河合奈保子・Pure Dream

奈保子さんの歌声が聴ける日を夢見て・・・
(当ブログはご本人とは無関係です)

奈保子さん以外の記事もあります

大きな森の小さなお家

2010-10-30 05:45:22 | シングルA面

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このブログは「歌手・河合奈保子」について、かつてのファンの方にもう一度思い出して欲しいという思いと、初めて「河合奈保子」の名前を見聞きする方に対してはすばらしさについて知って欲しいという思いで始め、最初は楽曲紹介、自分の感想について書き込んでいたのですが、いつからか歌詞分析(私の個人的解釈)のようになって歌詞の要約がシリーズ化しました。

歌詞要約を書き始めたのは、売野雅勇さんの歌詞は直接的でなく、ただ聴いているだけでは意味がよく理解出来ないと想い、そして言葉に秘めた深い思いがあるように感じたため、その意味を読み解いて、奈保子さんが表現しようとしている曲の心を知りたいと思って始めたように記憶しています。

これまでに歌詞の要約を書いたのは、
・シングルB面「メビウスの鏡」以降
・アルバム「HALF SHADOW」の「12月のオペラグラス」以降
です。

歌詞をじっくりと読んで曲を聴くと、曲に込められた思い、そして奈保子さんが表現しようとしている世界を自分が少しでも感じられるようになったのが、新たな発見でした。
デビューから30年たっても曲と奈保子さんの歌声の魅力に引き込まれるばかりです。

ブログの更新頻度は以前のようにはいかないと思いますが、歌詞の要約を書いていなかった楽曲について、その穴埋めをして行こうかと思っています。

このブログをずっと読んでいただいている方には、今更という感じにもなると思いますが、特に初期の頃の歌詞については、じっくりと読み込んでいないこともあり、自分自身で再度、曲を理解するという自己満足の意味合いがほとんどです。
どうぞ、ご容赦下さい。


「大きな森の小さなお家」

言うまでもなく、河合奈保子さんのデビュー曲ですね。

作詞:三浦徳子
作曲:馬飼野康二
編曲:馬飼野康二

やっぱり、この曲のイントロを聴くと、当時ドキドキしながらテレビを見ていた頃を思い出しときめいてしまいます。何度聴いても、いつも同じ気持ちになってしまいます。


さて、奈保子さんのデビュー以降初期の楽曲は少女、乙女心を表現した曲が多いので、これらの曲を「40代半ばのオッサンが勝手に解釈していいのか?」と(特に「大きな森の小さなお家」のメルヘンの世界については)悩みましたが、思い切って書いてみることにします。


歌詞の要約
*****
誰も知らない
誰にも染められていない
私の心

あなたへの想いに揺れる
風に揺れる草原のように
胸の奥を振るわす

あなたへ届け、この想い
あなたの想い、私の願い

私を包んで欲しい、あなたの大きな愛で

誰も知らない
誰にも染められていない
私の心

あなたへの想いを奏でる
不思議なメロディ
胸に強く響いてる

ふたりで奏でたい、このメロディ
ふたりでいたい、いつまでも

私を包んで欲しい、あなたの大きな愛で

*****


SONG OF BABYLON (ルパン三世 バビロンの黄金伝説)

2010-10-27 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「SONG OF BABYLON」

この曲は劇場版 ルパン三世「バビロンの黄金伝説」(1985年)での挿入歌です。
河合奈保子さんの「NAOKO LIVE PREMIUM」 貴重音源集に収録されています。

作詞:不詳
作曲:大野雄二
編曲:大野雄二

映画の中でも随所でこの曲が謎解きのヒントとして挿入されています。
奈保子さんが歌う曲は、奈保子さんが声優を務めたロゼッタ(宇宙人)が真の姿で登場するシーンでBGMとして流れます。

「NAOKO LIVE PREMIUM」のブックレットでは、この曲の作詞は不詳となっています。
しかし、この歌詞はマザー・グースの詩をそのまま引用しており、映画の中でも、この歌詞がマザー・グースの詩であるとルパンによって語られています。
つまり、マザー・グースの詩に大野雄二さんがメロディをつけたということになります。

JASRACでこの曲について調べると、作詞についてはPD(Public Domain)となっているので、ここで歌詞全部を書いても問題ないとは思いますが、歌詞を日本語で直訳してみます。

*****
バビロンまで何マイル?
70マイルさ
ろうそく灯っているうちにそこにいけるかい?
ああ、行って帰ってこれるさ
もし君の足が素早く、軽ければ
ろうそく灯っているうちにそこ行って帰って来られるさ
*****

映画の中では、自分の星へ帰るために必要となる失われた黄金をずっと探し続けているロゼッタの彷徨感、やるせなさを表した内容とも解釈出来るのではないでしょうか。

以下は私の勝手な解釈です。

歌詞の要約
*****
バビロン(の黄金)はいったい何処に?
遙か彼方さ
生きているうちに見つけられる?
きっと見つけられるさ
君に希望と情熱があるなら
きっと見つけられるさ
*****

