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加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【ソフトウェア】わたしの趣味はOSのインストールです。

2005年04月06日 21時25分08秒 | パソコン・デジモノ
わたしはつまらない男である。

仕事以外、あまり趣味らしい趣味がない。以前は創作が趣味だったが、それが仕事のひとつになってしまってからは、ほとんどなくなった。ゆいいつワンコインフィギュアを集めるのが最近の趣味だと思っているが、家人によるとわたしの程度では趣味とは言わないらしい。

音楽を聴いたり本を読んだりというのは、自分としては呼吸することくらいあたりまえなので、趣味という気がしない。「深呼吸が趣味です」とは言いづらいように、「趣味は読書です」とは言いづらいのだ。

その前はパソコンを自作するのが趣味だった。だが、恥ずかしながら最近、近くがかすんで見えてくるので、やめることにした。

唯一残ったのが、OSのインストールである。実は、書斎には執筆用とはべつに自由になるマシンが三台あり、それにいろんなOSを入れてみるのが趣味なのかもしれない。
もちろん、「メイン執筆環境のバックアップ」という建前があり、いちおうモノを書いたり、ネットを見たりと言った最低限のことはできる環境を構築しておいて、放っておく。

前置きが長くなったが、下のSUSE LINUX Professional 9.3日本語版が気になっている。前のバージョンが二万円という値段にちょっと手が出なかったのだが、12000円に値下げになった。
ひょっとしたらサブ機、もしかしてメイン機に使えるかもしれない。

だが、いつものくせでインストールしたあと放っておいてしまったら、どうしよう。

ノベル、大幅に値下げした「SUSE LINUX Professional 9.3日本語版」

なぜわれわれはケータイのOSを選べないのか?

2005年03月14日 20時16分29秒 | パソコン・デジモノ
Yahoo!ニュース - ITmediaエンタープライズ - “W-CDMA+Pocket PC”の回転2軸端末~Vodafoneが出展

 仕事(執筆じゃないほう)をしていたら、こんなニュースを目にした。

 最近思うのだが、なぜ日本ではケータイのOSが選べないのだろう。
 いや、TRONとかSymbian OSが使われているのは知っている。が、PDAを単独で購入するような感じでケータイのOSを選べないのはなぜだろう(ソニーの撤退でPDAもOSを「選ぶ」どころではなくなったのだが)。

 
 わたしは、HPのPocketPC h4150と京セラの「重い、デカイ、電池もたない」の三拍子そろったA5502Kを持ち歩いている。これを一本化したいのだ。

 ほとんどのメーカーが海外で展開しているはずだ。技術的に難しいことはないだろう。

 さらなる高機能化・大容量化に向かうのなら、PalmやPocketPCのリソースを活用したほうがユーザーにもメーカーにもメリットがあると思うのだが、どうだろう。
 

Office OneNote2003 を使ってみて(その2)

2005年03月10日 21時37分29秒 | パソコン・デジモノ
 マイクロソフトのOneNote2003を使っている。
 まだまだ使い込んではいないが、気になる点があるので書いておく。

 このソフトはそれこそ紙のノートのように自由に書き込みができ、ペンやマーカを模したツールで手書きのメモやイラストや書き込んだり、音声メモを録音して貼り付けることができる。

 その、マーカーのことだ。前回、シフトキー+マウス移動で直線を引きたいと書いたが、さらに要望がある。
 たとえば、「スペイン風邪は全世界で600万人もの命を奪った」という一文があるとしよう。これはちょっと覚えておきたいから、黄色のマーカーで強調したとする。

 問題はここからだ。この文章の前にもうひとこと「第一次大戦末期、」という文章を挿入するとしよう。紙のノートでは、前にあった「スペイン風邪は~」という文章の位置は変わらない。
 しかし、ワープロ/テキストエディタの挿入モードだと、一文の挿入によって前にあった文章はずるずると後ろに繰り下がる。
 そのとき、OneNote2003では、最初の「スペイン風邪は」という位置にひかれた黄色いマーカーの線の位置は変わらず、テキストだけが後ろに下がってしまい、なんと挿入された「第一次世界大戦末期」のあたりにマーカーがひかれたことになってしまうのだ。

