河合奈保子・Pure Dream

奈保子さんの歌声が聴ける日を夢見て・・・
(当ブログはご本人とは無関係です)

奈保子さん以外の記事もあります

黄昏ブルー

2011-04-28 07:24:38 | シングルB面

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「黄昏ブルー」

河合奈保子さんの10枚目のシングル「けんかをやめて」のB面収録曲です。

作詞:竜真知子
作曲:馬飼野康二
編曲:若草恵

冷たい秋風が吹き抜けるかのような、淋しげなピアノの音色で始まるイントロの曲で、マイナー調の曲です。
馬飼野康二さんが奈保子さんに提供した楽曲の中で、全篇マイナー調の曲は、この曲くらいではないかと思います。

この頃のシングル曲、「夏のヒロイン」、「けんかをやめて」、「Invitation」のB面収録曲はこれまでに紹介した通り、「ゆれて - あなただけ」、「黄昏ブルー」、「木枯らしの乙女たち」です。
A面「夏のヒロイン」は馬飼野康二さん、他2曲は竹内まりやさんの曲で、メジャー調、あるいはポップス色が強く出ている作品ですが、それらのB面はいずれもマイナー調を強く出した作品が組み合わされています。

これらのB面マイナー3連作は、このころの奈保子さんの歌のもう一つの特徴ではないかと思います。

当時の歌手、特にアイドルと呼ばれる方の曲はメジャー調の曲が多く、歌唱がそれなりでも、まあまあ聴けていましたが、マイナー調の曲ではそうはいきません。

聴き手にマイナー調の曲をちゃんと伝えられるのは、歌唱と感情表現の両方が伴わないと難しいと私は思っています。そう言ったマイナー調の曲を歌える奈保子さんであればこそ、メジャー調の曲の魅力がいっそう引き出されるのではないかと思います。

「黄昏ブルー」を含めたこれらの3つの曲をこれほど感情を込めて細やかに歌えることに私が気づいたのは、ここ2年くらいのことでした。
曲リリース当時18~19才の奈保子さん、天性(もちろん、歌手になってからの努力もありますが)の歌声と表現力には、あらためて驚きを感じます。

「黄昏ブルー」を何回も聴いていると、涙が出そうになるくらい曲の中に引き込まれてしまいます。

歌詞の要約
*****
あなたと会うはずだったカフェテラス
私はひとりきり
心に淋しさ埋め尽くす

夏の想い出の指輪
あなたの心を感じたくて
左の薬指につけてみる

悲しくなるほど好きなのに
ひとりきりでいると
見失いそうになるあなたの心

秋の冷たい風は私の胸から
あなたのぬくもりを奪い去る


あなたを待ち続けるカフェテラス
淋しさが私の周りを包んでゆく

あなたがいてさえくれれば
こんな想いを拭い去れるのに

こんな想いのままで
あなたを待ち続けてもいいですか
あなたを愛し続けてもいいですか

秋風の中、
悲しいほどにあなたを想い続け
ひとり待っている

*****


本格ドラマティックJ-POPユニット Laguna (その2)

2011-04-25 00:00:01 | Laguna

今日は(も)河合奈保子さんの話題ではありません。
済みません。
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「本格ドラマティックJ-POP Laguna(その2)」     


先日、紹介させていただいた Lagunaとういうユニットについてのご紹介(第2弾)です。

先日から聞き始めたLagunaさんの音楽について自分の頭の中を整理するという意味で書いてみました。
全文7部構成のという長文になってしまいました。

「■で始まる各節を1回分の投稿としてもよいくらいになってるなぁ。」と書き終えたあとで感じましたが、全文この1回で投稿します。

最後まで読んでいただけたら幸いです。


■1.Lagunaさんの人柄について
このブログを読んでくださっている、今でも河合奈保子さんを応援している方達にとって、歌のすばらしさや容姿の可愛さ・美しさだけでなく、奈保子さん自身の純粋で優しく思いやりのある人柄を、奈保子さんの大きな魅力と感じておられる方も多いのではないかと思います。

先日Lagunaさんのライブを見てきたことは書いたとおりです。
そのとき実際にお二人と話したときの印象、とても丁寧で優しさを感じられる対応でした。

また、これまでツルさんブログでコメントに対するお返事はどなたに対しても丁寧で、心使いを感じさせる内容で、思いやりのある人柄だと感じてました。
そう言う印象があったことも、今回Lagunaさんのライブに出かけてみたいと思った動機の一つになったのかも知れません。

今はライブハウスでの活動を中心にされておられるようですが、2007年頃は秋葉原でのストリートライブも精力的に行われていたようです。
その様子はオフィシャルHPのライブレポートでも多くの写真で紹介されています。

Laguna ☆ Street Live Report
(注:このリンク先は携帯対応ではありません。)

ここで掲載されている数々の写真を見ていて、Lagunaさんのお二人の人柄が良く出ていると感じました。


Lagunaさんについてちょっと気になったという方は、このライブレポートの写真を見ることをオススメします。
写真にはお二人の人柄の雰囲気を感じ取れる数々の表情があると私は思います。
そう言ったお人柄がらについても、Lagunaさんの魅力だと思います。

写真の多くはボーカルのツルさんですが、それは当然というか仕方ないですね(笑)