聖書には「Three Score Years and Ten 」(人生70年)という考え方があるようで、
歌詞の「Three Score Miles and Ten 」には、一生かけて探し続けるという意味があるのではないかと私は解釈しました。

「NAOKO LIVE PREMIUM」には同じメロディで2曲のバージョンが収録されており
ドラム、ベース音(おそらくシンセで作っている音)で、ややビートをきかせ、哀愁感のあるバージョンと、ピッチを少し落としたスローで、アコースティックギターの音色とややエコーをかけた奈保子さんの歌声で神秘性を出したバージョンの2種類が収録されています。


有馬路よ

2010-10-24 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「有馬路よ」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

意味深さを感じさせる歌詞ですが、この歌詞の世界を解釈するのはちょっと難しいですね。この詞の他にもまだ関連する文章があり、そこから抜き出されたものではないかとも想像してしまいます。
イントロ無しで、いきなり歌に入るメロディは心の中にある深刻さを感じさせ、ただならぬ想いがある事を感じさせてくれる曲ではないかと思います。
この曲も「泣かす月」と同様に、曲全篇にわたって奈保子さんの声をコーラスで重ねてあり、曲の世界に深みを増し、その響きはまるで夢の中の回想を思わせるように感じます。

ここまで6曲、八島義郎作品をご紹介してきました。これら6曲は1996年にレコーディングされ、奈保子さんの歌声がレコーディングされている最後の曲であると「NAOKO LIVE PREMIUM」のブックレットで解説されています。


アレンジャーの松本恒男さん、6曲全ての編曲をしています。奈保子さんの曲では「ブックエンド」の「哀しみをしるまえに」で登場して以来(この曲では編曲ではなく、作詞)になります。

歌詞の要約
***
船の上で手を振る姿
あなたの影がかすんでゆく港神戸
想い出さえも消えてゆく

思い出されるあなたと過ごした
有馬路の宿
ほのかによみがえる香りが
胸を締めつける

あなたの残した黒髪を
思いがけず見つけ
手のひらにのせじっと見る
思い出すのはあなたの事ばかり
人には言えぬ想い出の中

***

 


人世風車

2010-10-21 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「人世風車」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

懐かしさと淋しさが入り交じった雰囲気を持った曲です。
まるで心の中で語りかけてくるようで、曲でありながら「語り」を聴いているようにさえ感じさせてくれます。

八島作品で表現される世界は、何気ない日常と誰もが心の中に持つ切なさの想いを言葉にしているように感じられます。そして、その言葉に奈保子さんがつけたメロディは、古風なメロディのようにも感じられますが、いずれも聴き手の胸に自然に染み込むように響いてきます。

歌詞の要約
***
故郷の風に吹かれて回る風車
今も思い出す信州の
懐かしい山並みと千曲川
流れゆく水に聞こえる蛙の声

寒さ厳しい故郷の
姉さんと下駄で歩いた水たまり
凍って滑り笑い合う
見上げた空が懐かしい

今でも心をよぎる
幼き日々の想い出は
叶わぬ姉さんの夢に
淋しさ押し寄せる
人世は悲しき風車
想い出の中の風車

想い出は風車のように巡り来る
***


八島義郎作品

2010-10-19 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「八島義郎作品」

八島義郎さん作詞で奈保子さんが作ったメロディはいずれも古風さを感じさせます。

「名も知らぬ花」
「桜草の夢」
「赤い傘」
「泣かす月」
「人世風車」
「有馬路よ」

八島作品のメロディに古風さを感じるのは、詞の内容によるものもあると思いますが、6曲いずれも、7・5調で書かれており、詞を音読するとても心地よい流れになるということにによる部分があるのかも知れません。
そういった言葉の流れを奈保子さんがイメージして作ったメロディが矢島作品という形になったのでしょう。

これら6曲の八島義郎さん作詞の曲を聴いた後で、改めて「夢の跡から」、「心の風景」を聴き直すと、編曲者の違いによる曲調の違いはありますが、詞とメロディの奥深さが又違って聞こえるように感じられます。

同じ八島義郎作品なのですが、「夢の跡から」は7・7調+7・5調となっており、編曲者が異なることも多分にあるとは思いますが、6曲とは明らかに異なる雰囲気があると思います。
一方、カップリングの「心の風景」は、7・5調です。

