goo blog サービス終了のお知らせ 

ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

雪ノ下の怪

2011-04-03 22:32:24 | 日々のつれづれ

(注)タヌキではありません。

*ほんとにあった怖い話

これは私が終電に乗り遅れ、横浜からタクシーで帰宅した日の出来事です。

連日レス救活動で外食している私は、この日、渋谷宇田川町にあるイタリアンレストランで食事をしました。
他の客が退けた後、マネージャーやシェフとすっかり話がはずんでしまい、初めての訪問にもかかわらず、すっかり長居をしてしまいました。
お店を出たのは23時を大きく過ぎていましたが、渋谷から東急東横線で横浜まで出れば、横須賀線の最終には余裕で間に合う時間です。
ところが、震災後の節電の影響で電車の運行状況が普段と違うことをうっかり忘れていたのです。
東横線は節電のため大幅な間引き運転の上(この時点で山手線で品川へ行くべきだった)、やっと来た電車は各駅停車のノロノロ運転。
ようやく横浜駅に到着した時、動いている電車は桜木町行の京浜東北線しかありません。

仕方がないので横浜駅からタクることにして、私は西口のタクシー乗り場へ向かいました。

今思えばこの時からちょっとおかしかったのです。
というのは、タクシー乗り場に着いた時、20人くらいの行列が出来ていたはずなのですが、並んだ(タクシー待ちした)記憶がなく、目の前にいたタクシーにすぐ乗り込んだような気がするのです。
座席で財布の中を確認したところ、1万円札が1枚しかなかったので、「1万円で足りなかったら家の前まで行って下さい」と運転手に告げました。
新保土ヶ谷を下り、横横通って朝比奈へ向かうお決まりのルートで逗子へ向かう道はガラガラで、信号にもほとんど引っかかることなく、車は順調に走り続けました。
あっという間に鎌倉霊園前を通り過ぎ、車が鎌倉逗子ハイランドへ入ったところで、運転手が「このまま逗子駅まで行っていいんですか?」と聞いてきました。
そのままハイランドを突っ切って坂を下ると、横須賀線の線路に突き当たるのですが、逗子駅へはそのまま左折します。
私の自宅は逗子駅よりかなり手前にあるので「線路まで行って止めて下さい」と言いました。
車が止まり、メーターを見ると9千円台で済んでいました。
「高速代が入っちゃうので10,300円だね。家の前まで行きますか?」と聞かれ、私は財布の小銭を確認しました。
100円玉が3枚あったので、「これでピッタリですね」と確かに現金でタクシー代を払い、車を降りました。
私の自宅はそこから徒歩ですぐなのです。

ところが…。
家を目指して歩き出そうとした時、私はわが目を疑いました。
タクシーが走り去った後、立っている場所が一変していたのです。
車の中から見たはずの横須賀線の線路は消え、私は真っ暗な住宅地の真ん中にいました。
何が起こったのかさっぱり理解できないまま辺りを見渡すと、自宅の近所ではないようです。
とりあえず住所を確認しようと、近くの電信柱の標識を見た私の目に飛び込んで来たのは、なんと「雪ノ下」の3文字でした。
知っている地名で安堵したものの、雪ノ下は鎌倉です。
時計を見ると、時刻は1時半。
もう有り金全部はたいたのでタクシーにも乗れません。
私はそこから約1時間かけて逗子の自宅まで歩く羽目になりました。
しかも化けトン3つ越えて。。

歩いていると、自分が立っていた場所はちょうど鶴岡八幡宮の裏手に当たることがわかりました。
一体これはどういうことなのか、歩いている間中考えてみたものの、さっぱりわかりません。
朝比奈峠にはハイランドを下り逗子方面へと向かう道の他、鎌倉市内へと入る道もあります。
運転手が単に道を間違えたのでしょうか?
しかしはっきり行き先を「逗子まで」と告げていたし、わざわざ鎌倉へ向かう道を選ぶわけありません。
それに、私は確かに車の中から線路を見たのです。

キツネにつままれたような気分で自宅に戻ったのは2時半近く。
会社に行くため6時には起きなければならないし、風呂に入るのはあきらめてとにかく無理やりに寝ました。
ところが翌日、さらに驚くべきことが待っていました。
財布の中のお金が減っていないのです。
タクシー代を払うため、スッカラカンになったはずなのに。
結果的に、私は横浜から鎌倉まで(どうせなら逗子が良かったけど)タダで移動したことになります。
しかし何故「雪ノ下」なのでしょう。
八幡様に呼ばれたのでしょうか?
謎は深まるばかりです。

