河合奈保子・Pure Dream

奈保子さんの歌声が聴ける日を夢見て・・・
(当ブログはご本人とは無関係です)

奈保子さん以外の記事もあります

美・来(Beauty will come)

2010-09-07 00:00:01 | ブックエンド

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「美・来(Beauty will come)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の10曲目に収録されている曲です。
また、31枚めのシングル曲として、このアルバムに先行してリリースされていた曲でもあります。

作詞:さがらよしあき
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

デビュー10周年のアルバムとして、奈保子さんがコメントしているように「ブックエンド」の双璧として「美・感性」と対になっているという曲ということもあり、奈保子さん自身の音楽活動に対するメッセージ性を強く感じさせる内容の曲だと思います。

男性の声を中心としたコーラスも、それまでの音楽性と少々異なる雰囲気が感じられます。(シングルバージョンとアルバムバージョンではコーラスにも変化を持たせているようです)

奈保子さんが歌番組でこの曲を歌っている映像も動画サイトで見られるようです。
オリジナルシングル曲で奈保子さんがTVで歌っている姿を見られるのはこの曲が最後ではないかと思います。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・先にシングルとして出ている曲だけど、アルバムヴァージョンとしてアレンジが異なる
・「美・感性」と「美・来」との2曲でアルバム両脇のブックエンドの形にしてある。そのブックエンドの間に様々なテーマの曲がある。
・このアルバムは作詞は全員男性。テーマが大きなものばかりだったが、よかったとおもっている。新鮮に感じたこともある。
という事が記されています。

歌詞の要約
***
流れ続け、よどみを知らない水のように
私は立ち止まることなくすすみ続ける
今、命燃やして走り続ける時

何かを求めるのではなく
探し続けているものを見つめながら

自分自身を見つけるために
ひとり異国を旅するように
私の前に広がる世界の
まぶしさを乗り越え歩むことが私のノルマ

星座から流れ出した水が川となるように
これまでの日々に思いをひかれることなく
私は、今進み続ける

何を見るかではなく
心に何を感じるかを胸に刻みながら

昨日まで感じたことさえ
今朝には砂の風紋のように
幻と消え去ってゆく

優しさに流されることなく
私は、今進み続ける

***

 


街角・On the street(On the corner, On the street)

2010-09-05 10:59:19 | ブックエンド

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「街角・On the street(On the corner, On the street)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の9曲目に収録されている曲です。

意図的なのか、ただのミスなのかは分かりませんが、「ブックエンド」の歌詞カードでのこの曲の歌詞は、なぜか1コーラス分だけ抜けています。
アルバムタイトル変更等があったため、見落としてしまったのか、それともあえて記述しなかった歌詞に何か意味があるのか、ちょっとした謎を感じてしまいます。

作詞:ミッキー吉野
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

テンポのいいリズムで、楽しさが伝わってくるようなメロディとサウンドの曲です。アレンジは、奈保子さんのコメントにもあるように、カリビアン、そしてレゲエの雰囲気もかんじさせてくれる曲です。
奈保子さんの歌声も自然な感じで、楽しい気持ちが伝わってくるようです。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・この曲はテーマというより、楽しい音楽という感じ
・みんなでノレるように歌いやすいメロディにした
・ちょっとカリブっぽいアレンジ
・今まで自分が作った曲はバラードが多かったけれど、こういう曲もやってみたかった
・この曲でキーが低いところがあるけれど、地声っぽくて歌いやすかった
という事が記されています。

このコメントにもあるように、奈保子さんも楽しみながら歌い、レコーディングしている曲だと思います。
曲の冒頭で、「おだてられても木に登んないよ」とか、一番最後の部分で、「暑い!・・・1回聴いてみましょうか?」とか、また間奏部分での笑い声等、レコーディングスタジオでのメンバー、スタッフとの自然な会話を想像させるような奈保子さんの声が曲と一緒に収録されています。

