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黛信彦の時事ブログ

北島康介、君が代・巌の身

2008年08月14日 | 社会・文化
●君が代
北島康介選手が2大会連続2冠を達成する事となった200m平泳ぎは、スタート直後とターンごとの潜行姿勢の落ち着きを見るたびに勝利が確信的なものになってきた。
そして最後のターンから浮き上がると、北島はストロークごとに後続を引き離し、2位に1・24秒の差をつけて金メダルを手にした。

日の丸が揚がり、国歌が流れる。
表彰台の北島は、君が代を口ずさんだ。
100m平泳ぎの表彰式では見せなかった姿だ。
横顔がアップされた。
「さざれ石の巌となりて・・・・・」と、はっきり北島の唇が歌っていた。

“日の丸”と“君が代”は3月には必ず議論されるが、北島の君が代は清々しかった。

表彰式が終わり、観客席の歓喜に応えながら退場。
銀メダルのリッカード選手(豪)は、記者席を分け入って応援席までキスしに行くというパフォーマンスを見せる。
ゆっくりと歩む北島、手にした花束を日本人応援席めがけて投げ込んだ。
その花束を手にして子供のようにはしゃいで喜びを分かち合ったのは、バルセロナ女子200m平泳ぎのGメダリスト・岩崎恭子だった。

●巌の身
「さざれ石の巌となりて・・・・・」
小山勝清著“それからの武蔵”に、次の一説がある。
“巌の身”とは何か? 主君・細川光尚が宮本武蔵に問う。
~・~・~
武蔵はじっと光尚の顔を見あげた。鋭い、厳しい眼光だ。
「お上!」「その事、心から知りたいと仰せられまするか?」
「うむ、知りたい」
「(兵法三十五箇条のうち第三十三条に)わたくしはこう書きしるしました。
―――岩尾(巌)の身というは、動くことなくして、つよく大なるこころなり」
~・~・~

北島、まさしく巌の身でこの日を迎えていた。

「最高に気持ち良く泳げた」=クールにガッツポーズ-北島選手〔五輪・競泳〕(時事通信) - goo ニュース
北島確信の1位、観客席に向かい満面の笑み(読売新聞) - goo ニュース

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