■2.「小さな翼」
前回は「息吹」という曲について紹介させていただきました。この曲は「息吹」という大きなテーマで作られた7部構成のうちの1曲にあたり、そのうち3曲がアルバム「息吹」に収録されています。
そして他の4曲は別のアルバム2枚に収録されています。つまり、アルバムの区切りを超えた3枚の中で表現されたテーマの作品なのです。

「小さな翼」は前回紹介した「息吹」と対になっている曲で、この曲はアルバム「息吹」のDISC2の4曲目に収録されています。


しかし、残念ながらオフィシャル試聴サイトでも公開されていないので、皆さんにその曲の雰囲気を感じていただくことが出来ません。

ちなみに前回も紹介いたしましたが、「息吹」は試聴サイトで聞くことができます。
DISC1の3曲目です。
「息吹」オフィシャル試聴サイト


(注:このリンク先は携帯対応ではありません。)

「小さな翼」はとてもテンポのいい曲です。外を歩きながらポータブルプレーヤーでこの曲を聴いていると、いつのまにか曲に歩調が合って、行進曲みたいになってしまいます。(笑)


■3.曲どうしのつながり
「息吹」と「小さな翼」で登場するのはふたりの女性です。高校時代、青春を共に過ごした間柄のふたり。

「息吹」では、卒業後もずっと故郷で毎日を過ごしている女性の側での、そして「小さな翼」では、卒業後に自らの夢を探し求めて東京へ旅立った女性の側での心情がそれぞれ描かれています。
両曲は数日以内の時間的つながりを持っていて、時間的順序は「小さな翼」が先になります。

卒業後自分の夢を探しているが、未だ見えない、夢に届かない毎日に何かを変えなければと迷い、故郷で夢を思い描いていた頃の事がふと心に浮かび、何かが見つかるかも知れないと思い立ったように電車に飛び乗り故郷へ戻っていくという話が「小さな翼」です。

それに続く「息吹」では、故郷に戻ってきた「小さな翼」の女性が再び東京に戻って行く場面を、ふたりで駅まで歩いてゆき、電車の扉がしまるまでの心情を見送る側(息吹側)の女性の立場で描いています。

「息吹」と「小さな翼」に登場するふたりの女性。それぞれが自分が本当に自分の思った生き方を今しているかという疑問を心に持ち悩み続け、昔共に夢や未来を語り合っていたときの気持ちを、ここで再会することで思いだし、それぞれの心の中に何かを見つけることになります。

「小さな翼」がテンポのいい曲であることは最初に書いた通りです。逆に「息吹」は切ないバラード調の曲です。
そして、それぞれの曲調の違いは、卒業後のふたりの女性の生き方を象徴しているのかもしれません。


■4.秘められたメロディ(想い)
こういった別の視点で描く手法は物語の中では時々あります。
描き方、表現方法は異なるかも知れませんが、私が最初に思い浮かべたのは「愛と哀しみのボレロ」でした。(この映画を最初にTVで見たときはつながりがなかなか見えず、?な思いだったことを今も覚えています。)

しかし、それをポップスという音楽作品アルバムの中で、楽曲を使って表現するという手法はとても新鮮です。

実は、それぞれの曲の中に込められた想いを表現しているのは歌詞だけではありませんでした。

「息吹」と「小さな翼」、共にそれぞれの曲で2コーラス後に大サビが入り、それから間奏へとつながります。
間奏で流れるメロディはエレキギターの音色で奏でられており、それぞれの曲で全く同じではありませんが非常に似たフレーズ(モチーフ)が使われています。

この間奏でのナカヤマさん(相方さん)の演奏がちょっと格好くて聞き惚れてしまいます。
また、大サビ部分の歌唱、特に「小さな翼」では長いフレーズのメロディで、ブレスする箇所がほとんどありません。それを一気に歌い上げるツルさんのボーカルにも聴き入ってしまうので、聴くたびにモチーフが同じかどうかなんてどうでもよくなって、聞き逃してしまいそうなんです(笑)。
(「小さな翼」の大サビ~間奏はボーカルも演奏もちょっと格好良すぎます。)

話は戻って、
間奏なので当然歌詞はありません。

それは、ふたりの女性が心に迷いを感じながらも、実は今でも「変わらぬ想い」を心の底では持っている。しかもその想いが実は共通しているということを表現しているように思います。
それを歌詞で表現しないのは、彼女たちにもはっきりとした形で「見えていない」、または「今は見失っている」ということを聴き手に伝えているのかも知れません。

メロディで物語(曲)間のつながりや想いを表現出来るのは、音楽ならではの手法です。このアルバム作品にグッと心を引き込まれます。

「3.曲どうしのつながり」の最後で書いた、二つの曲調の違いはそれぞれの生き方の象徴という点について、「小さな翼」が行進曲風ということや、大サビで息をもつかせぬメロディになっていると言うことは、「小さな翼」の女性の東京に出てきてからの生き方はひたすら走り(歩き)続けてきたという事の表現なのかも知れません。


■5.「ねがい」
アルバム「息吹」に含まれるもう一つの関連曲、「ねがい」はこのアルバムの最終曲として収録されています。
「息吹」の最後で再び東京に戻る「小さな翼」の女性が、夜遅く降り立った都会の駅から家まで歩く間に心にはっきりと浮かんだ想いについてを「ねがい」の中で描いています。

