ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

アンリ・ペロ‐ミノの「ジュヴレ・シャンベルタン」

2008-01-22 00:10:24 | お酒のお話

Henri Perrot Minot Gevrey Chambertin
アンリ・ペロ-ミノ ジュヴレ・シャンベルタン

*Chez Hyakutakeのクリスマスディナーでいただいたワイン

あの『神の雫』にも登場!したアンリ・ペロ-ミノのジュヴレ・シャンベルタンです。
まだ日本では耳に馴染みのない造り手のワインですが、モレ・サン・ドニ村で4代続く由緒正しきドメーヌです。ジュヴレとモレ、シャンボルにまたがる9ヘクタール強のドメーヌではシャルム=シャンベルタンを筆頭に、シャンボルの1級、ラ・コンブ・ドルヴォー(樹齢80年)、モレの1級ラ・リオット(老木と若木を分けて醸造)などが造られています。クラスマン誌でドメーヌ評価★★をもらい、一躍トップドメーヌの仲間入りを果たした超新星ですが、すでに入手が非常に困難になっている模様。

渋味と酸味のバランスが良く、非常にボリューム感があり、骨格のしっかりしたタイプ。2005年は葡萄の当たり年ですが、このワインは2年で開けるにはちょっと早いかも知れません。

■造り手はまだ30代!
現在ドメーヌを取り仕切るクリストフ・ペロ-ミノはなんと30代前半の若さ(しかもイケメン)!



1993年に父のアンリ氏からドメーヌを引き継ぎました。若い息子が一念発起、畑での作業、ワイン造り、ドメーヌの運営等々ワイン作りの全工程を見直し、父の方針を覆して大変貌を遂げます。1999年にヴォーヌ・ロマネのペルナン・ロサンを買収、ドメーヌ・クリストフ・ペロ-ミノを立ち上げると、2000年からはヴォーヌ・ロマネ1級ボー・モンやニュイ・サン・ジョルジュ1級リシュモヌも手がけています。

栽培面では、化学肥料を一切使わず、葡萄の凝縮度を上げるため徹底した摘果を行い、収量に厳しい制限(ヘクタール当たり、1級畑で33、村名畑で40ヘクトリットル以下)を設け、葡萄は100%除梗。ワイン造りにおいては、エノロジストを登用して各段階でのワインをきっちりコントロール。

収穫された葡萄は新たに購入された選果台の上で徹底的に腐敗果が取り除かれ、8~12日間という長期低温マセレーション、発酵中には1日3回浮き上がった皮と種をワインの中に押し下げるという手間をかけて醸造しています。

新樽比率はヴィラージュが30%、1級が50%以上、特級が60%以上。ワインが本来持つ風味を損なわぬよう澱引き、清澄、濾過を一切行わず、14~18ヶ月熟成し、すべて元詰め(父の代のときには半分はネゴシアンに売却)されます。ちなみにラベル上のドメーヌ名は、父から引き継いだ畑は「アンリ・ペロ-ミノ」、

クリストフ氏が購入した畑は「クリストフ・ペロ-ミノ」、栽培農家から葡萄を購入して造られたワインにはドメーヌ記載なし、ということになっているようです。

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