 やっぱりマーカーも、見え消し線も、テキストの挿入に連動してほしいではないか?
 問題はフリーハンドの書き込みはワードなどでいうドロー・オブジェクトなっていることだ。それはたしかに後の加工には便利な面があるが、「紙のノートのように使える」というこの製品のコンセプトからすると、わたしの要望も的はずれではないような気がする。

 OneNote2006としてバージョンアップされるかどうかは、このソフトの売れ行き次第だろうが(タブレットPCの低調さを考えると難しいかもしれない)、出るとしたら、ぜひ検討していただきたいと思う次第である。
 

Office OneNote 2003 を使ってみて (その1)

2005年03月08日 20時32分23秒 | パソコン・デジモノ
 東芝の2スピンドルの安価なノートPC、Dynabook CXを購入したら、Office 2003に加えてOneNote2003なるソフトが付いてきたので、使用している。

 恥ずかしながら、使ってみて初めて、OneNoteのOneという由来がわかった。
 このソフトは、WORDのように一文書一ファイルというワケではなく、単一の大きなノート帳があり、その中にカテゴリ毎にさまざまなノートを入れられる。ノートはタブで管理でき、ノートの下にノート、つまりアウトラインプロセッサのように階層構造にできる。

 一枚のノートは自由にどこにでも書き込める。ペンやマーカーでアンダーラインや強調することもできる。テキスト入力については、基本的にはWORDと同じであり、新味はない。だが、広いノートのどこにでも自由に書き込みできるというのは、意外に楽しく実用的だ。

 とりあえずこのソフトで、今まで小説執筆のために書きためたメモ類を、整理しようと思い立った。「福音の少年シリーズ」というカテゴリを作り、長編単位でノートを作り、資料やメモをサブノートにしてみる。プロットなど変更した経過を残したいものはペンで見え消しをしてみる。

 金土日と、ずーっと執筆している時に、バックグラウンドで立ち上げっぱなしで使ってみた感想だが、けっこう、いいのではないか。
 学生の論文・レポート作成や文筆業以外の業種にどう役に立つか?といわれるとすぐには思いつかないが。

 いま、目に付く欠点がふたつ。
 一つは定規で引いたような線を簡単に引けない。わたしは、それこそマックペイントやスタジオ8(どっちも古いマックのペイントソフト)の時代から、フリーハンド(モード)から、シフトキーを押しながらマウスを横に動かすと直線になるのが当たり前という感覚を持っている。これは非常に多くのペイント系ソフトウェアが取り入れている機能でもある。
 フリーハンドでメモに書き込めることを売りにするのなら、フリーハンドのペイント系ソフトの操作感は模倣してほしい。
 こんな常識に近い、さして難しくはないだろう機能を実装しなかった開発陣には猛省を促したい。

 もう一つは価格。このソフトは二万円以上で売ってはいけない。いいソフトウェアだとは思うが、Office2003スタンダードエディションの価格に比べて高すぎる。
 個人が買えるのは下のリンクにある特別優待パッケージのみだろう(それでも割高に感じる)。

 東芝は、AVノートのコスミオを含め主なノートのラインナップにこのOneNote2003をバンドルしている。この姿勢は評価できる。OneNote2003はタブレットPCでなくても便利に使えるし、ワープロしか知らないひとの文書作成の生産性を高めるツールになり得ると思う。

