加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【えいが】女性キャラへの惜しみない愛「Zガンダム」完結編

2006年03月12日 00時18分48秒 | 音楽・映画のこと
息子とふたりで「機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛」を観た。

わたしは初代をリアルタイムで観た世代、息子はガンプラと「コミックボンボン」でガンダムに親しんだ世代である。

で、見終わった後、わたしと息子は押し黙ったまま劇場を出て、帰りにシネコンの一階にあるサーティワンでアイスクリームを食べた。

「・・・つまんなかったね」(父)
「それを言うなよ」(息子)

前の二本は初日に観て、今日、封切りから一週間後三本目を観た親子の意見が一致した。
はげしく、つまんなかった。

登場人物にいたっては、もう、どうしようもない。
これが大傑作「伝説巨人イデオン 発動編」と同じ監督の作品だろうか?って思うほど、個々の人物に「物語」が感じられない。群像劇なんておこがましいことを言ってはいけない。

希薄なドラマ性の中で目立ったのは、特定の女性キャラへの偏愛だった。二作目に続き、監督は「サラ萌え」である。ならば、嘘臭いレコアのエピソードやエマの死なんかカットしちまえよ、と思った。

ガンプラやMIA(モビルスーツインアクションというフィギュア)やGFF(ガンダムフィックスフィギュレーションというフィギュア)や、ガンゲーのコマーシャルフィルムとしても、モビルスーツたちはもっともっと魅力的に描いてほしかったな。
(余談だが、モビルスーツ「バーザム」はやっぱりマイナーだった。登場は1カットだったような)

いいところはあんまりないが、個人的に気に入ったのは、ヤザン・ゲーブルのかっこよさだった。新作カットも多かったし、バスクとのからみがすごくいい。

セイラさんは(もとファンとしては)出して欲しくなかった。

もし、ZZ映画を作るなら、削るところはしっかり削って、一本のシンプルで骨太なドラマにしてほしい。

以上、好き放題書いて申し訳ない。中年ガンオタのたわごとだと思ってください。