いずれにしても、これらの作品は日本語の「言葉」の綺麗な響きを意識しているのではないでしょうか。
聞き込むほどに、奥深さを感じさせる曲だと最近感じています。


泣かす月

2010-10-18 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「泣かす月」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

懐かしさと淋しさを併せ持った曲の世界観が描かれている曲だと思います。
静けさの中に浮かぶ月は、様々な想い出を呼び起こす情景を感じさせる詞とメロディです。奈保子さんのファルセットの歌声に曲全篇でコーラスが重ねられており、詞で表現されている愛しい人への想い出の残り香を表現しているようにも感じられます。
重ねられているコーラスの歌声はおそらく奈保子さん自身の声によるものだと思います。
この曲に限らず、八島作品のほとんどで奈保子さん自身によるセルフコーラスで歌いれしていると(私の耳で聞き取れた範囲で)思われます。
スローでしんみりとした曲調のアレンジですが、そのシンプルさがいっそう切なさを引き出しているのだと思います。

歌詞の要約
***
ふたり寄り添い
見上げる夜空
望月に浮かぶ白兎
あの頃の想い
甘く心に残ってる

涙にじむ別れに文に
去りゆく夢の風が吹く
ふたり眺めた丘の上
欠けた月に淋しさ募る

愛しい人の面影浮かび
胸締め付ける移り香に
涙溢れる儚き恋
夜明け近く西の空
白く輝く有明の月
***


赤い傘

2010-10-15 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「赤い傘」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

「桜草の夢」と同様に3拍子、「赤い傘」の方がよりはっきりとしたワルツ調のアレンジになっています。
穏やかなリズムに乗せて、切なさを含ませながらも心躍るような、胸を熱くする思いが伝わってくるようです。
ファルセットで歌う奈保子さんの歌声もどこか夢心地のように聞こえてきます。


歌詞の要約
***
眠れぬこともあるほどの
夜ごと浮かぶあなたの面影
わすれな草を摘むたびに
思い起こす人
今はもう遠い人

わすれな草の想い出は
毎夜心によみがえる
うたた寝の傍らに
たたずむあなたは
想い出の中

雨風強く扉をたたく音に
あなたの訪れかと
はやる心で窓から下を眺めれば
道行く人の赤い傘が見えるだけ

***


ファーストアルバム・LOVE

2010-10-12 21:54:35 | 雑記

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「ファーストアルバム・LOVE」

ひとり暮らしが決定的と言いながら、未だ具体的日程が決まらず、じらされ続けています。今の様子だと今月下旬くらいになりそうかなと思ってます。
思いがけず時間ができたので、八島作品のレビュー6つについても投稿出来る目処が立ちました。
ただ、中2日で投稿する予定ですのでご了承下さい。。

・名も知らぬ花 (10/9) 投稿済
・桜草の夢   (10/12)投稿済
・赤い傘    (10/15)
・泣かす月   (10/18)
・人世風車   (10/21)
・有馬路よ   (10/24)

話は変わって、タイトルの「LOVE」についてですが、河合奈保子さんファーストアルバムがリリースされたのは1980年の10月10日でした。
すっかり忘れてしまってました。奈保子さんごめんなさい。
「LOVE」をレコード屋に買いに行って、手にしたときのドキドキを今でも覚えています。あれから30年たったとは信じられない気持ちです。

改めて聴き直して見ると、楽曲のすばらしさ、そしてファーストアルバムとは思えなくらいの奈保子さんの歌唱力に驚かされます。

今にして思うと、奈保子さんの曲に限らず当時はメロディ重視で、歌手の表現力を試す楽曲が多かったように思います。シンガーソングライターの楽曲はまだ少なく、職業作曲家による楽曲が多い時代だったという事もあるのかも知れません。
(別に、シンガーソングライターの方の曲がそうでないというつもりではありませんので、誤解しないでくださいね。)


********
以下、奈保子さん関連の記述ではありません。私個人の雑感ですので読み飛ばしてください。


最近の音楽界を見ると、日本における音楽は国産、輸入を問わずグループによるビジュアル、パフォーマンス重視の方が席巻しています。
当時からすると、映像を中心としたメディアの多様性が大きく変化している事も多分にあるのでしょう。
パフォーマンス中心の映像を見るのも嫌いではないので、確かに映像的には見ていて大変興味深いものがあります。
しかし、その分それぞれの歌手の方の個の表現が、歌唱がよく見えないのが残念に思う事がしばしばあります。
単にメンバーの顔を覚えられない、おじさんになってしまっただけかも知れませんが。(笑)