 パソコンを買ったらOffice2003が付いてきたなんて人で、学生や、ある程度長い文章を職業で書く人には、お勧めしたい。
 
OneNote 2003 特別優待パッケージ

マイクロソフト

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深夜に東芝のパワーブックもどきを買った。

2005年03月01日 12時48分22秒 | パソコン・デジモノ
 25時だったか、26時だかに東芝のDynabook CXというノートパソコンを注文した。
 Winノートが急遽必要になったのだ。
 なぜ東芝のこれか、というと、いま必要なサイズ・スペックに近いのと、お買い得になっているようだったからだ。とくにOffice2003とOffice Onenoteが付いているのはありがたい。
 Onenoteは今すぐ使う予定は無いが来月あたりから長編第4作のメモ・資料整理に役立てたい。
 これで現在ひっかかってる三冊目を書き上げられるといいのだが。
   
 実物を見てないのでなんだが、なんとなくiBook G4とPowerbookG4を足して割ったような気がするのはわたしだけだろうか?デザインだけではなく、使われ方も双方の12インチモデルに近いだろう。

 東芝のノートPCを買うのはじつに20年ぶりのような気がする(故横山やすしのパソピアではない)。
 ポイントでATOK2005、関連辞書その他を購入したい。
 気が向いたらレポートする。

TOSHIBA dynabook CX (C-M 1.30GHz, 256MB, DVD/CDRW, Office2003, 802.11b/g, 12.1"TFT) [CX/2213CMSW]

東芝

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Apple iPod shuffle 512MB をサブ機に注文。

2005年02月27日 12時21分40秒 | パソコン・デジモノ
 注文してしまった。
 18時間駆動の新型iPod miniにも興味はあったのだが、よく考えると私のiPod 20GB(第3世代)はまったくばりばりの現役である。4GBから6GBという容量を考えるとやっぱり中途半端な気がした。
  頼んだiPod shuffleはたった512MBしかないが、サブ機の地位としてはちょうどいいように思えた。
 アメリカ空軍のようなハイローミックスである(F15とF16ですね)。

 メイン機の買い替えは、QuicktimeやらWMVといったビデオ再生に対応したiPodが登場したとき、考えよう。
 ジョブズは否定しているが、どうせ出すに決まっている。

Apple iPod shuffle 512MB M9724J/A

アップルコンピュータ

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アップル、バッテリ駆動18時間の新iPod mini

2005年02月24日 04時12分52秒 | パソコン・デジモノ
 順番からいうと、iPod miniに新モデルがでるだろうと思っていた。いくつかのサイトもそう予想していた。
アップル、バッテリ駆動18時間の新iPod mini
 しかし、18時間のバッテリ駆動は一部で言われていたカラー化より魅力的である。
 どうしよう? どうしようってアンタ。
 いま持ってるiPod 20GB(第3世代)のサブ機としてshuffleを買おうなんてなんとなく思っていたのだ。しかし、こうなるとminiもいいな。
 いざゴールドが無くなると、中年のオッサンにはいい色だったと思えるのがふしぎ。

風邪で寝込んでいるときにクリエが終わる。

2005年02月22日 16時18分30秒 | パソコン・デジモノ
 ここんとこ睡眠不足だったのがたたったのか、風邪でダウンしている。
 寝床で愛機のiBook G4を広げていたら、こんなニュースが飛び込んできた。
ソニー、クリエの新機種投入を終了
 既に欧米で撤退して久しいのでいつかはこんな日がくるとは思っていたが、いざこうなると、寂しい。わたしは現在の愛機h4150にたどり着く前は、Palm m100 - m105、そしてクリエの700Cと使ってきた。
 PDAの退潮がとまらない。誰でも想像がつくように、携帯電話とバッテリーの持ちの良くなったノートPCのせいである。
 ひとそれぞれだろうが、少なくともわたしは、PDAでやっていることを現在の携帯電話で代用することはできない。1キロを切っていようがノートパソコンを四六時中持ち歩くなんてまっぴらだ。

 HPとDELLがPDAから撤退しないことを祈るばかりである。<おーい、東芝と富士通は?
 

