だーばぁの流儀

児童文学作家・岡田なおこブログです。
全身マヒ+オストメイト・作家・アラ還ならではの日々を気ままにつづっています。

ここにもあったよ! 《みんなの学校》

2015年05月25日 | 日記
2015年4月2日のココに書いたこと・・・

映画・《みんなの学校》を観てきましたと題し、
公立校はこうあるべきだ、どーたら、こーたら・・・と書きましたわね~、ワタクシメ。

書いている時は一生懸命でしたが、「所詮、理想論かな」という気持ちもありました。

しかし昨日「我が町・八雲」にドンと構える八雲小学校の運動会を応援に行き、「理想論じゃないぞっ」と確信を持つことができました。
毎年、八雲小学校の運動会にお招きいただいていますが、今年は天気予報が外れたもんでワタクシメの予定もくるい(汗)
自分の昼食は抜いて、午後の部を最初から観ることにしました。

八雲小学校はとても狭いので、デッカイ電動車いすを使うワタクシメは時間を見計らってもぐりこまないと「テントの下」に入れないんです。
食い意地をおさえた甲斐あって(笑)、特等席に座らせていただきました。

「午後の部」の目玉は、何といっても5-6年生による組体操です。
八雲小学校には10年位前に「3くみ=特別支援学級」ができました。
ワタクシメの住むブロック内で一番狭い八雲小に白羽の矢が立ち、設立当初は「特別支援教育」のスペシャリストを集めて頑張っておられましたが、
その先生方が退職したり異動した後も、「小さい学校のよさ」と申しましょうか?
学校全体、そして地域にも「3くみさんをサポート体制」が根付いたと思います。

いつの頃からか、運動会のプログラムの中に「3くみの競技」がなくなり、※3くみの児童はすべての該当学年に入って参加します、となりました。

駆けっことか踊りのような競技は何か起きても「ほほえましく」できますが、組体操は最近やらない学校もあるくらい、リスクの大きい種目です。
八雲小は、3くみも含めて、それに毎回挑戦しています。
3くみの児童の障がい程度でいろいろ工夫していますが、今回は3くみの子が健常児を肩車したり、持ち上げたり、ピラミッドを作ったり・・・素晴らしかったです。

もちろん3くみさんにはマンツーマンで先生が付きますが、「おおわざ」をやるときは他の学年の先生たちがすーっと集まって、サポート体制を強化していました。

教職員のことを「チーム八雲」というらしいんですが(笑)、先生方のTシャツが”ムラサキ"でして(シブイ!)
子どもたちの頑張りもさることながら、ムラサキのチームワークにも感動しました。

それから・・・近所のおばちゃんが熱く語っていましたが・・・
ーー信頼と責任を感じるから出来ることだねぇ。
ーー「3くみ」だろうが、何だろうが、日頃から分け隔てなく見守る保護者、地域のウルサイおばちゃんやオヤジ達がいるから、できることなのよ!

      まったく、おっしゃる通りでごじゃる _(_^_)_


今回は怪我の功名で特等席に座れたお陰で、ズズスイッと「八雲小学校の運動会」を観ることができ、感涙しました\(^o^)/


学校経営の基本方針

八雲小学校がこれまでの140年間にわたって、子ども、保護者、地域の人々と共に営々として築き上げてきた本校の歴史と伝統、特色ある教育活動の基盤に立ち、社会の変化に柔軟に対応した、創造性と可能性のある学校経営を進める。
そして、基礎・基本の定着と、思考力・判断力・表現力を育むとともに、生涯にわたって学び続ける意欲をもち、心豊かで国際性を備えた実践力に富む子どもの育成を目指して教育活動を展開する。
「笑顔あふれる みんなの学校」の実現を進める。

○学びの主体は子どもである。子どもたち一人一人が確かな学力。お互いに認め合い、高め合い。
1.教育の専門職としての誇りと自覚をもって教育活動を創造する。
2.「心身ともに健やかな成長」を最優先に、子どもの「よさ」を伸ばす。
3.組織力を生かし、公立学校としての役割と責任を果たす。
4.保護者や地域とともに、教育活動の改善と充実を目指す。



こういうことって、どこの学校も「お約束」で書いてありますけど・・・
「うたい文句」でははなく、本気で実践に移している人たちもいるんだ。
世の中まんざら捨てたもんじゃないなーと、希望のかけらを拾った一日でした。

ーーここにもあったよ! 《みんなの学校》
いや、日本のいたる所にあるのかも知れません。
そうであってほしいです(*^^)v



 ↓ 写真はネットからいただいた「組体操」です。
   実際の八雲の子どもの写真ではありません。

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