~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

フリッツ・ライナーさんの「運命」

2011-09-24 07:33:09 | 音楽
私(おじさん)の音楽日記です。

今日は、私の持っているCDの中で一番テンポが速いフリッツ・ライナーさんのベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調op67「運命」を紹介します。

私は「運命」が好きで色々な指揮者の演奏を持っています。
その中でテンポが最も速いのは、フリッツ・ライナーさんかアルトゥール・トスカニーニさん(1939年録音)の演奏だろうと思っていました。

それでこの二人の演奏時間を比較してみました。

                   第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章/全曲
 フリッツ・ライナー       / 7:31    10:04    5:27    7:59  /31:01
 アルツゥーロ・トスカニーニ / 7:17    9:43    5:09    9:03  /31:12

やはりフリッツ・ライナーさんの演奏の方が時間が若干ですが短いです。
通常35分前後が普通だと思うのですが、31分という速さです。
そして驚くことにライナーさんの演奏は(トスカニーニさんも)省力されることも多い、第1楽章の提示部をきちんと反復して演奏しているのです。

本当にテンポの速い演奏です!
でもこれぞ「運命」と言えるくらいしっかりした演奏です。
この速さで堂々とした威厳を感じさせる演奏、確かに”怖ろしさ”さえ感じられます。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第7番
1.交響曲第5番ハ短調op.67「運命」
2.交響曲第7番イ長調op.92
3.序曲「コリオラン」op.62
4.歌劇「フィデリオ」序曲op.72b

  指揮: フリッツ・ライナー
  演奏: シカゴ交響楽団


フリッツ・ライナーさんの演奏は、私がクラシックのレコードを収集し始めた頃、廉価盤がいっぱい出ていました。

ライナーさんの「運命」の演奏がすごいよという紹介もあり、私もこの「運命」のLPを購入しました。
LPはシューベルトの「未完成」とカップリングでした。

現在はこの演奏をCDで買い直して聴いています。
CDはベートーヴェンの第7番とのカップリングです。
「未完成」も面白かったのですが。。

 
「運命」の演奏からも少し垣間見ることが出来るのですが、ライナーさんの指揮や練習の厳格さはかなりなもので、楽団員からは少し恐れられていたようです。
でも、シカゴ交響楽団を世界でも超一流に育て上げたということで、”指揮者の中の指揮者”とも言われているようです。
確かに現在のシカゴ交響楽団は世界のオーケストラの中でビッグ5に入るほどになっていますね。


フリッツ・ライナーさんの「運命」。
テンポが速いだけでなく、威厳のある堂々とした「運命」を聴かせる名演奏です。


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