台湾の総統選は野党・民進党の蔡英文主席が得票率56%超で圧勝、勝利宣言会見では「日本との関係強化」も語り、台湾初の女性総統が5月に就任する。 目からウロコだ。
蔡英文の勝利は、馬英九総統の失政が主因ではなく、台湾国民の民主主義への渇望が最大要因だった思う。
台湾世論は、対中関係では「統一」でも「独立」でもなく「現状維持」を望むものが多数だといわれている。
この世論の意味することは何か。 小欄 . . . 本文を読む
NHKは12日放送のニュース7などで、1月9日~11日の世論調査結果を報じた。
内閣支持率、政党支持率に大きな変化はなかった。
昨年末に日韓で、慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」ことで決着したことについて、「評価する」割合は64%だった。 しかし、「今後も日韓の懸案になる」と答えた割合が59%となった。
韓国政府には、大使館前の像の撤去(移転)問題解決をはじめ . . . 本文を読む
理化学研究所は2015年の大晦日、同所が合成した「原子番号113番の新元素を認定する」とのメールを、国債純正・応用化学連合(IUPAC)から受信。
2016年元旦の5大紙は、紙面割りの苦労を伺わせるように、各誌が一面で「命名権獲得」を報じた。
未定の名称について産経は、『日本にちなむ「ジャポニウム」が有力』、『現在の周期表には「J」で始まる元素名がなく、存在感を出せる』とも書いた。
ところで . . . 本文を読む
28日、岸田文雄外相と尹炳世外相が、日韓の慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」ことで妥結、29日付5大紙社説が論評した。
日本は、責任を痛感・元慰安婦支援新基金に約10億円拠出・安倍晋三首相がお詫わびを表明する。 韓国は、ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去(に努力)する。 そして、両国は「最終的かつ不可逆的な解決」と確認する。
これらは、両外相の共同発 . . . 本文を読む
韓国の朴槿恵大統領に関するコラムをめぐって、名誉毀損を理由に起訴された産経新聞ソウル支局長に対するソウル中央地裁の判決公判は無罪を言い渡した。 5大紙は19日付(日経は20日付)社説で論評した。
本件の不当起訴については、国連の委員会も「懸念」を報告書にしており、万一有罪判決となれば国際社会は「韓国は3等国」との烙印を押すことになっただろう。
即刻控訴を避けた検察の苦悩は大きいというが、控訴す . . . 本文を読む
安倍晋三首相が2日、朴槿恵大統領と初の首脳会談を実現したことについて、5大紙は3日付社説で自論を展開した。
会談では、いくつかの合意点があったにしても、昼食会も共同記者会見もなく、わだかまりはそのままだ。
二国間の難問のうち従軍慰安婦問題で安倍首相が会談後に「将来世代に障害を残すことがあってはならない」述べ、夏の70年談話と変わらないスタンスを貫徹したことは評価できる。 2日のBSフジ・プライ . . . 本文を読む
6月頃に米軍首脳が立案し実行しようとしていた「航行の自由作戦」に渋っていたオバマ大統領が、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官に「南シナ海での作戦を承認する」と伝えたのは、9月24日の習近平主席との夕食会の直後だったという。 この様子を25付日本経済新聞(風見鶏)は、次のように前書きし、遅すぎるオバマ大統領の怒りを生々しく伝えている。
~・~ 世界の指導者は2つのタイプに分かれる。どんな相手とも「話せ . . . 本文を読む
● ~・~ 「長官、敵は降伏しています」
と、真之はどなった。
それでもなお東郷は右手で双眼鏡をかかげ、左手で長剣のつかをにぎったまま無言でいた。(中略)
真之がその癖のある両眼を裂くようにして東郷をどなったのはこのときであった。
「長官、武士の情けであります。発砲はやめてください」(中略)
が、東郷は安保清種の観察によれば冷然としていた。真之の言葉に切りかえすように、
「本当に降伏す . . . 本文を読む
安倍晋三首相が14日の記者会見で、閣議決定された戦後70年談話(安倍談話)を発表した。
中韓など近隣諸国だけでなく、西欧諸国に対しても思いを至らせた申し分ない内容で、台湾という言葉も聞かれた。
ところで、昨年5月11日にNHKが放映した、「マイケル・サンデルの白熱教室・日中韓の未来の話をしよう」に参加した日中韓の名門大学生で、村山談話を知らない中国人学生が多いことに驚いた。 今後は、最新談話の . . . 本文を読む
九州電力・川内原子力発電所1号機が11日、再稼働に着手。 5大紙は揃って12日付社説で賛否の論評を掲げた。
猛暑が続いているが、古い火力発電などをフル稼働させているために重大な電力不足はない。 しかし、熱中症が原因とされる死者が特に高齢者に多く、80代~90代の3姉妹が設置しているエアコンを使わないでお亡くなりになったことは大変痛ましい。
高齢者がエアコンを使わない理由の一つに「電気代が怖い」 . . . 本文を読む
民主党代表選で岡田克也新代表が決まり、19日の5大紙社説が一斉に論評した。
ところで、2012年9月、野田佳彦代表を決めた民主党代表選を、同23日のTV番組で妖艶なエコノミスト・浜矩子が評して「葬儀委員長を誰にするか決めているという印象でした」と語った。 その言葉を借りれば、同年12月誕生の海江田万里代表は亡き民主党の49日法要の幹事選出選挙であり、今回は丸三年の法要の幹事選出選挙のようだった . . . 本文を読む
21日、小渕優子経済産業相と松島みどり法相が辞任した。
22日付5大紙が一斉に論評したのは、朝日と毎日は安倍晋三首相の任命責任追及を中心に、日経と読売は建て直し・挽回せよと安倍首相に奮起を促し、産経は辞任閣僚の議員資格に疑問を投げかける主張だった。
小欄は自民党支持者で且つ小渕氏の選挙区に縁のある者だが、2人とも辞任が相当であり、議員辞職も止むを得ないと考える。
ただし、小渕氏が会見で述べた . . . 本文を読む
朝日新聞が福島原発事故における「吉田調書」に関する5月の間違った報道及び8月に記事取り消しをした「従軍慰安婦問題」について、木村伊量社長が11日に記者会見で謝罪した。 小欄、先ずは、産経や読売が言うように、朝日新聞が辱めた東電及び関連企業に従事する皆様の損なわれた名誉回復を祈りながら下記のとおり記録する。
5大紙社説は13日までに、朝日が論説委員らの謝罪と再出発の決意を表明し、他の4紙は朝日の更 . . . 本文を読む
政府が20日に公表した「いわゆる従軍慰安婦問題に関する河野談話(以下、談話)」作成過程等の検証結果について、各紙の社説は21日付で、朝日が「疑義をはさむのはやめるべき」、産経は「破棄、撤回を含め見直せ」、読売も「談話の見直しは、いずれ避けられない」、日経は全く異なる観点から「新たな論争を生みそうだが、あえて提言したい。もう打ち止めにしよう、と」と書き、22日付になった毎日が「論争に終止符を。 韓国 . . . 本文を読む
21日付の5大紙のうち毎日を除く4紙は、政府がきのう国会に示し公表された有識者による「いわゆる従軍慰安婦問題に関する河野談話(以下、談話)」作成過程等の検証結果について論評した。
談話の検証結果から、強制性の裏付けはなく、韓国の修正要求を入れ、両国トップが合意して作成されたことが明らかにされた。
社説では、談話醸成に役割を果たしたとまことしやかに言われる朝日が「疑義をはさむのはやめるべき」と主 . . . 本文を読む