歌詞の要約
***
皆それぞれ、自分の夢に向かって
道を進んでいる
人種に関係なく
願いを叶えたい気持ちは皆同じ

それぞれが進む道に
人は皆、悩み立ち止まる
でも、迷ってもひとりじゃない
皆、一緒に助け合える

皆それぞれ、自分の目的を目指し
進み続ける

人種に関係なく、世界だれでも
願いを叶えることを望んでいる
それに向かって進むだけ

皆それぞれ、自分の夢に向かって
道を進んでいる

人種に関係なく、世界だれでも
願いを叶えることを望んでいる

自由を求める気持ちは
人種に関係なく、誰もが皆同じ
***

「考えたとおり、思ったとおりになればいいなぁとみんなが思っているはず。
通りも目的地に向かうため必要なもの。
だから通りにはみんな人々の願いがこもっているはず。
そして、街角には道に迷った人たちが、
どっちへいったらいいかわからず、たまっているところ。
だから、街角は人々の病い。
自由そうにみえ、自由でないこの世の中。
人種問題はじめ沢山の問題をかかえている今。
いつかきっとその日が・・・」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)



霧情(Till the end of time)

2010-09-03 00:55:38 | ブックエンド

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「霧情(Till the end of time)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の8曲目に収録されている曲です。
また、32枚目のシングル「眠る、眠る、眠る」のカップリング曲として収録された曲でもあります。

作詞:相良好章
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

ファルセットで心のささやきのように語りかけるかのように、悲しげに響く奈保子さんの歌声。
スローテンポで、しっとり、さらりと歌っているようにも聞こえますが、実はしっかりとした歌唱力がないとこの曲を歌うのは難しいのではないかと思います。

この時期の奈保子さんが歌っている姿はなかなか見ることは出来ませんが、この曲に関しては動画サイトで画像を見ることが出来る貴重な曲です。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・この曲を最初に作ったときのテーマは「時」だったが、イメージをふくらませて最終的には「日本民族」になった。
・私たちは日本で生まれ、そして何処へ行くのだろうと問いかけながらできた。メロディにも日本的な感じが入った。
・「月曜女のサスペンス」のエンディングテーマにもなっている。
という事が記されています。

歌詞の要約
***
手にれようとして失う事への心の痛み
嘆きからの逃避後悔の念にさいなまれ
おそれながらも
今、ひとときの優しさの中に
今日も眠る

救いを求め心に熱く流れる涙は遠く届かない
何を求め、何を失うのか
心に残る儚い思い
迷い続けながらも
今、ひとときの愛しさの中に
今日も眠る

救いを求め心に熱く流れる涙は遠く届かない
何を求め、何を失うのか
心に残る儚い思い
***

「時にはひとつのものを得るため、あるいは得たために、持っていたものをひとつ失うこともある。また、その逆もある
しっかりした正しい価値観を・・・」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)
 


Motion Poet

2010-09-01 05:25:46 | ブックエンド

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「Motion Poet」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の7曲目に収録されている曲です。

作詞:ミッキー吉野
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

ファルセット気味に歌う奈保子さんの歌声が、あたかも不思議な世界に迷い込んでいるかのような情景を想像させてくれます。
穏やかな歌い出し、そしてサビへと次第に力強くなり、心の叫びを感じているかのようでもあります。
また、歌詞の内容の割には、激しさを感じさせるアレンジは心の奥底に潜む深い感情がフラッシュバックで呼び起こされているように、心に響いてきます。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・アレンジで変わった曲、自分が作った時はもっとスローだった
・レコーディングでは、いつもよりマイクに近づいて歌った
・歌が近くに届くように、耳のすぐそばで聴こえる感じにしたかった
・そのためかなり緊張したが、より密接な歌になったと思う
という事が記されています。

歌詞の要約
***
なぜか心はゆれ
見知らぬ時空へ迷い込む

絶え間ない音と光に導かれ
喜び、悲しみさえも忘れさせ
心は追い求める
不思議な詩の世界へと

先が見えない雲の中なのか
懐かしさを呼び起こす水の中

見えない力に誘われ
いつしか優しさに包まれる
喜び、悲しみさえも忘れさせ
心は追い求める
不思議な詩の世界へと

***

「詩集を読んでいてみつけたある一節。頭の中に色がみえ、絵がうかび、やがてそれが動き出していく・・・
気がつけば、それは不思議な詩の世界。そして、それをどこまでも どこまでも、追い続ける心。」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)