さきほど書いた、「息吹」と「小さな翼」に共通するモチーフは、「ねがい」の中で三たび流れることになります。
それは、この曲の大サビで具体的な言葉(歌詞)で語られて(歌われて)います。
あのとき心に思い描いていた夢は今も変わらずそれぞれの胸の中に咲き続けていると。

「ねがい」のシチュエーションは、流星群が見られる夜という劇的な場面の中で思い至るという設定になっています。
自分がずっと心に描いていた夢をかなえるために何をすべきだったのか、はっきりと見えないまま走り続けてきたけれど、いま心の中にはっきりと見えたものが、「ねがい」を叶えるために最も大切だったと気づきます。
そして降り注ぐ流れ星の下で、「ねがい」を叶えるための思いをあらたにする。

この曲では「息吹」の側の女性の気持ちは描かれていませんが、大サビでのメロディを共通に取り入いれていることを考えると、おそらくふたりの女性ともに根底にあるのは同じ思いだったのではないかと想像できます。

このつながりを知った時、今までこのような表現をした音楽作品に出会ったことは初めてで、大きな感動を覚えました。

アルバムのライナーノーツにはこれらの3曲は関連曲で、それぞれのシチュエーションの紹介はありましたが、同じ(似た)フレーズを仕込んでいることまでは書いてありませんでした。
そこまでライナーノーツに書かれてしまうと、聴き手側の想像が狭まってしまうので、曲を聴いたときの感動は逆に薄れてしまうので、あえて「書かない、聴き手に任せる、聴き手次第」という解説の仕方もよく考えられていると思います。
実は、同じアルバムの全く別の曲の解説にヒントがあったりもします。


■6.ドラマティックとは
「息吹」、「小さな翼」、「ねがい」の中で似たフレーズが出てくることはCDを聞き始めてから比較的早い段階で気づいていたのですが、それがどういう意味を持っているかということまでは最近まで全く理解できていませんでした。
その時、ライナーノーツの解説を読んでも「?マーク」が頭の中に増えていくばかりでした。

実は前回、「息吹」の紹介を書いて一旦投稿しながら修正削除していました。それは、Lagunaの音楽が持つ、そしてグループの肩書きにまでつける「ドラマティック」とは何だろう?ということについてでした。「?」が頭の中を埋め尽くしている段階でこれを語るのは時期尚早と思い、迷ったあげくそのときは削除しました。

その意味についは、今もまだほんの一部しか自分には見えてはいないと思います。
一つの事象(日常や物語)、あるいは同じ場所でもそこに居合わせた別々の人に関することを多面的、それぞれの当事者からの視点で描いていることについてはライナーノーツでも説明されていましたが、それが言葉だけではなく、メロディの中にダイナミックに表現されていることが「ドラマティック」につながっているのではないかと感じています。

「息吹」と「小さな翼」。いずれの曲もメロディ、歌声ともに聴き入ってしまうほどそれぞれの曲単体でも感動し、十分に曲を楽しめる作品です。

先ほど書いたように、仕込まれたフレーズがとても格好良くギターで奏でられているので、聴き入ってしまうとそのつながりを完全に見落としてしまいます。

曲どうしでのつながりにかかわらず、これらの曲を単に楽しみたいという考えで聴くのも、もちろんあると思いますし、そう言う楽しみ方も正当な考えだとも思います。


●追記(2011.4.28)
「小さな翼」のライナーノーツの中には、「大サビ」のメロディと間奏でのギターソロのメロディをどちらにするか(入れ替えるべきか)しばらく迷っていたという事が記されています。
そして、大サビとギターソロが「もし逆であったら、中盤の雰囲気も違ったものになっていたかも知れません」とも記されています。

それは、この曲での大サビがもつ意味合いを考えると、そこにつながるためのメロディにも変化が起きるのは当然だと思います。
更に、「息吹」や「ねがい」という作品とのつながりを考えると、その変化は「小さな翼」だけには収まらないように思います。

その変化だけで、登場するふたりの女性のそれぞれの心情は「時間の経過と共に異なったものになってしまった」と解釈できることにもなります。もしかしたら、「息吹」や「ねがい」の歌詞、メロディにも変化が起きてたかも知れません。

「小さな翼」での今の大サビ、ギターソロの選択は偶然か必然かは私には分かりませんが、その選択1つで物語が大きく動くという可能性を秘めているアルバム「息吹」は、まさに「ドラマティック」なのだと言えるのかも知れません。


■7.素敵な歌声
前回のLagunaさんに関する投稿にも書いたのですが、Lagunaのボーカルは「ツル」さん(オフィシャルHPにはちゃんとその方のお名前が書いてありますが、ブログ等でご自分もこういう書き方をされてることが多いようです)という女性の方です。

曲毎にその立場で心を込めて表現していることがよく感じられ、歌声には曲それぞれで異なった響きがあります。
また、歌声だけでなく各曲の随所で用いられているセルフコーラスも多彩で、同じ声で重ねて厚みを増すだけでなく音階(高い側にも、低い側にも)や声質を変え(しかも何種類もある)、ハモりも入れられて更に曲の広がり、深みを出しています。
自分の声で重ねているだけなのに、その歌声、ハーモニーは違った声で心に届くのがとても不思議です。

