七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

ミカンの木からレモンを採るには!! 

2007年04月25日 | 無農薬みかん栽培

もしかしたら、今に、
温州みかんや八朔は、リンゴの紅玉のように、なくなるかもしれない。

そんな想像をするほど、今、大三島では、
温州みかんや八朔、伊予柑の木がどんどん伐られつつあります。

というのは、
みかん農家の高齢化によって、
 背が高く、大きくなったみかんの木の管理が重労働なこと。
そしてその割りに、みかんの価格が安くてやりがいがないこと。

それで、
 「安いものを、しんどい思いをして、沢山作ってもしょうがない!」と
温州みかんや八朔の木を伐り、
価格の高い新品種のミカンに
接木という方法で、転換していくのです。

新品種には、
はるみ、はるか、あまか、せとか、きよみ,はれひめ、つきのひめ、など、
呼べば、どこからか 「ハイ」 と返事しそうな名前のみかんが、
覚えきれないほど沢山あります。

近所の人が、
「○○の穂木をやるから、みかんを切って、接木すりゃいい」
と、しきりに勧めてくれます。

私達は、
現在沢山収穫できているみかんの木を伐るのはもったいないし、
また、広い面積のミカン畑でもないので、
大きな木に登り収穫したり、管理することも、
まだ若くて? それ程、大変でもないので、
まだまだ、木を伐って、品種転換する気にはなれないのですが、

あまり勧めてくれるので、
「レモンが、もっと採れればいいなあ」 
レモンを中心に、接木に挑戦しています。

接木前の八朔の木 
はしごに登って、実を収穫しなければならない程の大きな木


レモンや新品種の穂木


接木用に穂木を細工中 
ここがポイント1 密着させる形成層の面を広く鋭利に
木工家の腕の見せどころ 


出来上がった穂木 乾かさないように濡れ雑巾の上に置く



八朔の木を順番に伐る
枝の形成層が、乾燥してしまうので、一度に伐らないこと
穂木の形成層とみかんの枝の形成層同士を密着させ、
丁寧に、しっかりテーピングする。 ポイント2


高継ぎ完了 つまり バイバス手術終了 


ビニールをかぶせて、穂木の蒸散を防ぎ、芽出しを待つ。
ビニールを突き破るほど、力強い芽だしだと大成功 


レモンを接木した全景



 紀香ファンらしきKさんが
 「人間も、みかんみたいに、
  藤原紀香のどこかを切って、ちょんと腕にくっつけると、
  ポッコと、紀香のような美人ができてくると いいですけどね~」
  と、冗談を言って、笑わせてくれたけれど  ・・・

植物は本当に不思議です。
 
 もちろん
 
  みかんの木をレモンの木にするには、
 つまり接木を成功させるには、
 
  レモンの穂木に、みかんの木の根から幹を通じて、
 ちゃんと栄養分を送るように、バイバス手術を成功させる、
 いろいろな知識や技術が必要です。

一昨年、接木をして成功したレモンの穂木
ぐんぐん伸びて、今年は実を2つばかりつけた 


一部だけレモンになったみかんの木に、今年 再度接木をする


我々に穂木をくれる、接木のプロのAさんは
「形成層と形成層を、できるだけ広く密着させるんじゃ」
「接木時期は、植物の芽が動き出す、3月頃から5月まで」
「うまく活着し,芽ぶいてきたら、ビニール袋を破ってやる」 など
いろいろ教えてくれます。

何でも、Aさんは、小学生の時理科の時間に
みかんの木に梨を接木して活着して、成功したのが、
嬉しくて仕方なかったそうです。
昔、みかんの島、大三島の小学校は生きた授業をしたんですね。

去年は、せっかく芽が出ても、
 ビニール中で蒸れて、芽が枯れてしまったり、
 せっかく出た芽を虫に喰われてしまったり、
 形成層が繋がってなかったのか、穂木が枯れたり
 失敗例、いろいろアラカルトでした
 
 でも、今年は 
レモン、ライム、清見、はるみ、はるか などを接木しました。
 採れ始めるのは、3年後かな    


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1 コメント

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やりたい! (加寿子)
2009-06-09 22:18:03
庭に夏みかんの木が2本。すっぱくて、すっぱくて。。。
レモンのすっぱいのなら、いいのだけれど。。
是非、見習って接木をやってみようと思いま~~す。
成果のほどは。。。また、1年後に!!

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