 


心の窓に光りを(Behind every child)

2010-08-30 00:00:01 | ブックエンド

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「心の窓に光りを(Behind every child)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の6曲目に収録されている曲です。

作詞:ミッキー吉野
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・タケカワユキヒデさんのお子さん4人もコーラスに参加してもらっている。
・子供の声を使ってレコーディングするのは初めてだったので、一緒に遊びながらやったみたいに自然に出来た。
・今回はラヴソングではないけれど、もっと大きな愛を感じてもらえればうれしい。
という事が記されています。

奈保子さんのコメントにもあるように、大きな愛をテーマにしたような内容の曲です。
たくさんの子供達と一緒に歌っている様子が目に浮かぶようです。子供達の歌声も自然に、自由に子供達が歌っている雰囲気が伝わってきます。
そのせいか、奈保子さんの歌声も自然で、伸びやかなものが感じられます。


写真は知人からの頂きもので、1990年に撮影されたものです。(小さくてすみません)
この写真の曲名は分からないのですが、子供達と一緒にステージにいるところから想像するとおそらく「心の窓に光りを」ではないかと思います。

歌詞の要約
***
雨の日にも、晴れの日にも
この世界、みんなの心には
希望の光が溢れてる
子供達はみんな知っている

子供達の素直な心の窓に、光りを輝かせよう
みんな一緒に、いつまでもこの惑星に

悲しい時にも、楽しい時にも
いつでもみんながいる
ひとりじゃない
子供達はみんな、分け隔て無く自由に遊ぶ

子供達の素直な心の窓に、光りを輝かせよう
みんな一緒に、いつまでもこの惑星に

いつでもみんな一緒に
心の窓に光りを輝かせよう

***

「人の住む家、家庭には明るくするために窓が必要。だから心にも窓が必要。そして素直な光りをいっぱい入れよう。次の世代の人達のためにも 僕たちの惑星。」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)


朝への誓い(Wake up to a new morning)

2010-08-26 00:00:01 | ブックエンド

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「朝への誓い(Wake up to a new morning)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の5曲目に収録されている曲です。

作詞:相良好章
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

静けさのなか、まるでささやいているかのようにゆっくりとした奈保子さんの語りかけるような歌声が印象的です。
サビ部分の透き通るような高音のファルセットが心に響きます。

この曲の歌詞ですが、全てがひらがなで書かれていて、まるで心のなかの生まれたての言葉が綴られているようです。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・ヴォーカルよりインストって感じ
・今回のアルバムテーマは”友達”、”愛”というように5くらいに決めて、この曲のテーマは”自然”だった。
・”自然”というテーマで作詞の相良さんが「大空を羽ばたく鳥」のイメージで書いてくれた。
・アルバムの中では大人っぽい感じのする曲ではないかと思う。

という事が記されています。


歌詞の要約
***
朝、梢でさえずる小鳥の鳴き声のように
あなたの言葉が
私の心にしみこむ
生きることを
ただ、ありのままに美しく、清らかに

誇らしげに大空に羽ばたく鳥のように
あなたの思いを
この胸に受け止められそう
生きるということを
ただ、時の過ぎゆくままに、鮮やかに

毎日新しい朝はやってくる

***


「プライドを持つこと大切だけれど、時の過ったプライドは昔話。常にありのまま、毎日々々新しい朝を迎えよう。」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)

 


哀しみをしるまえに(Just when I get to feeling)

2010-08-24 00:00:01 | ブックエンド

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「哀しみをしるまえに(Just when I get to feeling)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の4曲目に収録されている曲です。

作詞:松本恒男
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野


(写真はオリコンウィークリー 1990.5.28号からの抜粋です)

オリコンウィークリーの中で奈保子さん自身もコメントしていますが、ボサノバ風アレンジのスローテンポな曲です。
穏やかで、ゆったりとした気持ちにしてくれる優しいメロディ、そしてアコースティックギターの響きがとても心落ち着かせてくれる曲です。
一部ファルセットっぽく歌っている所もありますが、奈保子さんの自然な歌声、ささやきを聴いているようでとても心地よいです。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると
・この曲は比較的好きなメロディ。ちょっと口ずさめて、軽快だけどスローな感じがいい。・ボサノバ調のアレンジにした。車に乗っている時とかに合う曲。
・雨上がりの午後、晴れ間に車を走らせながら聴くのが一番いいシチュエーションだと思う。