Lagunaさんの場合、圧倒的歌唱力(そもそも、歌唱力とは何かという考え方もありますが)で押すタイプの歌い手さんではないと私は思っているのですが、それ故にその歌声には、よりいっそう表現する心が表れるのではないかと思います。

河合奈保子さん以外で、これほど素敵な歌声を持っている方と思ったのはLaguna(ツルさん)が初めてでした。

もちろんこれまでにも、1曲1曲について感動を覚えた歌い手さんは何人もいました。しかし、複数曲、アルバム作品を通してそう感じられたのは、私の中では奈保子さんとツルさん、このふたりだけです。

今回紹介したアルバム「息吹」のなかの1曲を聴いただけでは、「この人はそう言う歌声だ」と思われるかも知れません。興味を持たれた方は他の曲も聴いて見てください。何かを感じることが出来るかも知れません。

河合奈保子さんと異なる声質ではありますが、ツルさんの歌声、奈保子さん同様に私はとても好きです。

試聴サイトの音源はCDと比べるとやや音質が落ちるようなので、CDで聴くといっそうよく感じられると思います。
(と、最後は宣伝っぽくなりました)


●追記(2011.4.28)
LagunaさんのCDアルバムについては「息吹」と「私という名の小さな光」の2枚を同時に入手し、先に「私という名の小さな光」から聞き始めました。
その後、「息吹」の中から気になった曲のいくつか(2枚組アルバムの大作なので)選んで聴いていてたのですが、歌声が前のアルバムとちょっと違うなと、その時思いました。ふたつのアルバムのリリース間隔は約3年。
3年で若干声が変わったのかなと思いながら、他の曲を聴くと「私という名の小さな光」と同じ歌声が聞こえて来ました。

この時に、実は曲毎に歌声を変えている。しかも、あからさまな歌い方の変え方ではなく自然にその歌声が出ているように思え、もう一度、「私という名の小さな光」を聴くと、全ての曲でその曲ならではの歌い方(感情表現につながると思いますが)をしていると気づきました。

こうして、この2枚のCDを同時に聴いたことが、Lagunaさんの歌の表現を感じることができ、ツルさんの歌声のすばらしさに気づくことができたきっかけでした。

アルバムの中の様々なシチュエーションが心に深く感じられるのは、歌詞、メロディ、サウンドだけでなく、それぞれの情景を歌い手であるツルさんが心を込めて表現した歌い方をしている部分も大きいと私は思っています。

この節の始めに「歌声には曲それぞれで異なった響きがあります」と書きました。
この1行、実はこのような事を本当は書きたかったのですが、ちょっと省略しすぎたと思い追記しました。

---------------

次回の投稿はもちろん奈保子さんの曲で、「黄昏ブルー」を予定しています。

 


けんかをやめて

2011-04-22 07:24:38 | あるばむ

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「けんかをやめて」

河合奈保子さんの10枚目のシングル曲、また、河合奈保子さんの5枚目のアルバム、「あるばむ」の5曲目に収録されている曲です。
そして、「あるばむ」のA面、竹内まりやサイドの最後となる曲です。この曲では竹内まりやさん自身もコーラスに参加しています。

作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:清水信之

シングル曲のアルバム収録に関しては、河合奈保子さんの場合、再収録することがそれまでは多かったのですが、「あるばむ」に関してはシングル音源をそのままアルバムに収録しているのではないかと思います。
それぞれ聞き比べても、違いを聞き分けられませんでした。


この曲の編曲は清水信之さんで、ポップスらしいアレンジですが、一部のTV番組やコンサートではストリングスアンサンブル(バイオリン、チェロ、ハープ)と奈保子さんのピアノ弾き語りというスタイルで歌われていました。
ストリングスアンサンブルのアレンジは服部克久さんによる編曲なのですが、こちらのアレンジの方が曲に込められた思いがより伝わってくるように感じられるので私は好きです。

「けんかをやめて」とは別の話になるのですが、今から約1年前に関西の銀行のイメージ曲(?)河合奈保子さん作曲のインストゥルメンタルとして突然発表され、そのホームページでBGMで使われ紹介されていました。
そのときはメインモチーフの一部分だけしか聴くことができませんでしたが、今年の2月にはフルバージョン(?)をBGMにしたビデオニュース映像がリリースされ、多くの奈保子ファンの方が心ときめかせたのではないかと思います。

河合奈保子さん作曲のBGMが聴けるサイト

池田泉州銀行 ビデオニュース

ビデオニュース Vol3でフルバージョンがBGMとして使われています

この最新の河合奈保子さん作曲の音楽での出だしのフレーズなのですが、「けんかをやめて」のストリングスアンサンブルアレンジで奈保子さんが演奏するピアノの出だしのフレーズとほぼ同じなのです。
このことはこのブログや、付属掲示板でも以前書いたのですが、実は服部克久さんはストリングスアレンジのみで、ピアノアレンジは奈保子さん自身によるものだったのではないかと今は思うようになりました。

おそらく奈保子さんの心の中にあったフレーズでそれを最新の作品の中に取り入れられたのではないかと想像しています。

けんかをやめて (ストリングスアンサンブルバージョン)  
(YouTubeへのリンクです)