すべてはセンチメンタル・グラフィティのために

2005年02月22日 07時22分24秒 | パソコン・デジモノ
 告白しよう。わたしはVirtuak PC for Mac Version 7を、Windows版「センチメンタル・グラフィティ」を動かすために使っている。
「センチメンタル・グラフィティ」とはゲームのタイトルである。どんなゲームかはセガサターン版になるがここにユーザーの声があるので参照してほしい。とにかく、そのゲームのWindows98版を動かすためにiBookの中に仮想マシン環境を構築しているというわけだ。

 もちろん、Macを、執筆のためのメモ代わりに使っているPocketPC(ipaq h4150)の母艦にするという目的があるにはあった。だから、まっさきに手持ちのWindows2000 Professionalを使ってシンクロできる仮想マシンを構築したのだが…。
 これはわたしのMacの機種選択(iBook G4)のミスなので、ソフトを責めるわけではないが、どうもサクサクというわけにはいかなかったので、あまり使わなくなってしまったのだ。別に自作AT互換機を使っているというのも悪かった。

 結局、XPに対応していないWindows95/98用のゲームを動かす環境として使っている。
 その意味では、いわゆるひとつの「ギャルゲー好き」が、まさしく「後ろ髪を引かれるように」Macに移行してきた際に、緊急避難手段のひとつとしておすすめしたい。
 ビジネスに使えないわけではないが、OfficeやらPhotoshopのWindows-Mac間のファイルのやりとりが主なら、あっさりそれらのMac版を購入したほうが快適だろう。

 Virtual PCにはOSが付属したものもあるが、Windows95/98のライセンスを持っているなら、何も付いていないやつの方が安くておすすめである。MicrosoftはWindows2000/XPしか動作保証をしていないが、とくに問題なく動ようだ。

 そんなわけで我が家では、薄暗い書斎の白いノートパソコンの中の仮想マシンで、今宵も十二人もの美少女たちが「暗黒舞踏」とよばれる妖しい踊りを披露している。
 わたしは思わずニヤリと笑う。

Microsoft Virtual PC for Mac Version 7 日本語版 通常版

マイクロソフト

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Latitude D810 ほしいかも

2005年02月21日 12時21分31秒 | パソコン・デジモノ
 下のascii24の記事にあるLatitude D810の販売が日本のデルのサイトで始まったようだ。いろいろ語るより、一口で言って「これほしい」。現在、自分の求めるPCにかなり近い。
 コンシューマーモデルのInspiron6000の方がかっこいいし安いが、GPUはこっちの方が上だ。おまけにDシリーズの豊富なオプションが使える。
 うーむ。 

デル、セキュリティー対策の強化を図ったノートパソコン“Latitude”新モデルや指紋認証システム、セキュリティー対策コンサルティングサービスを発表

 アメリカではすでに発売されていて、レビューも読める。

Dell Latitude D810 review by PC Magazine

 三ツ星半という点数が微妙に不安。だが、Prosの「Good battery life. Top components.」に惹かれる。
 スペックのわりに3キロ前後におさまっているし、あとは値段だけである。夏ごろキャンペーンをやってくれるとうれしいのだが。

小説を書くのにMicrosoft Officeは必要か?

2005年02月19日 18時44分32秒 | パソコン・デジモノ
 iBook G4を買ってから、あたりまえのようにMicrosoft Office2004 for Macを購入してしまったのだが、これで本当によかったのか?
 というのは、よく考えると、仕上げのためにWORDを使う以外、小説を書くのにさして必要のなさそうなソフトがくっついてきて、結構な値段がするからだ。
「小説なんかフリーの軽いエディタで書けばいいではないか?」と言われるかもしれないが、わたしの執筆スタイルにWORDは必需品なのだ。具体的にどう必要かは別の気が向けばべつの投稿で書きたい。

 とにかく貧乏性なので、買ったものは活用したい。WORDは「ノートスタイル」というOffice Onenoteのようなモードがくっついているだけで、さしてWinの2003と変わるものではなかった。
 なので、ここではEntourageというWindows版でいうOutlookに相当するスケジュール・メーラーソフトに関して書いてみる。
 正直に言うと、わたしはOutlookというソフト、大嫌いである。毎日使ってこそ真価を発揮するソフトのくせに、毎日使う気にはならない野暮ったいルック&フィール、複数のアカウントを入れたときの怪しげな挙動と、ろくなソフトではない。が、愛用しているPocket PC(現在はHPのiPaq h4150)を活用するためにやむなく使ってきた。

