河合奈保子・Pure Dream

奈保子さんの歌声が聴ける日を夢見て・・・
(当ブログはご本人とは無関係です)

奈保子さん以外の記事もあります

編曲 鷺巣詩郎・萩田光雄

2010-08-28 00:00:01 | NAOKO

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「編曲 鷺巣詩郎・萩田光雄」

先日は、若草恵さん、大村雅朗さんのアレンジ比較について書きましたが、今回は鷺巣詩郎さんと萩田光雄さんです。

おふた方は河合奈保子さんの中期の楽曲提供の中でアレンジャーとしてシングルやアルバムの中に名前を見ることが出来ます。ただ奈保子さんの楽曲での活動は鷺洲詩郎さんの方が長いため当然提供楽曲数に違いがあります。そのため単純比較は難しいのですが、シングルは両者の作品を競わせるような形の戦略とも思える時期がありますので、あえて取り上げて見ました。

前回と同じように、両者の対比をしてみると

鷺巣詩郎・編曲
(1)コントロール(売野雅勇/八神純子)
(2)唇のプライバシー(売野雅勇/筒美京平)
(3)永遠のシネマハウス(売野雅勇/筒美京平)
(4)太陽の下のストレンジャー(売野雅勇/八神純子)
(5)デビュー Fly Me To Love(売野雅勇/林哲司)

萩田光雄・編曲
(1)ジェラストレイン(売野雅勇/筒美京平)
(2)北駅のソリチュード(売野雅勇/筒美京平)
(3)スターダスト・ガーデン(売野雅勇/筒美京平)
(4)海流の島(売野雅勇/筒美京平)
(5)ラヴェンダー・リップス(売野雅勇/林哲司)

曲名の後の()内は作詞/作曲者です。
この時期の奈保子さんに提供される音楽性については、挑戦的時期でもあり、様々な試みが行われてきた時期でもあると思います。

若草恵さん、大村雅朗さんの編曲では、奈保子さんの内面を引き出すようなアレンジがなされていたのではないかと書きました。
鷺巣詩郎さん、萩田光雄さんのアレンジでは、音楽的挑戦、奈保子さんの表現力の成長という背景もあり、メロディと奈保子さんの歌声の魅力を引き出すアレンジで取り組まれているように思います。

(1)ビートを効かせたリズムと緊迫感
(2)心の中にあるはかなさ、脆さ、狂おしさ
(3)幻想的、ノスタルジックな風景、遠い記憶
(4)内側からわき起こときめき、独特のリズムラインとキャッチーなサウンド
(5)緩やかに、爽やかに吹き抜ける風のような心情の裏側にある切なさ


萩田光雄さんのアレンジでは、もう1曲「涙のハリウッド」があるのですが、この曲については鷺巣詩郎さんとの対比はちょっと難しいように思います。
それは以前にも書いたことがあるのですが、この曲はE.L.O(Electric Light Orchestra)サウンドに少なからず影響を受けているように思います。
「涙のハリウッドの」を聴くと、ビートの効いたロックのリズムとコーラス、ストリングスアレンジはE.L.Oサウンドを意識しているのではないかと感じてしまいます。


余談になりますが、最近中古CD店でずっと以前から探していた XANADU(E.L.O & Olivia Newton-John)のサウンドトラック盤CDを見つけて購入しました。
このアルバムのタイトル曲XANADUを聴いたこともあり、特にそのように感じます。

余談の余談ですが、パフィーの「アジアの純真」を初めて聴いた時もE.L.O風のサウンドだと感じてました。先日、どこかのサイトで見かけた記事で、この曲の作曲・編曲の奥田民生氏はE.L.O好きだったというのを見て納得しました。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前衛と正統 (堀川 泉)
2010-08-28 01:11:37
毎度、興味深いテーマをありがとうございます。

大村さんと若草さんについては、それ以前の曲との雰囲気の差異が明々白々なので、お二人の共通点が僕にもよくわかりました。「お二人vs.それ以外」というカンジで。
でも、鷺巣さんと萩田さんの共通点について考えたことはありませんでした。これからはそういう視点も持ちつつ曲を聴いてみたいと思います。

僕の中では、鷺巣さんってのは元ザ・スクエア(後のT-スクエア)のキーボード奏者としてシンセを弾いているイメージが強く、萩田さんってのは太田裕美さんの松本-筒美作品のアレンジャー、ってイメージが強いんですよね。勝手ながら。
それに引きずられてるのかもしれませんが、鷺巣さんはかなりギミックの効いた斬新なサウンドを、萩田さんってのは奇をてらわない正統的なサウンドを作る人、ってイメージがありました。
全部が全部そういうわけではない、とは思いますが(挙げて下さってる鷺巣さんの「デビュー」なんて、別に奇をてらってないですもんね)、全体的な傾向としては、ある程度あるんじゃないかなと今でも思ってます。
返信する
Re:前衛と正統 (twilight)
2010-08-29 10:11:14
堀川 泉さん、コメントありがとうございます。

私は感覚的に対比的(類似的)プロモーションしているのかなと感じました。堀川 泉さんのように音楽的背景をあまり熟知してませんので、違和感を感じられたかもしれませんが、ご容赦下さい。

特に対比出来ると感じたのは、コントロール/ジェラストレイン、デビュー/ラヴェンダーリップスの2つかなと最初は思って、もしかしたらと思って話題に取り上げて見ました。

萩田さんは初期の太田裕美さんの曲の多くをアレンジしているのですね。改めて調べてみて知りました。
太田裕美さんの初期の頃の曲は私も特に好きで、当時FMの「昼の歌謡曲」をエアチェックして何度も聴いていました。
返信する

コメントを投稿