加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

4月になれば彼女は。

2012年04月03日 18時57分43秒 | 公園のつぶやき。
ちょうど一年前の4月3日、わたしの娘が亡くなった。
19歳だった。6月になれば二十歳になるところだった。

紋切り型の表現だけど「心が固い鎧に覆われたかのように」、娘の死を掘りさげて考えることができない。
ただ、このアルバムにある小品、「4月になれば彼女は」という曲が浮かんでくるだけである。

April come she will
4月になれば彼女は

と歌い始めて、恋が芽生え、そして、心変わり、やがて

August die she must
8月、彼女は死んでしまう。

という、もの悲しい歌である。
わたしの娘は、4月、人生の入り口に立ったまま、遠い世界に旅立っていった。

April come she will die.
残されたわたしは、これから毎年、こんな気分になるんだろう。


2012年4月3日 風の強い日に。


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