日曜日、朝5時に起きて、お隣の香川県に行った。
初めてスポーツ自転車を買ってもうすぐ一ヶ月、とりあえず「一日100キロ」の壁を越えたかったのだ。
とくに目的地を定めず、国道11号線をずっと東に向かって行って、五十キロのところで折り返そうという、ずさんな計画だった。
で、もちろん道を逸れた。観音寺市街から県道21号線を海沿いに走ったのだ。
香川県、三豊市仁尾町の朝の風景。仁尾城趾の石段から撮った。小さいながら城下町っぽい。
同じく三豊市の津島神社。海の上に浮かんでいるようなお社。立派な橋が架かっているが、8月の夏季大祭の二日間を除き、普段は渡ることができない。
JR津島ノ宮駅。なんだかつぶれたタコ焼き屋のような駅舎だが、夏季大祭の時のみ臨時に開業するそうなので、これでいいのだろう。
「子供の神様 津島神社」という看板がかかっている。
二十歳を迎える直前に亡くなった娘は、ずっと「子ども」のままなのだろうか。
さんざん泣いたはずなのに、涙があふれてくる。
自転車を押し、小さな踏切を渡って、県道21号線に戻る。
香川県の多度津のあたりで、50キロを越えた。しかし、このまま来た道を帰るのは芸がない。
なので、多度津から善通寺に向かうことにした。
と、善通寺までの距離を示す看板の上に、「こんぴらさん○○キロ」と書いてあるではないか。
気がつくと琴平駅に着いていた。というのは大げさなのだが。琴平駅のたたずまいは昔から好きである。何だが土産物のお菓子の箱に描かれるような安っぽいロゴが楽しい。
気がつくと金比羅宮の階段を上っていた。いや、自転車ではなく、歩いてですよ(笑)。盗られたどうしようもないので、その辺に停めずに駅の手荷物預かり所のおばあちゃんにお金を払って預かってもらった。自転車は150円。料金表には170円と書いてあるのだが。
ここまでで64キロ。自転車で64キロ走った後に、御本宮までの785段の階段は少々きつかったが、なんとかのぼりきった。
熱心に信仰されている方には申し訳ないが、一大観光地みたいな金比羅宮などはどうでもよかった。ただ、「日曜日どこに行っていたの?」と聞かれて「自転車でこんぴらさんまで行った」と答えるほうが体裁がいい、と思ったのだ。
帰りはおもしろくもない国道11号線を延々と走った。観音寺市で雨に遭ったが、後は炎天下。鼻の頭が天狗のように赤くなった。金比羅さんが怒ったのか。
家に帰り、シャワーを浴びて、缶ビールを呑んだ。
110キロの旅、終了。
理論的には一日に100キロ走っても身体も愛車も大丈夫であることがわかった。
頭の中の日本地図で「100キロで行けるとこ」を測っている。自転車をばらして電車を使えば、けっこういろんなところに行けるぞ、などと思いつつ、私は深い眠りに落ちていた。
初めてスポーツ自転車を買ってもうすぐ一ヶ月、とりあえず「一日100キロ」の壁を越えたかったのだ。
とくに目的地を定めず、国道11号線をずっと東に向かって行って、五十キロのところで折り返そうという、ずさんな計画だった。
で、もちろん道を逸れた。観音寺市街から県道21号線を海沿いに走ったのだ。
香川県、三豊市仁尾町の朝の風景。仁尾城趾の石段から撮った。小さいながら城下町っぽい。
同じく三豊市の津島神社。海の上に浮かんでいるようなお社。立派な橋が架かっているが、8月の夏季大祭の二日間を除き、普段は渡ることができない。
JR津島ノ宮駅。なんだかつぶれたタコ焼き屋のような駅舎だが、夏季大祭の時のみ臨時に開業するそうなので、これでいいのだろう。
「子供の神様 津島神社」という看板がかかっている。
二十歳を迎える直前に亡くなった娘は、ずっと「子ども」のままなのだろうか。
さんざん泣いたはずなのに、涙があふれてくる。
自転車を押し、小さな踏切を渡って、県道21号線に戻る。
香川県の多度津のあたりで、50キロを越えた。しかし、このまま来た道を帰るのは芸がない。
なので、多度津から善通寺に向かうことにした。
と、善通寺までの距離を示す看板の上に、「こんぴらさん○○キロ」と書いてあるではないか。
気がつくと琴平駅に着いていた。というのは大げさなのだが。琴平駅のたたずまいは昔から好きである。何だが土産物のお菓子の箱に描かれるような安っぽいロゴが楽しい。
気がつくと金比羅宮の階段を上っていた。いや、自転車ではなく、歩いてですよ(笑)。盗られたどうしようもないので、その辺に停めずに駅の手荷物預かり所のおばあちゃんにお金を払って預かってもらった。自転車は150円。料金表には170円と書いてあるのだが。
ここまでで64キロ。自転車で64キロ走った後に、御本宮までの785段の階段は少々きつかったが、なんとかのぼりきった。
熱心に信仰されている方には申し訳ないが、一大観光地みたいな金比羅宮などはどうでもよかった。ただ、「日曜日どこに行っていたの?」と聞かれて「自転車でこんぴらさんまで行った」と答えるほうが体裁がいい、と思ったのだ。
帰りはおもしろくもない国道11号線を延々と走った。観音寺市で雨に遭ったが、後は炎天下。鼻の頭が天狗のように赤くなった。金比羅さんが怒ったのか。
家に帰り、シャワーを浴びて、缶ビールを呑んだ。
110キロの旅、終了。
理論的には一日に100キロ走っても身体も愛車も大丈夫であることがわかった。
頭の中の日本地図で「100キロで行けるとこ」を測っている。自転車をばらして電車を使えば、けっこういろんなところに行けるぞ、などと思いつつ、私は深い眠りに落ちていた。
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