という事が記されています。


「心の天気予報・・・恥ずかしさ、奥ゆかしさ 大事な事。ちょっとした心持ちが、夢と希望につながっていく。」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)

ブックエンドのコメントには上記のように記されていますが、この歌詞をじっくり読んでみても解釈は非常に難しく感じます。
要約を書いていて、自分でも意味が分からなくなって来ました。
(要約になって無いですね)

歌詞の要約
***
ささやきは風に流れる雨しずく
優しさは雨上がりのように、さりげない

心の中に光る隠しきれない想いと恥じらい
あなたは気づいていたはず

淋しさはつぶやきの雨模様
出会いの頃の想い出に雨宿り

心の中に光る隠しきれない想いと恥じらい
胸の中に光るささやかな輝きにため息と恥じらい
あなたはそれに気づいていたはず
***


今日を生きよう(Make it easy)

2010-08-22 00:00:01 | ブックエンド

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「今日を生きよう(Make it easy)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の3曲目に収録されている曲です。

作詞:相良好章
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

ロック調のノリのいいリズムの曲ですが、胸にずしりと響くメッセージを感じる曲でもあります。ラテン系の香りの音色の少し歪ませたリードギターのメロディも、心強さを引き立てているようです。

力強い奈保子さんの歌声もしっかりと伝わってきていて、ボーカルの他、セルフコーラス、そして曲の最後の部分での "You make it easy on yourself"のコーラスと、声にこだわっている曲でもあり、それがいっそうこの曲のメッセージ性を強くしているように感じられます。
このアルバムの中で、音楽的にもメッセージとしても、私が最も好きな曲で、聞いているだけで自然と心の中に力がわいてきます。

歌詞カードでのコメントは次の通りです。

「人には陽の部分も、陰の部分もある。もしその暗い部分が100パーセントのうちで、99パーセントでも自分は残された1パーセントの明るい部分でも生きていく。」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)

歌詞の要約
***
今私は、過去も、守るべきものも捨ててゆく
未来へつながる自分の心を胸に秘め歩き出す

この世に生まれたその意味を
自分に問いかけ
今前に進もう

今自分を信じる事が
輝く自分を見つけること
それが私の全て

今この一瞬を精一杯生きよう

この世に受けた自分の命
今一度見つめ直す時
自分らしく誇りを持って
命に応えるこそが生きる証

今この一瞬を精一杯生きよう

自分らしく生きることは
難しいことじゃない
***

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると

・肩肘張らずに、自然に生きようというテーマ。
・以前からコンサートで歌っている曲。
・割とハードでパワーのいる曲、その分ステージ映えする曲でもある。
・コーラスはポール・ジャクソン氏(ベース)とトミー・シュナイダー氏(ゴダイゴ)と自分の3人でやっている。
・メインよりもコーラスの方が自分は好き。

という事が記されています。


風に吹かれて(Now and then)

2010-08-18 00:00:01 | ブックエンド

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「風に吹かれて(Now and then)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の2曲目に収録されている曲です。


作詞:ミッキー吉野
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

しっとりとした雰囲気、奈保子さんのファルセットの声が優しく響くメロディ。
どことなる淋しさを感じさせる曲です。

両脇をブックエンドに挟まれて、机の上に並ぶ本のように、このアルバムの1曲1曲が作られているように思います。その1冊1冊は、心の中を記した物語のように思えて来ます。
そういった意味もあるのかも知れませんが、このアルバムの歌詞カードにはそれぞれの曲を読み解くコメントが添えられています。それはまるで本につけられた帯、あるいはブックカバーに記された言葉のようです。
ただし、ブックエンドに当たる最初と最後の曲にはその言葉はありません。
ブックエンドだから当然かも知れませんし、あるいはこのアルバムのコンセプトになる2曲として明確にメッセージを出しているからなのかも知れません。