あまりに気になるので、今日渋谷でランチした帰り、まだ明るいうちにタクシーを降りた時に立っていた鶴岡八幡宮裏辺りまで行ってみました。
付近をじっくり見て回ったものの、朝比奈峠に続く道は見当たりませんでした。
お参りしてきた八幡様では移植された大銀杏の古木がたくさんのひこ生えを付けて逞しさを見せつけていました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■BACARI da PORTA PORTESE/1... | トップ | 1人いちご祭り/110404 »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
はて面妖な・・・ (スージー)
2011-05-21 22:06:59
それってキツネのタクシーだったのでしょうか???

私も 神社で不思議な体験をしたことがあるんです。

同居している父親には 軽い認知症がありまして。
昨年の8月の夏の夜、23時頃でしょうか、何を思ったのか ふらふらと独りで外出してしまったのです。
気がついて すぐ後を追ってみたものの、姿は見当たらず・・・
仕方なく 駅に続く道を捜しながら歩いていると、脇道の暗がりから声をかけてくる人が。
見ると 小さなお婆さんが(身長145センチくらい)両手に大きな荷物をぶら下げて「○○神社はどこかいね?」と道を尋ねてくるのです。
その神社は千葉県内でも有名な所なんですが、そこから歩いて行くと15分はかかる上に 道筋も簡単ではないんですね。
どうしよう、よりによってこんな時に!
父親のことが心配だけど、このお婆さんも放ってはおけないし、どうしよう・・・
ちょっと躊躇したんですが、他に人通りも無いので「ご案内するので一緒に行きしょう」と、お婆さんの荷物を引き取って神社に向かって歩き出しました。
「ご親切にいいのかい?どこかに行く途中だったんじゃないかね?」
「(うう、父親を捜してたんだけどね・・・)いいんですよー。同じ方向ですからねー(←ホントは逆方向)」
急ぎ足で神社まで行く道すがら、神社の近くにお婆さんの娘さんが住んでいることや 今夜はそこに泊まることを、問わず語りに聞きました。
でも、私の頭の中は いなくなった父親のことばかり。
お婆さんの話にも上の空でひたすら歩きました。
で、やっと神社が見える交差点にさしかかった時のことです。
信号待ちしていると「ここまで来たらもう大丈夫。あとはひとりで行けるからね」とお婆さんが言うのです。
そうですか、それではここで、と 荷物を渡していると お婆さんが私の顔を見つめて「早く家に帰りんさい。もう大丈夫だから帰りんさい」って言うんですよ。
えっ!?
私がぎょっとしていると、お婆さんは青になった横断歩道を走って渡って 大鳥居の中に消えて行ったのです。

私は そのまま動けないでいました。
クルマが激しく行きかう交差点に立ちつくしていると、家で待機している母親から携帯電話に着信が・・・
「お父さん、自分で帰って来たわよ~! もう大丈夫だから あなたも帰っていらっしゃい~」

帰り道は ちょっと足がガクガクしました。
やけに重かったお婆さんの荷物の感覚が手の平に残っていて、何度も手をこすったのを覚えています。

返信する
タヌキかな? (ナンシー・Chang!)
2011-05-25 11:52:16
スージーさま

コメントありがとうございます。
(亀レスすみません!)
不思議なこともあるものですね。
夜中にお年寄りが神社に何をしに行くのでしょう?
キツネは時々人間を試したりすることがあるそうです。
声をかけて、自分に親切にしてくれると願いをかなえてくれたり、なくしたものを届けてくれたり。
逆に冷たくあしらうようなことがあれば祟ったりするとか。

しかし、私の場合はよくわかりません。

そうそう、タクシーが朝比奈峠にさしかかった時、運転手が「お客さん、この峠、出るんですよ」と怪談を始めました。
私も知っている話で、別に驚くこともなかったけれど「幽霊っていうより、タヌキに化かされたのかも知れませんね。この辺りはタヌキ多いんですよ」と言っていました。
で、話の内容は覚えているのに、声も顔も思い出せないんですよ。
顔は乗車の時とお金を払う時に見たはずなのです。

あ~それにしても、どうして逗子まで行ってくれなかったのかしらん?
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日々のつれづれ」カテゴリの最新記事