 Entourageはその点、outlookよりはだいぶかマシである。
 どうせ使うならこっちを使いたい。ということでメインのメーラーをEntourageにした。スケジューラーもiCalではなくてこっちにした。
 そして、今回ちょっぴり期待していたのが、「プロジェクト・センター」という機能だった。これはoutlookにはないMac版だけの機能である。
 一言で言うと、「プロジェクト」という単位でメール・スケジュールを中心にOfficeの各ソフトのファイルまでも管理しようという機能である。
 で、わたしは小説を書いている人間だから、「小説一本=一プロジェクト」という単位で管理を行うことにした。プロジェクトの作成はEntourageで行う。作成するとデスクトップにそのプロジェクト名のフォルダのショートカットもといエイリアスができる。そのプロジェクトに関するファイルは自動でそこに入るわけだ(Office以外のファイルを手動で入れてもよい)。
 半年、使ってみた感想は、そうだな…。「次のバージョンに期待」というところか。新機能だから練り込みが足らない気がする。BighornなるWindowsの次期バージョンとともに出ると言うOffice2006にでもブラッシュアップされた機能が取り入れられるのではないだろうか。

 もちろんプロジェクト管理だから、「締め切り」を設定できる。
 いま、バックグランドで立ち上げているわたしのEntourageには「期限○○日」と表示されている。今度上梓する予定の長編小説を書き上げなければならない日数である。

 まるで宇宙戦艦ヤマトみたいだ。
「地球滅亡まであと○○日」

Office 2004 for Mac Standard Edition 通常版

マイクロソフト

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長編小説のプロットを練るには?

2005年02月19日 13時53分58秒 | パソコン・デジモノ
 いや、まったくそんな場合ではないのだが、Kacis マイノート 2 通常版というソフトについて書いてみたい。
 わたしはActa7という有名なアウトラインプロセッサを使いたくてMacを購入したほど、このタイプのソフトは手放せない。
 AT互換機に移ってWindowsを使うようになって、困ったのはなかなか定番のアウトラインプロセッサが見つからない、ということだった。

 とりあえず、今はなきLotusのAmiProというワープロのアウトラインモードや、それがヴァージョンアップによって改悪されてからは、MicrosoftのWORDをずっと使ってきた。

 昨年、ヴァージョンアップを期に、Kacis マイノート 2 通常版を購入してみた。
 折りたたみと展開という、アウトラインプロセッサの肝というべき機能のショートカットがあまり気に入らないものの、とりあえず、これで非常に長い長編小説のプロットを組み立ててみた。
 その長編はその形では世に出ることはなくなったけれど、そのファイルはいまでも執筆にかかせない。

 発想によってはアウトラインプロセッサに向いているものとそうでないものがある。つまり白い紙に殴り書きをしたほうがよいアイデアの場合、アウトラインプロセッサの構造的な考え方が窮屈に思えるときもある。
 だが、使い方を間違えなければ便利な道具として、この分野のソフトはもっと注目されてもいいだろう。

 その意味で、傾向はやや違うがジャストシステムのネタの種に注目している。評判次第では購入するかもしれない。

iBook G4はメイン執筆マシンになりうるか?(後編)

2005年02月19日 08時14分14秒 | パソコン・デジモノ
 結論からいおう。iBookG4は、長編小説の書き下ろしには向いていなかった。
 小説と限ったわけではなくて、論文やレポートのたぐいも含む、長文の作成にはどうも不向きである、とわたしは思う。

 iBookの名誉のために付け加えると、これは、すばらしいノートパソコンである。わたしのように用途さえ間違えなければ、使いやすくて丈夫でおまけに安いこのノートパソコンで楽しい時間を過ごせるだろう。
 主な用途がネットならば、下手なWindowsのノートPCを買うよりはずっといい。流行のiPodに興味があって同時に母艦用のPCを探しているならば、iBookをおすすめしたい。