この曲がリリースされた当初は、曲に対する心の込め方について、私はほとんど聴き取れていなかったように思います。
最近になって、この曲で歌われている奈保子さんの歌声、いかに気持ちが込められた曲であったかということについて、やっと最近(少しくらいは)感じられるようになりました。
その想いに気づいたとき、この曲は30年近く前に聴いた時とは全く別の曲のように聞こえてきました。ちょっと時間がかかり過ぎましたが、そう感じられて良かったです。


竹内まりやさん自身もこの曲をセルフカバーしていることもあり、あまりにも有名な曲で、歌詞の要約をするまでも無いとは思ったりもしてます。
また、私のような40代半ば過ぎのオジサンが少女の乙女心について書くのは少々無理があるかもしれません(笑)。私なりの解釈と言うことでご理解ください。

歌詞の要約
*****

ふたりの人を好きになっていた私
どちらの恋とも向き合えると思っていた

ふたりの気持ちを考えることなく
自分の恋としか思っていなかった私
好きという気持ちがありさえすればいいと思っていた

恋にあこがれているだけで
ふたりの心を傷つけることをしていたなんて
いままで気づくことさえなかった

ふたりの心の痛みを知って
胸の苦しみを今やっと分かったの

ごめんなさい。
もう争わないで
けんかをやめて


恋の話に花が咲く友達の間の会話
私も恋の自慢がしたいだけだった
ただ、それだけだった
ふたりの気持ちを考えることが無かった

いつか心から好きと言える
恋が出来る日が来るまで
今の私にはどちらの気持ちにも
応えるる資格はないの

ごめんなさい。
もう争わないで
けんかをやめて

*****

と、書いてはみたものの、やっぱり難しいですね。


砂の傷あと

2011-04-19 07:24:38 | あるばむ

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「砂の傷あと」

河合奈保子さんの5枚目のアルバム、「あるばむ」の4曲目に収録されている曲です。

作詞:竹内まりや
作曲:林哲司
編曲:林哲司

失恋、傷心を歌った悲しい曲のはずなのですが、格好いいと思えるくらいのアレンジ、アップテンポのリズム、心に押し寄せる哀しみを表すかのようにスピードのあるストリングスのイントロが切なさを表現しています。また、この曲を含め竹内まりやさんの作品ついては特にドラムの音(リズム)を際立たせたアレンジになっているようにも感じらます。この曲でも比較的激し目のドラムアクションも印象的です。

この曲では、竹内まりやさんもコーラスに参加されており、その声をはっきりと感じることができます。
作曲、編曲は林哲司さんなのですが、コーラスアレンジは竹内まりやさんや山下達郎さん風のものが感じられるように思います。
このアルバムがリリースされる以前から、竹内まりやさんと山下達郎さんの音楽的つながりはあったようなので、そういった曲調が取り入れられたとしても不思議ではないと思います。
そのため、竹内まりやさんが歌っていても全く違和感のない曲だとも私は思います。そして、「砂の傷跡」は奈保子さんの曲の中でも、比較的ニューミュージック色の強い曲なのではないかと思います。

この曲のフルコーラスでのメロディ構成は次のようになってます。
サビ(*) A A' B サビ  A A' B サビ サビ'
比較的シンプルなメロディ構成でサビ部分は、ほぼ同じフレーズの2回繰り返しを1組として構成されています。(*:但し、出だしのサビは1フレーズのみです)
2コーラス後の最後のリフレインでは「サビ'」の冒頭半小節分が切った形でメロディを作っていると思っていましたが、あらためて拍子を取りながら聴き返してみたら逆でした。
最後のリフレイン「サビ'」の方が小節の先頭から入っていて、1,2コーラスの通常のサビの方が、頭に休符を入れたメロディになっているようです。
なので「サビ'」では他のサビに比べて音が少なくなります。歌詞に合わせてそうしたのか、そうなるように歌詞を合わせたのかは不明ですが、大サビとも感じられるくらいに盛り上がりを感じさせてくれます。

この曲は4拍子ですが、A A'部分のキーボード伴奏は(たぶん)8分音符で3+3+2でコードを刻んでいて、メロディ構成がシンプルな分、リズムの変化を際だたせているのかも知れません。

こうやって見ると、「あるばむ」の竹内まりやさんの作品についてあらためて見てみるとリズム、あるいはその変化に特徴をおいた作品となっているように感じます。

「あるばむ」の1曲目、Invitationについては先日書きました。以前別の掲示板でこの曲のイントロをある方が楽譜に書き起こしてくれたもの見ました。
3つの音の繰り返しが続くイントロですが、これを8分音符の4連符でつないでいた譜面でした。
その時は深く考えなかったのですが、これは3拍子と4拍子のポリリズムだと最近気づきました。

林哲司さんの曲は私の好みのメロディという事もあり、この曲は奈保子さんの曲の中でも特に好きな曲の一つです。
なので、この曲について書き出すとささいな事でも書いてしまい、どうしても長くなってしまいます。(笑)
----------

河合奈保子さんの歌声については私はよく「切ない響き」とたびたびこのブログに書き込んでいます。

前回、書いたLagunaさんの歌声を聴いた時、奈保子さんとは異なりますが「切なさ」を感じました。
その切なさは、いったいどこから来るのだろうかと最近よく考えることがあります。
もちろん、メロディやサウンド、声そのものによる部分もあるとは思います。
ただ、それだけで心振るわせる程の「切なさ」感じる事が出来るだろうかと。

