亀井静香金融相がぶち上げた「モラトリアム」構想は、27日のTV朝日サンデープロジェクトで田原総一郎氏にそそのかされた亀井氏が「総理は私を更迭できっこない」と強気の発言をして国家的物議を醸したが、鳩山由紀夫首相が折れた形で妥協点が見え始めた。
鳩山首相は29日、官邸の記者団に「元本支払いを猶予し、金利は支払いをするという法案を考えてみたい」と、元本のみの返済猶予を検討する考えを示したという。
しか . . . 本文を読む
自民党総裁選は28日、静かに投開票され、第24代・谷垣禎一総裁が誕生した。
国会運営について産経・日経が「民主党を補完せよ」と書き、読売を除く4紙は河野太郎氏の党員票獲得の意味を書いている。
※得票数は以下のとおり
候補者 谷垣禎一 河野太郎 西村康稔 無効票 合計
議員票 120 35 43 1 199
党員票 180 109 11 . . . 本文を読む
27日生放送のNHK・新BSディベート、お題を「民主党に問う、日本外交」として、日米関係と対アジア外交が議論された。
出演者は次のとおりである。
●民主党から
村松義規、衆院議員(元・外務省職員)
山口壯、参院議員(元・外務省職員)
藤松健三、参院議員(元・通産省職員)
●米国から
マイケル・グリーン、米国(戦略国際問題研究所)
ケント・ガルダー、米国(ライシャワー東アジア研究所)
●中国から
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八ツ場ダムと川辺川ダムが建設中止方針で揺れている。
「ある人の傀儡内閣」とも言われる新政権は、「マニフェストに書いてあるから建設中止は曲げられない(前原国交相)」と頑なである。
その、『ある人は「俺にとって、八ツ場と川辺川は、胆沢ダムほどおいしくないから中止してしまえ」と考えているのだろう』などと思う方もいらっしゃるかも知れない。
ところで、「政権交代の象徴行為」ともいわれる2つのダム計画中止だ . . . 本文を読む
さきの総選挙後の世論調査の結果、民主党が「マニフェストに書きながら達成できないことがあってもやむを得ない」と思っている人が多いのだという。
しかし、国際公約は違う。
温室効果ガスの削減公約やアフガンでの民生支援などは、達成できなければ瞬時に国際的に信用失墜することになる。
特に、普天間基地移転問題を抱えている米国との関係は微妙だ。
23日の鳩山首相とオバマ大統領の首脳会談、TV画像で見る限り、オ . . . 本文を読む
NHKは21日放送のニュース7などで、平成21年9月18日~20日の世論調査結果を報じた。
民主党・鳩山政権発足後初めてとなるNHK世論調査の発表、発足直後の支持率は72%で、NHK調査としては小泉内閣の81%に及ばないものの細川内閣の70%を抜いて2番目の高さだった。
また政党支持率でも民主党は自民党の2・2倍、民主党支持者は歓喜に震えていることだろう。
「NHKの世論調査は偏っている」と批判 . . . 本文を読む
鳩山内閣は、各省庁の事務次官の記者会見を原則禁止することを打ち出し、17日から影響が出ている。
これについて、マスコミの反応は批判的で、報道統制を狙っているとの見方もある。
小欄も、同意人事などを巡る民主党のマスコミ対応を見ていると『マスコミ剥がし』を感じざるをえない。
しかし、妖艶なエコノミスト・浜矩子は、20日付毎日新聞・時代の風欄に≪「脱官僚」掲げる新政権―――メディアの腕の見せどころ≫を . . . 本文を読む
鳩山内閣は、各省庁の事務次官の記者会見を原則禁止することを打ち出し、17日から影響が出ている。
ところで、07年11月、ねじれ国会が始まって最初の大型「同意人事28人について、与党(当時は自公政権)が了承した」との報道が流れたことがきっかけで、民主党参院の議員運営委員長・西岡武夫氏が「事前に情報が漏れれば認めないと(与党側に)通告していた」ことを理由として反発し、全て不同意としたことがあった。
