この父その子」
の五編が収められています。

確かに親子兄弟が徳川側と豊臣側に分かれて戦って、徳川家から見ればお家を残すためだけで、いつ裏切るか分からないと疑いをもたれたまま真田藩を維持することは大変だったでしょう。
そのテーマで、時代に沿って短編が進んでいきます。
この中では「錯乱」と「真田騒動」が特に面白いです。

こうやっていろいろ真田信之の藩祖としての実績をみると、真田信之はすごい藩主だったことが分かります。

私は池波正太郎さんの”真田もの”を読んでから、
好きな武将はと聞かれると真田幸村と答えますが、
真田信之はもっとも尊敬できる藩主の一人だとも答えられるようになりました。
もちろん、江戸時代いや日本の歴史上で一番尊敬できる人はと聞かれたら、上杉鷹山だとはっきり言い切りますが(こちら)、真田信之は二番目に挙げてもいいくらいに思っています。

来春から始まる『真田丸』、楽しみにしています。
 


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