我が家の子供達は今、「嵐」に夢中になっています。車の中では毎度必ず嵐の曲をかけさせられるので、曲もメンバーの歌声もかなり聞き分けられるようになりました。(笑)
嵐の曲を散々聞かされているうちに、それまでジャニーズの曲に対して持っていた印象がかなり変わって来ました。
ジャニーズファンの方には申し訳ありませんが、私がジャニーズの様々なグループに持っていた印象は、それほど歌唱はよくない、あるいは、グループ内メンバーの歌唱力のバランスがよくない(聴いてきてバラバラ感が聞こえてしまい、グループとしての歌唱の魅力を表現できていない)というものでした。もちろん、パフォーマンスとしては、先ほど書いたように、ジャニーズのものも興味深くみています。

ただ、「嵐」については5人の歌声がとてもよく重なっているように感じられました。
ジャニーズのグループの方の歌はほぼ合唱オンリー(だと思っている)ですが、「嵐」についてはハーモニーを聴いて見たいと率直に思いました。今後そういった曲が出ないかと楽しみにしています。

「嵐」のCDを聴いているとストリングスを使ったアレンジが多く、歌謡ポップスを想像させる曲が多いのも、私が受け入れやすい要因なのかも知れません。


歌謡ポップスが出てきたついでです。嵐の他、「いきものがかり」の曲もよく聴いています。
「ゲゲゲの女房」が話題になったからという訳ではなくそれ以前から聴いており、また、神奈川県(厚木・海老名)出身のグループで、私が住んでいる所ともそれほど離れていないという事もあり、親近感を持って聴いています。
「いきものがかり」の楽曲はメロディアスな曲が多く、サウンドも歌謡ポップスとのジャンルに入るとのではないかと思います。
そのためか、どの曲を聴いても、初めて聴くのに懐かしさを感じてしまう曲が多いように思います。


奈保子さんの話題とは関係ないことがほとんどになってしまい申し訳ありませんでした。
30年前の奈保子さんのアルバムを聴いていて、歌謡ポップスの雰囲気に浸りながらいろいろと想いを巡らせてしまいました。

 


桜草の夢

2010-10-12 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「桜草の夢」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に、この曲を含め全6曲収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

詞に込められた愛しくも淋しい想い出が胸の中によみがえるかのような切ない内容の曲で、3拍子のスローテンポのメロディがその情景の切なさをより深く刻んでいるようです。

暗い雰囲気を持った曲なのですが、転調や「桜草」の部分のメロディの微妙な変化が取り入れていて、言葉の裏の機微が表現されていることに気づきます。


歌詞の要約
***
絵笠を被った幼子が
うれしそうに杜へとかけて行く
その微笑ましさに
思わず足を止め見入っている
ふと気づけば傍らに咲く桜草
あの日も咲いていた桜草

もう遠い日の記憶
あなたが摘んだ桜草
その花びらを口に寄せ
別れの際に
私の胸にさしてくれた花

今も目に浮かぶあの笑顔
想い出のこの道で
あなたがくれた桜草
その花びらは押し花に
見れば胸にこみ上げる淋しさ

***


名も知らぬ花

2010-10-09 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

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「名も知らぬ花」

「八島義郎作品集 ~名も知らぬ花」(1996.4.30リリース)に収録された曲です。
現在CDでは「NAOKO LIVE PREMIUM」の貴重音源集に、この曲を含め全6曲収録されています。

作詞:八島義郎
作曲:河合奈保子
編曲:松本恒男

八島義郎さんの作品に河合奈保子さんが作曲、そして歌唱したことが「NAOKO LIVE PREMIUM」のブックレットに記されています。
曲調は、どこか昭和歌謡を思わせる雰囲気を持った曲ですが、サウンドは比較的すっきりとしたクリアさを感じさせてくれます。

ゆったりとしたメロディと奈保子さんのファルセット気味の歌声は詞に込められた情景、春先に道端で思いがけず見つけた小さな花に、心を奪われる様子が伝わって来ます。詞とメロディがピッタリと合っていると思います。

この曲をよく聞くと、出だし部分で、各小節で頭の音がオモテのリズムとウラのリズムでずらして入るメロディになっており、奈保子さんの作曲の工夫も感じられる曲なのだと思います。

歌詞の要約
***
過ぎゆく小径の足元見れば
2,3輪の花
紅さした花びらは
私に微笑みかける
名も知らぬ花ないけれど
可憐に咲く花

春の陽気に誘われて
この花も咲いたのだろうか
過ぎゆく人の足音を聞きながら
心寄せる人を待っているのか
胸ときめかせながら

その花に手を伸ばせば
ちいさな花びらいとおしい
たとえ小さくても
他の花と変わらぬ美しさ
思わず独り言がこぼれる

たとえ小さな花のようでも
自分の変わらぬ想いを信じ続けよう

***