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17日付の夕刊フジは、混乱、内部矛盾、不透明さを抱えて見切り発車した鳩山新政権の、ドロドロな人間関係相関図を克明に示し、記事の最終行を『鳩山氏のニックウネームは「宇宙人」だが、今後、地上のゴタゴタをどう調整するのか?』とまとめた。
当然のことながら、同日の5大紙社説も鳩山新政権に対する期待、不安、注文を論評した。期待とはチェンジの実感であり、不安は不安定な党内事情と政権担当能力の未熟さである。
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16日、第一期鳩山由紀夫内閣の閣僚就任会見で千葉景子法務相は、鳩山首相の献金疑惑(幽霊献金、故人献金とも言われる)に関する質問に「特別扱いはしない」と答えた。
ぜひそうあって欲しい。
疑惑は7月3日東京地裁に『鳩山由紀夫を告発する会』によって鳩山首相と芳賀大輔、勝場啓二の両秘書が告発され、同7日に受理されていて、東京地検は起訴か不起訴かの判断をせざるを得ない段階だ。
また、鳩山首相は上記会見で、 . . . 本文を読む
16日深夜、鳩山由紀夫内閣の新閣僚記者会見が行われている。
黒いロングドレス、黒地にピンクで大柄のバラをプリントしたジャケットを羽織った女性は社民党党首・福島瑞穂氏だ。
大きく立った襟に埋まった首筋には真珠のネックレスが存在感を示し、ピアスも同じく白い真珠だ。
いつもより濃い目のメイクアップは選挙の疲れを消していて、午前中の映像ではっきりと眉間に見えた苦悩の深い印がきれいに糊塗されている。
晴れの . . . 本文を読む
ユニクロの990円ジーンズにイオンが880円で挑み、ダイエーも880円で追随した。
大手流通もPB商品で廉価競争を、食品業界は1円単位の攻防を展開している
消費者にとっては有り難いが、何かがおかしい。
『ユニクロ栄えて国滅ぶ―――安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ』
妖艶なエコノミスト・浜矩子が文藝春秋10月号に寄稿した論文のタイトルであり、ネットを中心に大いに物議を醸している。
ところで、文藝 . . . 本文を読む
妖艶なエコノミスト・浜矩子が文藝春秋10月号に寄稿した『ユニクロ栄えて国滅ぶ』が世間を騒がせている。
それでは、浜矩子が同論説の言外に伝えたいことは何なのか?
合成の誤謬の落とし穴に陥らないための解答の一つの糸口が、高橋乗宣氏との共著『大恐慌 失われる10年』第六章に、次のように書かれている。
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●今ならば生き残れる日本
それでは、この先、日本は、どう成長すればいいのか。モノづくりを捨 . . . 本文を読む
妖艶なエコノミスト・浜矩子が、08年10月から09年5月にかけて『週刊エコノミスト』に連載した『ザ・シティ 金融大冒険物語』が8月下旬に毎日新聞社から単行本で発行された。(以下、物語と表記)
連載を読破できなかった者にとっては心待ちの出版で、小欄もその一人である。
なお、物語には多彩多様な69人の人物が描かれているが、これは宝物だ。登場人物を末尾に抽出してみた。
■海賊バンキングとジェントルマン . . . 本文を読む
文藝春秋は、10月号から≪誰でもわかる経済教室≫を連載するようだ。
その第一回目を飾ったのが、エコノミストの女王・浜矩子である。
浜矩子は、『ユニクロ栄えて国滅ぶ―――安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ』を寄稿した。
ユニクロが栄えると、なぜ、国が滅ぶのだろう?
小欄は、以下にその序論と稿末の概略のみ記録するので、ぜひ同誌の全文をお読みになる事をお勧めしたい。
『ユニクロ栄えて国滅ぶ』
序論 . . . 本文を読む