曲をじっくり聴き返してみると、歌詞に込められた機微を表現しようと歌い方を変えているように感じられます。要は感情の込め方なのですが。
それはただ大げさにとか、パフォーマンス的にやったとしても伝わるものではなく、心の中で語りかけるように歌の心を伝えようとし、聴き手の心に響くのではないかとも思います。

曲をさらりと聴き流しただけでは歌声の変化は分からないことは多いのですが、それでもその歌声は心の一番深い部分に直接響いて来ます。

この曲では、細やかに変化する奈保子さんの心を込めた感情表現を聴くことができます。


歌詞の要約
*****

あなたに恋してた夏が終わろうとしている
私の心に深い傷あとを残して

あなたとふたり訪れた想い出を探すように
心さまようままに辿り着いたこの浜辺

恋にあこがれ心躍らせていた私
あなたの心ははじめからここには無いと気づき
深い悲しみが私の胸を埋め尽くす


あなたとふたり撮った写真
今の私に残された、たった一つの想い出
見上げた空はいつしか涙色へと移りゆき
吹き抜ける秋風が悲しい胸をしめつける

心に刻まれた傷あと
もう二度と同じ気持ちで
誰かを恋することはできない

あなたに恋したときと同じ
無邪気な心で

あなたに恋していた私は
どんな夢もかなうとさえ思えていた

*****


本格ドラマティックJ-POPユニット Laguna(その1)

2011-04-16 01:55:38 | Laguna

いつもご訪問いただいている皆様には申し訳ありませんが、
今回は河合奈保子さんの話題ではありません。
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「本格ドラマティックJ-POP」     

この不思議な肩書きに私が出会ったのは1年近く前になると思います。
私のブログも登録している「ブログ村」のJ-POPのサイトを巡っている時に
偶然見かけたのがきっかけでした。
Lagunaというグループのボーカルのツルさん(女性)のブログ。
しばらくは、ただ拝見するだけのROMで楽しませていただいておりました。
約半年前にツルさんが体調崩されブログしばらく休みます
という書き込み(2010.9.16)をされて心配になり、
初めてコメントさせていただきました。
それ以来、時々ツルさんブログに遊びに行かせていただいております。

先週4月9日(土)に秋葉原のライブハウスで行われた
Lagunaさんのライブに行ってきました。
以前からブログで何度かコメントさせて頂いてはおりましたが、
Lagunaさんを知ってから約1年経って、
ちゃんと音楽を聴くのは初めてのことでした。

Lagunaのお二人とも茨城県にお住まいの方では、
先の震災で大事こそなかったようですが、
今も厳しい環境のなかで過ごされておられる中、
今回ライブを開催されたとのことでした。

そのライブの中での1曲「息吹」。
(「息吹」という2枚組アルバムのタイトルナンバー)

ふたりの女性の友人同士が久しぶりの故郷での再開後、
再び都会に戻るひとり見送る別れのなかでの心情を描いた曲なのですが、
立ち直る何かの想いが届けばとこの曲を選んだ理由の一つであると仰ってました。

Lagunaさんのオフィシャルサイトで、その曲をフル試聴することができます。
素敵な曲だと思いますので、一度聴かれてみてはいかがでしょうか。

Disc1の3曲目。リンク先にある曲名をクリックすると試聴できます。
「息吹」オフィシャル試聴サイト



Laguna ツルさんのブログ
ツル的☆写真ブログ
音楽の話が1/3くらい、他はスイーツとリラックマです。女性らしくていいですね。(笑)

ライブの後、ツルさん、相方のナカヤマさん(男性)とも直接お話できました。
お二人とも気さくに、そして丁寧に対応していたき本当に素敵な方達でした。

「息吹」、サビのメロディを辿りながら儚くも
止まろうとしている優しいオルゴールの音色。
想いが再び蘇るかのように再び動き出し、
リズムを刻みはじめ歌い出しとなるイントロ部分を聴いているだけで、
私思わず涙が出そうになります。

ボーカルはツルさん、作詞、作曲、アレンジはナカヤマさん。
お二人でLagunaの音楽を作り上げているそうです。

ご自身たちはそれぞれ、「歌担当」、「歌以外担当」と仰っているようです。(笑)
ちなみに、「本格ドラマティックJ-POP」という肩書きはツルさんが考えてくれたと、
上記の試聴サイトにある「息吹」セルフライナーノーツ
(ナカヤマさんが書いてます)に書かれてます。


私はこのブログで河合奈保子さんの歌声を純粋さゆえの切なさと表現しています。
ツルさんの歌声も切なさが感じられますが、奈保子さんとは異なり、
優しさの中に切なさを秘めていて、自然に心の中に染み入ってくる歌声のように思いました。

そして、メールでこのことをツルさんに感想として述べさせて頂きました。
ツルさんは私が河合奈保子さんについてのブログを書いていることをご存じです。
お返事は、「河合奈保子さんと比べて頂いて光栄です。」と
好意的に受け止めて頂きました。


Lagunaさんの「ドラマティック」という言葉の意味はその作品にあるようです。
それについては、今回は文章が長くなりすぎたので、
また別の機会にしたいと思っています。