 OS X10.3も期待した通りの優れたOSだった。UNIXをよくぞここまで使いやすいコンシューマOSに化けさせたものだと思う。

 ただ一点、OS9は葬り去ったのだから、つまらない「ワンボタンマウスへのこだわり」は捨ててくれ、とアップルには言いたい。社内の誰が、旧来のファンの誰が固執しているのかしらんが、OS Xは3ボタン以上、できれば5ボタンのマウスで使うのがもっとも快適である。
 一個以上ボタンがあるとユーザーが混乱する?馬鹿も休み休み言え。macはむかしっからキーボード・ショートカットを多用すると俄然使いやすくなるマシンではないか?ボタンが複数あると混乱するようなユーザーはパソコンを使うべきではないというのは暴論だろうか暴論ですね。

 というわけで、わたしは、長編小説を書いてしまったおかげで、キートップの文字がかすれ、キーがへたれてきた愛機iBookにMicrosoftのワイヤレスOPデスクトップPROという優れたワイヤレスキーボードと5ボタンマウスのセットをつないでいる。
 携帯はできない。もともとバッテリ駆動で省電力モードだとキー入力に追いつかない。キーをパコパコたたき、一文節ほどで止めると、ひと呼吸置いてからカーソル位置に文字がずらずら入って行くというような感じである。
 それはそれでパソコンマニアならではの自虐的な悦楽があるのだが、仕事にはならない。

 わたしはとうとうある決心をした。
 二冊めの印税でノートパソコンを買おう、と。

 というわけで楽しくも苦しい機種選定の冒険が始まるのだが、それはまたべつのはなし、べつの機会にお話ししましょう。

iBook G4はメイン執筆マシンになりうるか?(前編)

2005年02月18日 12時51分55秒 | パソコン・デジモノ
 2003年12月に商業出版界にデビューしたわたしは、デビュー作の意外な好評に気をよくして続編の準備にとりかかった。
 そんなとき、手持ちにまともに動くノートパソコンが無いことに気が付いたのだ。
 わたしは、PCは自作派である。デビュー作の校了まで自作のAT互換機でこなした。
 自慢めいた言い方になるが、わたしの作るPCは実に安定している。いや、安定しているのだけが、わたしの自作マシンの特徴であると言っていい(臆病なので、怪しげなパーツとかクロックアップとかという自作の面白みを自ら捨てているだけなのだが)。
 たとえば、余り物のパーツで組んだあるマシンは、Debian GNU/Linuxを与えられ、嫁さんのネットショップ用のサーバーとして、ホスティングサービスへの移行により停止させるまで、なんと二年以上故障することなく24時間フル稼働をこなしてくれた。
 だが、今回は長編小説の書き下ろしである。やっぱりメーカーの信頼性も欲しい。

 デビュー作の印税で執筆用のノートパソコンを買おう。

 わたしは、そう思った。そこで選んだのが、Apple iBook G4 14inchである。
 なぜそこでmacなのかというと、「OS Xを使いたかったから」につきる。かつてMacLCを使っていたわたしは、MacOS9は全く興味がなかった。漢字トーク7からほとんど進化していない、古くさいOSだと思っていた。ところが、OS X 10.3の評判をきいて我慢しきれなくなった。趣味と実益をかねてFreeBSDをいじっていたわたしが10.3まで我慢できたのは、ひとえに「金がなかった」おかげだった。
 それとiPodを買うつもりだったので、iPodにゃWinよりもmacだろう、という理由である。

 そんなわけで、我が家にiBookG4 14inch 933とATOK16と、ちょっと遅れてOffice 2004 for Macがやってきた。もちろん刻印入りのApple iPod 20GBも)。
 で、4ヶ月あまりで、長編小説を一本書いた。
 
 そして、わたしはある結論に達したのだ(以下次号)。