ちなみにこの曲のコメントは次のように記されています。

「恋は錯覚から始まることも多い。そして、お互いに理解して別々の道を選ぶ。でも、ちょっとさびしいこの頃・・・」
(「ブックエンド」歌詞カードより引用)


歌詞の要約
***

風のように今私によみがえる記憶
あなたは覚えているかしら
時の流れに身を任せていたあの頃

ようやくお互いの生き方が解りあえたけど
本当は別々の道だったことがちょっと寂しい

目に見えない心の底
触れられない瞳に映るもの
感じることができたなら

肩打つ雨のように今私によみがえる想い出
あなたは覚えているかしら
いつしかふたり薄れていった想い出

ようやくお互いの生き方が解りあえたけど
本当は別々の道だったことがちょっと寂しい

心に響く覚えていたはずだった気持ち
遙か遠く忘れていたと思っていた気持ち
もう一度、取り戻すことができたなら

***

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事での、この曲のコメントを抜粋すると

・満たされているのに何か物足りない、どうしたらいいのか分からないという時代になっているように思う。1990年代になり、変わりゆく時代の中、皆よい時代へ向かうことを願っている。そういう気持ちを出せたらと思って作った曲。
・ミッキー吉野氏とも普段からそういう話をよくしている。

という事が記されています。


美・感性 (The beauty of the soul)

2010-08-16 00:00:01 | ブックエンド

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「美・感性(The beauty of the soul)」

河合奈保子さんの17枚目のアルバム、そしてデビュー10周年(1990.6.1)にリリースされた記念アルバム「ブックエンド」の2曲目に収録されている曲です。

作詞:相良好章
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野

アルバム「ブックエンド」は奈保子さんの10周年を記念するアルバムという事を考えると、奈保子さんが歌手として続けて来た10年とこれからの想いを込めた何らかのメッセージを伝えるためのアルバムではないかと私は思っています。

その事を伺わせることとして、歌詞カードの一番最後には
「Dedicated to all the people who have supported me over the 10 years」
というメッセージが「NAHOKO」というサインと共に添えられていることからもうかがい知ることが出来ます。

アルバムタイトルは「ブックエンド」ですが、アルバムジャケットには「Book Case」という文字が記されています。おそらくリリース直前でのタイトル変更だったのだと思いますが、このアルバムの意義を考えた上での決断だったのだろうと思います。
そして「ブックエンド」を意味する2曲のうちの1曲がこの「美・感性」ということになります。

胸の奥から押し出すような、しかし力強さを感じさせる歌声。おそらくトラックダウン時にアレンジしているのだと思いますが、心の強さがしっかりと感じられる歌声のように聞こえます。
切迫感感じさせる速いリズム、そして間奏部分での不安定さを感じさせるようなメロディは、自分の音楽は「未完成」であり、目指すべき所は遙かまだ先にあるということを表現しているように感じられます。

オリコンウィークリーの1990年5月28日号の記事では、このアルバムのそれぞれの曲について奈保子さんのコメントが紹介されています。
その中から抜粋すると
・自分の曲はメロティが先の場合が多いが、この曲は詞が先だった
・アルバム全体が見えてから取りかかった曲なので、時間をかけて作った
・詞のイメージは人を愛するということより、「生きてる道」、それもまっすぐではなく紆余曲折の道
ということが書かれています。


(写真はオリコンウィークリー 1990.5.28号からの抜粋です)

歌詞の要約
***
暗闇迫る空へ
今あえて安らぎの場所を捨て1人旅立つ
行く先の見えない空
しかし、私の心は自由に満ちている
希望で熱く溢れる想いに気持ちは昂ぶる

探し続けているもの
今も美しく遙か遠くまで続いている
それを追い求める気持ちに迷いも限りもない
たとえそれが遙かなる路だとしても

それはいつもきらめき続けている私の歓び
それは私の存在の証

私の前に続くうねる路
今、そこに踏み出す足取りは
茨の道だとしても自由に満ちている
それが愚かな事でもこの想いには迷いも限りもない
たとえそれが遙かな路だとしても

それはいつもきらめき続けている私の歓び
それは私の存在の証
***