今回出かけたライブは、小さめの会場でした。
手の届きそうな程の距離で歌い手さんたちの表情がよく見えて、
より深く曲、歌を感じる事が出来る場所でした。

将来、こういう場所で奈保子さんの歌を聴くことが出来たら
どんなにいいだろうとも強く思いました。

次回は、順番通り「砂の傷あと」について書く予定です。
この曲は「あるばむ」の中で私が一番好きな曲です。


追跡

2011-04-13 07:24:38 | あるばむ

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「追跡」

河合奈保子さんの5枚目のアルバム、「あるばむ」の3曲目に収録されている曲です。

作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:大村雅朗

前曲「ダブル・デイト」の可愛らしい曲から一転、切ない片思いを描いた曲です。
この曲は「Invitation」と同様に竹内まりやさんの作詞作曲、大村雅朗さんの編曲によるものです。コーラスに関しても、同様に竹内まりやさんの参加はありません。大村さんアレンジだとそうなのか、偶然なのかは分かりませんが。

高校の放課後の部活動の声が響く校庭を想像させる効果音から始まるこの曲。心にその風景、歌詞の情景が浮かびます。

メロディ構成をみると、「A A' B C A'」とサビがありません。強いて言うならば最後のA'がサビに相当するのかも知れませんが、サビらしいサビを作らないことで、「追跡」というタイトルが表す心の外に出せない、伝えられない強い想いが込められたメロディとしているのかも知れません。

この曲で竹内まりやさんのコーラスはありませんが、奈保子さん自身の声で、A A'部分を重ねています。
エコーやディレイなのかもと思いましたが、竹内まりやさんが参加しているこのアルバムの音楽性のこだわりを考えると、歌声によるコーラスを使う方が自然だと私は思います。

この曲でサビがないということも関連しているのか、淡々とビートを刻むサウンドを中心に作られています。歌詞カードクレジットにBase記載があるのですが、ベースの生音らしきものは聴かれない、Eギターも同じで、おそらくエフェクターをかけてシンセ風にしているのだと思います。
そしてイントロ、間奏で響くサックスの音色が切なさを駆り立てています。

以前にも書いたことがありますが、この曲のサックスはJake Concepcion氏による演奏で、同氏が参加した奈保子さんの曲には以下のものがあります。「曲名(アルバム名):編曲者名」で記載しています。

・別世界(DIARY)                    :佐藤準
・危険なサマータイム(DIARY)     :後藤次利
・恋のDoki Doki Train (Angel)  :若草恵
・帰れない(サマーヒロイン)         :大村雅朗
・夏はセクシー(サマーヒロイン)    :若草恵
・もうすぐSeptember (サマーヒロイン):大村雅朗
・追跡 (あるばむ)                    :大村雅朗
・幻の夏 (Summer Delicacy)    :鷺巣詩郎
・クラブティーンネイジ(Scarlet)    :瀬尾一三
・黒髪にアマリリス (JAPAN)       :瀬尾一三

曲のサウンド構成とミュージシャンの選択については、私はアレンジャーの意向が強いのではないかと思っていましたが、こうしてみると明確な関連性はないようです。アレンジャーというよりは、レコード会社等の制作サイドによる選択なのかも知れません。


歌詞の要約
*****
あなたのことを遠くから見つめるだけの私
伝えられない熱い想い
あなたを想えば悲しいほどにせつなくなる

勇気をだして書いた
そっとあなたに届けた手紙
どうか分かって欲しいこの想い

みんながあこがれるあなただから
叶わない恋だと友達は言うけれど
あきらめられないこの想い
私の心はあなただけを追い続けている


放課後の校庭を走るあなた
私はひとりあなたを見つめているだけ
あなたを想う程にこの胸が苦しくなる

私に気づいてもらえないかも知れないけれど
あなたに私の心が伝わるのならば
いつまでも待ち続けられる

今は切なさだけが募るけれど
私は胸はあなたをあきらめられない

あなたを想う人はたくさんいるけれど
あなたを想う気持ちは誰にも負けない
私の心はあなただけを追い続けている

*****


ダブル・デイト

2011-04-10 07:24:38 | あるばむ

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「ダブル・デイト」

河合奈保子さんの5枚目のアルバム、「あるばむ」の2曲目に収録されている曲です。

作詞:竹内まりや
作曲:林哲司
編曲:林哲司

「あるばむ」のA面は竹内まりやさんが全曲作詞の作品を集めた青春グラフィティ、もしくは、「あるばむ」というタイトルだけに、その日々の追憶を綴っているという構成になっています。
竹内まりやさん自身もA面5曲中、3曲でコーラスに参加しています。

この「ダブル・デイト」でも竹内まりやさんの名前がBacking Vocalsにクレジットされています。
でも、まりやさんらしき声がどうしても聞き取れないのです。まだまだ聴き込みが足りないのかも知れません。

歌詞カードのクレジットのサウンド構成に"Glocken"とあります。
聞き慣れない言葉に、ネットで検索したら、いわゆる鉄琴のことでした。30年近くたって初めて歌詞カードの記述に気づきました。

イントロではフルートとグロッケン、そしてメロディ中での控えめなギターリズムの刻む音色が爽やかさを響かせています。
メロディー構成は A  A' B  C  サビとなっています。A後半、サビ後半でのリズムの刻み方が特徴なアレンジで、オモテ/ウラのリズムの打ち方を変えて刻んでいます。
特にさび後半はオモテ/ウラで8つあるリズムのうち5つだけを刻んでいて、奈保子さんのボーカルとの絶妙なタイミングの(いい意味での)ズレをだしています。

この曲の作曲、アレンジは林哲司さんです。奈保子さんの作品の中で林哲司さんのアレンジを聴けるののは「あるばむ」だけです。


サビにかけて音域が高めのパートが多いせいか、奈保子さんの歌声が若干細めになっているようにも感じられますが、ときめき高まる胸の内の雰囲気が伝わってきます。


この曲の詞は具体的な言葉で表現しているので、要約する意味があるのだろうかとも悩みましたし、どう表現すればいいかとも悩みました。

歌詞の要約
*****
仲良しのあの娘と一緒に
はじめてのダブルデイト
きっと楽しい日になる日曜日

映画館で待ち合わせ
男女並んで座って観る「スター・ウォーズ」
何気なくふれあう手に期待してる

大人の恋に近づいた気がする日
一緒に過ごせば楽しい会話で
並んで歩く手も自然につながる


夕食は眺めのいいピザハウス
窓辺の席は女の子たち

今日の楽しい想い出を
身も心も、学校とは違う姿で
残したいいつまでも

4人一緒に楽しむ
ボーリングも
いつもとは違うほど楽しくなる

テレビで観たアメリカングラフィティの様な
今日の一日は
みんなの噂さえ気にさせない程にしてくれる

*****


木枯らしの乙女たち

2011-04-07 07:24:38 | シングルB面

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「木枯らしの乙女たち」

河合奈保子さんの11枚目のシングル曲「Invitation」のB面収録曲です。

作詞:尾関昌也
作曲:尾関裕司
編曲:若草恵

12月リリースのシングルということもあり、タイトルも内容も冬の印象を強く感じさせる曲です。
A面のInvitationとは全く異なるタイプの曲をB面に取り入れることで、シングル盤としての明と暗を際だたせているように思います。

奈保子さんの歌声、感情表現も「Invitation」と「木枯らしの乙女たち」で全く異なっており、あらためて奈保子さんの表現力を感じさせてくれます。

作詞家の方達が表現する詞を解釈して歌詞の要約を書いているのですが、何気ない言葉に込められた内面が実は深いことに気づかされます。
詞の解釈を自分なりに書くことはできても、心の内側を何気ない言葉で表現する「作詞」は、自分には難しいとも思い知らされます。作詞家の方達の凄さもあらためて感じさせられます。

そして、詞に込められた心の内を表現する、奈保子さんの歌声、表現力のすばらしさがあることは言うまでもありません。


歌詞の要約
*****
ふたり寄り添い歩いた秋の街角
今もあのときの事が心から離れない

あなたから告げられた突然のサヨナラだった
それはあなたの気持ちに
まっすぐに向き合わなかった私への報い

気がつくとあなたの愛を探し歩いている
嘘であって欲しいあの言葉
大切なひとだったと気づいた

もう取り戻せないあなたの心
愛を探し求めてさまよう私の心

凍えそうなこの胸
いま私はひとりきり
もし叶うなら
もう一度あなたを愛したい
*****


Invitation

2011-04-04 07:24:38 | あるばむ

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「Invitation」

河合奈保子さんの5枚目のアルバム、「あるばむ」の1曲目に収録されている曲です。また、11枚目のシングル曲でもあります。

作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:大村雅朗

「けんかをやめて」に続いて、2曲連続で竹内まりやさんにによる提供のシングルとなったこの曲。「Invitation」、「けんかをやめて」の2曲が「あるばむ」の竹内まりやサイド(A面)に収録されました。

作詞作曲は竹内まりやさんですが、編曲の方は「けんかをやめて」とは異なって大村雅朗さんが担当されてます。
スローテンポのですが、メロディアスな曲です。ちょっと聴いただけだとシンプルな曲に聞こえてしまうのですが、音域が広く、スローなだけにごまかしがきかない曲で実は歌うのが難しい曲でもあると思います。そういう曲を自然に、そしてこの曲の純粋な心を表現できる奈保子さんの歌に、聴くたびにいつも引き込まれてしまいます。
この曲はやはり、奈保子さんでないと表現できない曲の1つだと思います。


竹内まりやさんの詞は他の職業作詞家の方と比べると比較的含みの少ない素直な言葉で綴る歌詞だと思います。
大村雅朗さんの編曲について、前回の「ゆれて - あなただけ」のときに、歌詞に込められた心の内側を表現するアレンジと書きました。
この「Invitation」もそれがよく現れているように思います。

竹内まりやさんの、なにげない言葉に込められた内面を大村雅朗さんのアレンジで引き出しているように思います。


歌詞の要約
*****
私の知らないあなたをのぞける
ときめきを胸に
初めて訪れたあなたの部屋
私が最初の人だと話してくれた
あなたのはにかんだ笑顔とともに

初めての出来事の不安さもあるけれど
ずっとあなたとの恋を大切にしたい
この気持ちに気づいて欲しい


あなたとふたりきりでいる
ときめきとは裏腹に
自分の思いをうまく伝えられない私

心熱く恋に走るのは若気の至りだけれど
大切に想う気持ちはお互いの胸に深く感じてるはず
この先もあなたとの愛を育ててゆきたい
ゆっくりと
私の心はもう決まっている
いつかきっと
ふたりの愛が実る日がくると

*****